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世界標準技術開発フォローアップ市場展開

ガラパゴス化から飛躍:小電力無線IEEE802規格開発会議・・・への寄与活動拡充

(^。^) Skeeter Davis /The End of the World

2023-02-27 17:27:06 | 連絡
(^。^) 滑舌 歌唱 腹筋トレ 脳トレ洋楽 足裏マッサージ 散歩 縄跳び 黒木瞳 舘ひろし 中村雅俊

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(^。^) 石原裕次郎 /夜霧よ今夜も有難う

2023-02-27 17:21:48 | 連絡
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(^。^) Sly and the Family Stone / Everyday People

2023-02-27 17:14:37 | 連絡
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(^。^) Sly and the Family Stone / Everyday People https://www.youtube.com/watch?v=hNbUMLNOKWw

 
 

ウクライナ侵攻情報戦の本質 あすの戦いに勝つには2023年2月25日小泉 悠 、桒原響子、小宮山功一朗

2023-02-27 15:16:00 | 連絡
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小泉 悠 (東京大学先端科学技術研究センター 専任講師)
1982年生まれ。
早稲田大学社会科学部、同大学院政治学研究科修了。
政治学修士。
外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所(IMEMO RAN)客員研究員などを経て現職。
専門はロシアの軍事・安全保障。
 桒原響子 (日本国際問題研究所研究員)
1993年生まれ。
大阪大学大学院国際公共政策研究科修士課程修了。
外務省大臣官房戦略的対外発信拠点室外務事務官、未来工学研究所研究員などを経て、現職。
京都大学レジリエンス実践ユニット特任助教などを兼務。
2022〜2023年は、マクドナルド・ローリエ・インスティテュート客員研究員としてオタワで活動。
近著に『なぜ日本の「正しさ」は世界に伝わらないのか 日中韓熾烈なイメージ戦』(ウェッジ)
 小宮山功一朗 (慶應義塾大学SFC研究所上席所員)
一般社団法人JPCERTコーディネーションセンターで国際部部長として、サイバーセキュリティインシデントへの対応業務にあたる。
FIRST.Org理事、サイバースペースの安定性に関するグローバル委員会のワーキンググループ副チェアなどを歴任した。
博士(政策・メディア)。
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ウクライナ戦争勃発より1年が経過した。
それまでロシアが繰り広げてきた情報戦は世界から一目置かれていたが、この戦争では一転してうまくいっていないという評価が下されている。
 1月に弊社より発刊した『偽情報戦争:あなたの頭の中で起こる戦い』
 

