この街で見つけた小さな唄
寝正月な高田馬場は、スカっ晴れ。
時々、小さな北風が、股間をひゃっこく吹き抜けるくらいで、穏やかな午後だ。
裏道に沿って散歩にでた。
諏訪公園の坂の途中に、陽だまりで居眠りをする野良の藤子がいた。
藤子との出会いは、昨年の春だ。
公園は、まだ桜で満開だった。
だから、3月下旬あたりだろうか。
毛並みも綺麗だから、どこかの飼猫かもしれないが、野良特有の鋭い目力を持っていた。
早い話、本当はそんなことはどうでもよくて、大好きなノラジョーンズを彷彿させる何かを、パッと見で、このネコ様に一目惚れしたのだった。
ぽっちゃりプロポーションで、白と黒のまだらな目元が、妙に色っぽいから、藤子と名付けた。
よっ!
100万ドルの悩殺スマイルで、今年もよろしく…軽く口説いてみるのだが、藤子は、今年もなびく様子もない。
薄目で僕を確認しただけで、すぐにまた居眠りを始めた。
退屈してる時の藤子は、ウットリした眼差しで僕にスリスリしてくるくせに、そうじゃない時は、ただ冷たくあしらわれてしまう。
藤子の隣に腰を下ろし日向ぼっこに入れてもらった。
嫌がるかとおもいきや、まぁ仕方ない…そんな顔でチラ見をすると、また藤子は居眠りを決め込んだようだ。
青い空を、時々思い出したように、綿菓子みたいな雲が通り過ぎて行く。
昨年から、青空と言わず、空を眺めることを始めた。
都会暮らしは、天気模様で空には気づくが、空を見上げることは本当に少ない。
なんともったいないことだ。
ある友のことを思い出していた。
ある友との別れを思い出していた。
寝正月な高田馬場は、スカっ晴れ。
時々、小さな北風が、股間をひゃっこく吹き抜けるくらいで、穏やかな午後だ。
裏道に沿って散歩にでた。
諏訪公園の坂の途中に、陽だまりで居眠りをする野良の藤子がいた。
藤子との出会いは、昨年の春だ。
公園は、まだ桜で満開だった。
だから、3月下旬あたりだろうか。
毛並みも綺麗だから、どこかの飼猫かもしれないが、野良特有の鋭い目力を持っていた。
早い話、本当はそんなことはどうでもよくて、大好きなノラジョーンズを彷彿させる何かを、パッと見で、このネコ様に一目惚れしたのだった。
ぽっちゃりプロポーションで、白と黒のまだらな目元が、妙に色っぽいから、藤子と名付けた。
よっ!
100万ドルの悩殺スマイルで、今年もよろしく…軽く口説いてみるのだが、藤子は、今年もなびく様子もない。
薄目で僕を確認しただけで、すぐにまた居眠りを始めた。
退屈してる時の藤子は、ウットリした眼差しで僕にスリスリしてくるくせに、そうじゃない時は、ただ冷たくあしらわれてしまう。
藤子の隣に腰を下ろし日向ぼっこに入れてもらった。
嫌がるかとおもいきや、まぁ仕方ない…そんな顔でチラ見をすると、また藤子は居眠りを決め込んだようだ。
青い空を、時々思い出したように、綿菓子みたいな雲が通り過ぎて行く。
昨年から、青空と言わず、空を眺めることを始めた。
都会暮らしは、天気模様で空には気づくが、空を見上げることは本当に少ない。
なんともったいないことだ。
ある友のことを思い出していた。
ある友との別れを思い出していた。
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