『アンチクロックワイズワンダーランド』
一年半ぶりだった。
ロンドンから戻りどんな芝居見せてくれるか楽しみだった。
予想を遥かに上回るスタイリッシュな作品だった。
もはやケチのつけようのない完成度だ。
素晴らしい作品だ。
偉そう~に、あんた何様!?
と言われそうだ。
しかし、17年間彼の芝居を見てきた僕には、今じゃそんな言い方になってしまうのだった。
彼の生み出す物に、毎回衝撃と嫉妬と驚嘆とがある。
ひとりの人間の才能を、毎回まじまじと確かめさせられていると言うのが本音だ。
毎回心のどこかでつぶやいてる。
“どうやら、生まれながらに金持ちと貧乏がいるように、この世には絶対的な才能のある奴が確かに存在してしまう。
奴には俺にない絶対量の脳みそがある。
なぜ君にはそこを描けてしまうのか。”と
うまく表現できないが、悔しいがありがとう、なのだ。
悔しいは、まがいなりにも自分も表現者に憧れ、自分なりに転がってきたつもりだからだ。
ありがとうは、偽物ばっかりの浮き世暮らしに、唯一奴の芝居は本物だと確信持てたこと。
中々本物と思えるまで“A day In The Life”を体感できるもんじゃないからね…。
彼がこないだまでNHK朝ドラにでてたから、最近の顔は見てた。
画面に向かって、しかしまぁ、国のお金で一年間もロンドンで演劇勉強できるなんて、嫁さんも有名女優さんもろて、すっかり偉い人になってしもうたがぜよ~。
ワシら田舎もんは、江戸行くだけで、精一杯がぜよ~。
芝居の後、楽屋で久しぶりに彼の笑顔に挨拶をした。
もはや、彼はルーキーではなく、毎年三割三十本を打ってるクリーンナップだったのだ。
一年半ぶりだった。
ロンドンから戻りどんな芝居見せてくれるか楽しみだった。
予想を遥かに上回るスタイリッシュな作品だった。
もはやケチのつけようのない完成度だ。
素晴らしい作品だ。
偉そう~に、あんた何様!?
と言われそうだ。
しかし、17年間彼の芝居を見てきた僕には、今じゃそんな言い方になってしまうのだった。
彼の生み出す物に、毎回衝撃と嫉妬と驚嘆とがある。
ひとりの人間の才能を、毎回まじまじと確かめさせられていると言うのが本音だ。
毎回心のどこかでつぶやいてる。
“どうやら、生まれながらに金持ちと貧乏がいるように、この世には絶対的な才能のある奴が確かに存在してしまう。
奴には俺にない絶対量の脳みそがある。
なぜ君にはそこを描けてしまうのか。”と
うまく表現できないが、悔しいがありがとう、なのだ。
悔しいは、まがいなりにも自分も表現者に憧れ、自分なりに転がってきたつもりだからだ。
ありがとうは、偽物ばっかりの浮き世暮らしに、唯一奴の芝居は本物だと確信持てたこと。
中々本物と思えるまで“A day In The Life”を体感できるもんじゃないからね…。
彼がこないだまでNHK朝ドラにでてたから、最近の顔は見てた。
画面に向かって、しかしまぁ、国のお金で一年間もロンドンで演劇勉強できるなんて、嫁さんも有名女優さんもろて、すっかり偉い人になってしもうたがぜよ~。
ワシら田舎もんは、江戸行くだけで、精一杯がぜよ~。
芝居の後、楽屋で久しぶりに彼の笑顔に挨拶をした。
もはや、彼はルーキーではなく、毎年三割三十本を打ってるクリーンナップだったのだ。