では、ロシア・ウクライナ戦争までの情報戦の成功と失敗について詳細に解説している。
情報戦の本質とは何か。
今回のウクライナ戦争で何が起きてきたのか――。
その理解のために、本書に収録している著者3人による鼎談から、一部を掲載する。(Q&C:聞き手/構成・本多カツヒロ)
〇スパイのプーチン、コメディアンのゼレンスキー
Q&C―今回(2022年)のロシアのウクライナ侵攻に関して、ロシアの情報戦は劣化したといえるでしょうか?
小泉:今回は下手ですね。
少なくとも欧米諸国が信じるに足るような情報戦は展開できていない。
例えば、プーチン大統領は「ウクライナは親ナチスで虐殺をしている」とか、「核兵器や生物兵器を作っている」などと言っています。
それらの内容は、公的機関の報告を確認すればすぐに反駁できてしまう程度のものです。
 虐殺の件で言えば、国連の高等人権弁務官事務所が毎年発行しているレポートを見ると、昨年ドンバス地方では25人が亡くなっていて、うち12人は地雷による被害者です。
25人亡くなるというのはもちろん大変なことですが、普通はこれを「虐殺」とは呼ばないし、侵略を正当化するものでもないでしょう。
でも、もしかしたら、ロシアははじめから先進諸国を相手にしていない可能性はあります。
ウクライナに侵攻する際、どうやっても西側諸国とは対立するのだから、ロシアの主張を信じやすい国々をターゲットにしていた可能性は少ないながらもあります。
 ―Q&C―今回のウクライナ侵攻に関して言えば、ウクライナのゼレンスキー大統領のSNSの利用の仕方が上手すぎて、逆にその点も警戒しないといけないと考えています。
小泉:ロシア語がわかる人には、ゼレンスキーの振る舞いは演技がかって見えてしまうようです。
ゼレンスキーもそれには自覚的で、そういう人たちを端から相手にはしていない。
国際社会の6~7割の支持を得られれば良いと思っているのでしょう。
 小宮山:ゼレンスキーは元役者ですよね。
脚本家や演出家のような役割の側近がいるんですか?  
小泉:現在、側近がそうしたことをしているかどうかわかりません。
元々ゼレンスキーはコメディアンであると同時に、クバルタル95という芸能プロダクションの社長でもあるんです。
彼が設立したプロダクションの人間が大統領府に多数登用されています。
ですから、大統領府自体が、半ば彼のプロダクションとして機能している面もありますね。
桒原:そうですね。
ゼレンスキーは、俳優時代の知り合いの映画プロデューサーを大統領府の長官に起用するなど、政治家としては異例のキャリアの人間を側近として固めているんです。
そういう面に着目したプーチンにとって、ゼレンスキー自身、そしてゼレンスキー政権は政治家としては素人に映り、リーダーとしても脆弱だろうと考えたのではないでしょうか。
しかも今回ウクライナ政府はPR会社やロビー会社をうまく使って米国など西側の意思決定に影響を与えようとしていますね。
 小泉:そこがプーチンの読み違えなんですよ。
ゼレンスキーからすれば、キーウに踏みとどまり、戦う意志を示したことは役者だからできたと言える。
もし、ウクライナ軍がキーウの国際空港の防衛に失敗し、ロシア軍に攻め込まれた場合、ゼレンスキーは殺害されるか、逮捕された可能性が高い。
一世一代の大芝居をうったと考えられます。  
その下地はゼレンスキーが、コメディアンの時に『国民の僕』というドラマで主役を務め、理想の大統領を演じたことに端を発します。
でも、当初の政権運営が順風満帆だったとは言い難い。
またゼレンスキーは割に権力欲も強くて、自分に批判的なメディアに圧力をかけたりと決して理想のヒーローではありませんでした。
 ところがロシアが侵攻してきて国家滅亡の危機となった時に、彼はもう一度、ドラマのような理想の大統領を演じることになったのだと思います。
つまりは、有事の際に国民や国際社会が望む理想の大統領を、ですね。
桒原:もし自らの身に重大な危険が迫ったとしても世界からは英雄視され、「ヒーロー」として歴史に名を残すこともできますね。
 小泉:2022年8月『ゼレンスキーの素顔』(セルヒー・ルデンコ著、PHP研究所)という書籍が翻訳されました。
<
 
>
ウクライナのジャーナリストが書いた本なのですが、内容を見ていくと、「困った人物をウクライナ国民は大統領に選んでしまった。
ただし、戦時の大統領なんだから頑張れ」という、激励半分、批判半分といった具合です。
このようにゼレンスキーが役者としてうまく立ち回っているのに対し、プーチンは元ソ連国家保安委員会(KGB)として徹頭徹尾スパイとして振る舞っていると言えます。
本心を決して見せず、さまざまなディスインフォメーションを流布し、高圧的な発言をしたり、核の脅しさえかける。
そうしたスパイ的な振る舞いが功を奏することもあれば、今回のように失敗に終わることもある。
 ロシア・ウクライナ戦争の両国のトップの態度は、スパイ対コメディアンという見立てもできる。
結果的に、今回はコメディアンの判定勝ちと言えるでしょう。
〇米国政府と大手メディアによるアジェンダセッティング
―Q&C―そうしたゼレンスキーのネガティブな側面は、メディアで見ることがありません。 
 
