台風接近で風が強まる中、酒飲みの俺は天候とは無関係に外出。マンションのエントランスホールでいきなり声掛けされる。「私のあのクリスタルの世界を返してよ」と俺に言ってきたのは既知外女のキチコ(彼女は近所でも評判、小学生を追いかけまわしたり、石を投げてきたり危険だ。その後、見かけないから強制入院させられたかも。真相は不明)。ドキっとして少し、仰け反りつつ動揺を隠しながら(暴れたら危険)優しく話しかける。
「キチコよ、よくお聞き、あのクリスタルの世界は元々お前の頭の中にだけ存在するから俺に返せって言ってもそれは無理な相談さ。どうしてもって言うならキチコよ、お前の頭の中を探して御覧」
キチコは俯いたまま何も言い返してこないから、放置して酒場へ。
それから10年ほど過ぎた今年初め、俺の目に異常があり検査したら白内障と判った。ふと、あのキチコの言葉はもしかして彼女の常人ではない既知外の予言だったのか、それとも今の俺が10年前の俺に「自業自得」にならないようキチコの脳髄を借りて伝えようとしたのかもしれない。
クリスタル=目の水晶体というオチです。
という事で白内障日記 まず目がかすむ、メガネが曇るから?朝一のぼやけ目?あまりにも不便なのでA眼科に行ったら「手術しかありません」と言われたが怖いし。それでネットで調べたらフランス特許の点眼で治るクララなんとかを試すが効果0(もし治ったとしても両目で毎月2~3万円相当の負担)なので、再度A眼科で手術の予約。そしたら100日待ち(号泣)。
片目しか見えないから日常生活不便。見る作業(本読み、映画、運転、AV鑑賞など)ほぼ無理だし、なにより普段から愛想の無い爺と思われて居るのに、至近距離じゃあないと誰か見分けがつかないから失礼な奴と思われていたはず。これも辛いね。思い当るオトモダチには御免なさいね。
爺だから白内障の進行遅いと思っていたら逆に早い(泣く)。手術前検査で看護師に「大分酷いから水晶体取り出しだけでは済まないかも」と厳しく言われたり「一番難しいから一番最後ね」とドクターに言われたりして「神様仏様~」と心の底から神頼み。
手術前のドクターは饒舌だ。「第二次世界大戦でドイツのメッサーシューミットVSイギリスのスピッツファイヤーの空中戦で目に風防の破片が入ったイギリス空軍パイロットを検査したら「目に異物が入っても眼球には拒絶反応無し」と判明し、これをきっかけに眼球内レンズの開発につながった。それと今のレンズは素晴らしく優秀で100年持ちます。50歳で入れたら150歳まで交換の必要はありません、わはは」。これ受け狙いかもしれないが、手術前でナーバスな患者の皆様、誰も笑わないから、毎回鉄板滑りネタかもと思い、笑ったのは俺だけ。その後も手術手順とか親切丁寧に話し続けるドクター。逆にビビった人もいた模様(一人で立てない若い女性)。やりすぎコージー?わはは。
手術時間15分(入室から退出まで)手術そのものは9分20秒。痛くないです。谷子さんが「ピンクフロイド的世界」と書いていましたが、同感です。手術直後は目にガーゼで痛々しいが隣の部屋の検査時にはあっさり裸眼でした。手術手順方法はネットで調べてね(俺が書くと間違うかも)
結論 目に異変を感じたら即、眼科へ。手術は速やかに受けましょう。白内障治療は手術しかありません。俺みたいに騙されないようにね(泣く)
手術直後からバッチリ見えます。このままだと目が良くなり過ぎて、女性の下着まで透視できそうです。わはは
本日のランチ
幸せの黄色いカレー550円
意外と辛口でした。
よんでくれてありがとうございます