<武漢発肺炎ウイルス影響業界と連携する買占め煽りメディア各社とはぼろ儲けか、税収増を狙う税務当局注視>
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が続いている。爆発的な拡大とまではいかないが、そのピークが見えないため、不安がなくなることはない。メディアも連日この新型コロナウイルスに関わるニュースを報じ続けている。
その不安のために購買が殺到しており、いまだにマスクやアルコール消毒液がドラッグストアから消えている。無自覚症状の新型コロナウイルス罹患者がいるために、マスクは拡散防止に有効かもしれないし、アルコール消毒液はインフルエンザなどの予防にも有効とされる。新型コロナウイルスがパンデミックと宣言されるなか、これらの商品を求めるのは必然なのかもしれない。
しかし、先日、日本では余計な買い占めが観察された。トイレットペーパーやティッシュペーパーなどだ。さすがに、トイレの回数や鼻をかむ回数が急増するわけでもないだろうに、第一次・第二次オイルショックのときのごとく、人々はドラッグストアに列をなした。
「紙不足になる」というデマが発端だった。デマを信じる人を批判するのは簡単だが、デマを信じていなくても、家になければ買いにいくしかない。そして、再び並ぶのは厄介だと、1つ多めに買って帰る。そうするとトイレットペーパー不足が加速していく。トイレットペーパーの在庫は十分にある、と国やメーカーが宣言せねばならない事態になった。
いったい日本人はデマに踊らされてどんな購買行動をとったのか。トイレットペーパー、ティッシュペーパー、生理用品・用具の実売データを見てみよう。3ジャンルとも品薄が続いている。
紙からイメージされる商品が品薄に
筆者は5000万人規模の消費者購買情報を基にした、True Dataのデータ分析ツール「ドルフィンアイ」を使って売れ行きを調べた。主要な全国のドラッグストアのPOSデータを基に、トイレットペーパー、ティッシュペーパー等の売れ行きを抽出した。消費者は紙からイメージされる商品の品薄を懸念し、買いに走った。ただ、生理用品・用具について、例えば紙ナプキンは“紙”というが、実際には吸収紙以外の大半は樹脂製品であり、“紙”というイメージで誤った購買殺到を招いたと思われる。
(外部配信先ではグラフを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)