桒原:ゼレンスキーの発信力は、西側諸国、特に米国政府やメディアが作り出す情報環境もかなりの程度後押ししています。
日本のメディアは、米国のメディア、特にCNNやニューヨーク・タイムズが作り出すアジェンダセッティングに乗っている。
つまり、「ロシアは悪、ウクライナは善」という二項対立でわかりやすいストーリーですね。
 そうなると、当然、日本をはじめさまざまなメディアは、ゼレンスキーのネガティブな側面を報道しなくなるわけです。
そうしたメディアの報道もまた、世論の形成の一要因となる。
小泉:ロシアが侵略を仕掛けた側なので、世論がウクライナに同情的になるのはわかります。 
ただ、そうした事情を加味しても、実はわれわれのアジェンダセッティング自体も米国が作り出したナラティブに無自覚に乗っている部分がある。
今回、その点について米国はかなり意識的に行っている。
 ワシントン・ポストの報道によると、ロシアがおそらくウクライナに侵攻するというレポートが21年10月の時点でバイデン大統領のもとに届いていたようです。
同時期に、米国政府はすぐにタイガーチームを結成します。
これは、有事の際の緊急プランづくりから、何の情報をどの程度マスコミに流すかまでを担当するウクライナ問題対応チームのようなもので、特にワシントン・ポストとニューヨーク・タイムズが2大チャンネルになっているように見えますね。
 桒原:本来のマスメディアの役割からすれば、『ゼレンスキーの素顔』に登場するようなネガティブな側面も報道するべきなのかもしれない。
そもそも、欧米の大手メディアはロシアのウクライナ侵攻前にはゼレンスキー批判、ゼレンスキー政権の政治問題などについての報道もしてきていた。
しかし、ひとたび戦争が始まると、そうした報道はされなくなった。メディア研究では、二項対立ストーリーを展開した方が視聴者がついてきやすいという考え方があるんですね。
もう一つ、「メディア間のアジェンダセッター」の問題も持ち上がります。
つまり、ニューヨーク・タイムズ、CNNなどの大手メディアがこれにあたり、そうしたアジェンダセッター(ニュースのアジェンダ設定を行う報道機関)が報じたニュースを地方紙も同じように報じるという構図です。
それが米国国内だけでなく、日本のメディアの報道にも影響している。
 しかし、そうした大手メディアが真実のみを報道しているかと問われれば疑問符がつく。
独立系メディアの果たす役割も重要ですが、例えばゼレンスキーやウクライナに批判的な独立系メディアの報道は、シャドー・バン(意図的に表示されない)されるようになったので、なかなか目にすることがない。
小泉:そこで難しいのは、例えばウクライナを相対化してみましょう、米国の報道を検証してみましょうとなった時に、一歩間違えると陰謀論に利用されてしまうわけです。
つまり「この戦争は、バイデンが裏から手を回し、ウクライナをけしかけて始めた戦争だ」といったように。
そうなると、今度はロシアの情報がすべて正しいという方向になってしまう。
 公平な目で見てみようとすると、結果的に偏った議論に与してしまう危険性があります。その見せ方が極めて難しい。
〇テックジャイアントによる言論統制?
―Q&C―大手メディアの他にも、現在ですとGAFAなどの大手IT企業が正しくないとされている検索結果を上位に表示しないようにしており、事実上の検閲を行っています。
 桒原:私の現在の最大の関心事は、ディスインフォメーション対策は民主主義国家では不可能なのかということです。
民主的な制度とサイバー空間の組み合わせは実は悪いのではないか――。
なぜなら、民主主義国家のディスインフォメーション対策は、一歩間違えれば情報統制や表現の自由を侵害することになるからです。
報道の自由も当然なくなってしまう。
そうなると、もはや権威主義的対策になってしまうのです。
 民主主義が確実に保証されながら、サイバー空間でのディスインフォメーション・キャンペーンの被害を最小限に留める対策が必要ではないかと思います。
『偽情報戦争』の小宮山さんの章で、パーラー(Twitterによく似たプラットフォーム。過激な言説も許容する)の台頭が出てきましたが、特にGAFAなどは親トランプ派の主張やQアノンなどの陰謀論を自らのサービスから排除している。
そこに登場したのがイーロン・マスクで、これまでのTwitterは健全な民主主義を提供する場ではなく、買収し言論の自由が担保される環境に変えるのだ、と。
これが真にうまくいくのかは不透明ですが、今後も、そういった新しい言論空間が生まれたり、衰退したりを繰り返していくのかなと感じています。
小泉:私もそう思いますね。
今われわれはなんだかんだ言っても、インターネット上の言論空間の中でしか生きていけない。
そうではあるけれども、インターネット上の言論空間で、民主的な価値を担保する仕組みはまだないんです。
必要であるにもかかわらず、誰からも統制されないアンビバレントな状態だと思います。
  ディスインフォメーションは、そのバグを見事についたものだと感じます。でも、中核的な価値をどう担保するか、という点については正解がなく、その方法についてわれわれは考えていかないといけない。
小宮山さんはどうお考えですか?
 小宮山:サイバー空間が民主主義を侵す、民主主義とかみ合わせが悪い、という主張は、これまでも政治学者の宇野重規やジョセフ・ナイ、法学者のジャック・ゴールドスミスらが主張している比較的新しい問題提起です。
民主主義をいかに守っていくかを考えた時、やはり現状のシステムは構造上民主主義と相性が悪いので、そのシステムを変えていかなければばらない。
30年後くらいにはそうしたシステムが登場するかもしれません。
今で言えば仮想通貨がそれに近いのかもしれない。
小泉:小宮山さんの結論としては、「サイバー時代の民主主義の敵は、権威主義国家とテックジャイアント」でしたっけ?
小宮山:そうです。
小泉:権威主義国家は当然として、テックジャイアントとはどこかで妥協しないとなりませんね。
〇「情報の玉石混交」という意識を
―Q&C―現状でもテックジャイアントが検索上位に、グレーな情報を表示しないなどが行われています。
それにより零細な出版社などがウェブメディアを展開しても経営不振に陥る例も少なくありません。一民間企業であるプラットフォーマーが自分たちの思想に沿わない情報を排除しているのは、まるで言論統制のようで非常に危機感を抱いています。 
桒原:プラットフォーマーがすべての基準を決めていますね。
米国ならば、いわゆるリベラルな思想や民主党寄りの意見は守られ、親トランプ派や極右の過激な意見は排除されやすい状況です。
小宮山:私は、サイバー空間が健全に保たれるためには、グレーゾーンの情報を増やし、受け手に「ネットにある情報は玉石混交だ」ということを常に意識させることが重要ではないかと思いますね。
そういった意味で今の社会では虚構新聞のようなメディアは非常に重要な役割を果たしていると思います。
中には、虚構新聞にかかれている記事を真実だと思い憤ってしまう人がいる。やはり、新聞のような見た目と記事であっても真実でないのかもしれないと疑う眼を養っていただきたいですね。
 一方、Google側の意図も理解できます。
とんでもない記事が検索上位にきては困るということはわかるんですよ。
でも、グレーゾーンの記事を楽しむくらい余裕のある社会であってほしいとも思うのです。
小泉:やはり、「無菌状態」だとちょっとしたウイルスにも感染することがあるじゃないですか。
今試しにGoogleで「ロシア 核兵器」と検索してみると、以前よりもまともな情報が検索の上位に表示されるようになっています。
 以前ならば、真偽のわからない情報が検索上位を占めていたんですけどね。玉石混交の情報に触れながら、騙されてしまう失敗を重ねていくことが大事かなと思いますね。
★反権力・不安煽り?情報情報配信か「メディア〇〇〇さんには嘘をつかない正直者のお手伝いさん6W3H=9人態勢整備必須か。その者達の名前は1.「なに? (What) 」さん、2.「なぜ? (Why) 」さん、3.「いつ? (When) 」さん、4.「どこ? (Where) 」さん、5.「どんなふうに? (How) 」さん、それから「だれ? 6.(Who) 」さんと言うんだよ。更に、7.誰に(Whom)8.どのくらいの数で(How many)9.いくらで(How much)」。
「メディア〇〇〇さんは現場・現物・現実の取材予算要員体制を強化加速して“正直者のお手伝いさん6W3H”=9人体制整備加速してきください」。
https://ja.wikipedia.org/wiki/5W1H
★「心に愛が無ければどんな美しい言葉も相手の胸に響かない=巧言令色鮮し仁」「暗いと不平を言うよりも、進んで灯りをつけましょう」現場・現物・現実取材報道待望か
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%97%E3%81%B3





思いは地球をリレーした! 「アフリカ 人づくり、20年後のすごい展開」2023.02.25北野武

2023-02-27 13:43:54 | 連絡

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きたの・たけし◎1947年、東京都足立区生まれ。
明治大学工学部名誉卒業。
72年、漫才コンビ・ツービートを結成、芸人ビートたけしが誕生。
漫才ブームをけん引し、数々の冠番組をもつ国民的タレントに。
83年、大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』で俳優として注目を集め、89年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。
97年、 監督・ 脚本を務めた『HANA-BI』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。
2010年に仏パリのカルティエで絵画の個展を開催し大反響を呼ぶなど、画家としての評価も高い。
近著に恋愛小説『アナログ』、私小説『浅草迄』、歴史小説『首』など。
 
 
 

 

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なぜ、たけしがフォーブスに? 

実は、北野が20年以上にわたって地道に取り組んできたことが、事業として、アフリカの地で結実しているのだ。
それが国連開発計画(UNDP)や国際協力銀行(JBIC)を巻き込み、地球規模にまで発展したことは、日本ではほとんど知られていない。
世界最貧国の一つであるベナン共和国での活動、人を育てるということ、そして人を動かす極意──。北野が本誌に初めて語った壮大な物語の一部を、ここでお届けしよう。
〇善意が思い通りのかたちになるなんて甘いもんじゃない
北野武(以下、北野):アフリカと縁ができたきっかけは、TBSの『ここがヘンだよ日本人』(1998〜2002年、司会・ビートたけし)。
外国人を100人集めてスタジオで日本人タレントと討論させる番組で視聴率も高かった。
外国人が日本の生活での疑問を噴出させて大げんかになるんだけど、旧植民地側と宗主国だった欧米側の言い合いがヒートアップすることがよくあった。
例えば、フランスの植民地だったアフリカの国の出身者がフランスの悪口を言ったりね。
アフリカ人のレギュラーが何人かいて、そのなかで面白かったのがベナン出身のゾマホン(・ルフィン、元駐日ベナン大使)
ゾマホン・ルフィンは1964年、ベナン生まれ。
北京語言文化大卒業後、94年に来日。
96年、上智大大学院入学。
バラエティ番組などでタレントとして活躍。
02年、ベナン国民栄誉賞を授与される。
12〜16年、駐日ベナン共和国大使。
2023年1月、ベナンの国民会議選挙に立候補。

「なぜそんなに日本語をしゃべれるんだ?」と聞いたら、あいつはエリートなんだ。
北京に国費留学して、そこで東京の下町のプレス工場の息子と知り合い、日本に誘われてやって来た。
上智大学に通いながらプレス工場で一生懸命に働くんだけど、フラフラになってあいつは指を切断するんだ。
ところが、あいつは病院に行ったら、「こんなに素晴らしい待遇はない」と喜んでいるわけ。
で、「こんなに手厚く看護してもらえるのなら、ほかの指も……」なんて言うから、「お前、タコじゃないよ!」って(笑)。
ゾマホンは工場の社長が亡くなった後も、墓参りに欠かさず行って日本に呼んでもらったことを感謝している。
まあ、大変だなと思っていたら、俺のところに来たいと言う。
「お前は何にもできないんだから、たいした給料は出せないぞ」と言ったら、故郷のために国の仕事もしたいので空いた時間で働かせてほしいと。
それでずっと俺のところにいるんだよ。
ゾマホンが言い続けているのが、国のためには教育が大事だってこと。
学校をつくって識字率を高めて、国の経済を発展させたいという。
それでベナンに学校をつくったんだ。
2000年に「たけし小学校」、03年に「たけし日本語学校」が開校した。
<
ベナンの都市部から415km離れたコロボロル村にある
「たけし日本語学校」 。
<<下記URL
<<参照
>


しかし、教室に飾られた「人生甘くない」という書が象徴するように、単に支援で済む話ではない。
乗り越えなければならないのは旧植民地ならではの経済構造だ。
試行錯誤の挑戦が始まった。
北野:植民地だった国は独立しても、利権が残してある。
例えば、ベナンの主要産業は綿花だけど、欧州に買い取られる。
生産、加工、染め付けやプリントで付加価値をつけて販売するのは欧州。
で、高い服になって買うのはアフリカ。
加工工場がないから原材料を安く売るしかない。
これじゃあ、国の経済は発展しないよね。
昔のアメリカ南部の綿花農場で働いた奴隷が、安い労働力を提供する構造と似てるんだよ。 
かといって、「発展途上国はかわいそう」と上から目線で寄付をするのは大間違い。
善意が思い通りのかたちになるなんて甘いもんじゃない。
善意に酔っていると、「裏切られた!」と怒ることになる。  
コンテナに洋服を詰め込んでベナンに送ったことがあったけど、港の陸揚げを欧州の業者が独占していて、手数料をがっぽり取られたことがあった。
中間搾取の構造があるんだ。
ゾマホンのために、賞金1000万円のクイズ番組に俺が2回出演したことがあって、1回は優勝したんだ。
賞金をゾマホンのところに送ったら、
途中で手数料だの経費だの取られて、その挙げ句、盗まれたって。
 北野:学校をつくったときは所ジョージが協力してくれて、大型バスを3台送ってくれたんだ。
そしたら、政府が使ってるって(笑)。
でも、それも当然の話で、学校をつくっても道路がないから。
学校で勉強を教えるといっても、10kmも離れたところから歩かなくちゃいけないから子どもたちは働いていたほうがいいという発想になる。
そこでおいらがやったのが給食サービス。
「学校に行ったら、ご飯が食える」と言うと、子どもたちが集まるでしょ。
芸能界のタレントたちにもお金を出してもらい、ご飯が食えて、勉強できて、資格が取れるようにしたら、これは細々と続いている。
北野:いちばん大事なのは自分たちで食うすべをつくること。
安い労働力を使うために日本から仕事を発注しても、それでは経済構造は変わらないよね。
仕組みとルールをつくって、ルールがわかる人間を育てなきゃ。それは時間がかかる。
北野:北海道の田中義剛の「花畑牧場」にアフリカ人3人を送り込んで、酪農技術を2年ほど教育させたことがあった。
ところがさ、真冬でも暖房があって快適だし、ご飯も食べられるから、「ここは天国。帰りたくない」って言い出したんだよ。
俺はゾマホンに「アフリカから呼んだ目的と違うじゃないか。帰れって言え」と言ったんだ。 
泣く泣く彼らは牛を連れて帰国したんだけど、事業になってないという。
理由を聞いたら、牛を食べちゃったんだよ(笑)。「何やってんだよ!」と言うと、「いえ、何頭か残してあります」という。
でも、残したのは全部雄牛。「オスだけ残したってしょうがねえだろ!」って。現地でゾマホンが注意したらしく、何とか事業を始めたと言っていたよ。
 長い目で見て仕組みをつくるより、目先のお金や食い物に飛びつくのは、人間だから仕方がないんだけどさ。

 
そのころ、ボクシングのフロイド・メイウェザーが現役で、ギャラを聞いたらすごくて(※1試合の賞金と放映収入で約30億円以上)、ゾマホンに「ベナンでいちばん足が速いやつを連れてこい」って言ったんだ。
身体能力が高いのを日本のジムで鍛えて、ボクサーにしようと思ってね。
「稼いだカネでベナンに留学制度をつくって、全員日本の医学部に入れて、ベナンで診療所をやらせよう。診療所と薬は俺が用意するから」って。
ところがさ、「強い男がいる」って連れてきた男が、「殴り合いは嫌いです」と言い出した。
慌てたゾマホンが、「私がやります」って言うんだけど、「お前は、年だからダメだよ」となっちゃった。 
映画やテレビの激務の合間に支援を続けて約20年後の2018年、たけし日本語学校に、ゾマホンがひとりの日本人を連れてきた。この男がたけし日本語学校で目にした「あるもの」をきっかけに、新たな物語が生まれ、活動は大きな事業へとつながっていく──。
後編は、本日発売の『Forbes JAPAN』

4月号にてお読みいただけます。