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投資銀行幹部も出国禁止した習近平政権 閉じ始めた海外企業の門戸 危ない中国、外国人の「受難」これからが本番か2023.9/30長谷川幸洋

2023-10-30 12:21:51 | 連絡
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■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。
1953年、千葉県生まれ。70歳。
慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。
政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。
政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。
著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。
 
ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。
最新10/26(木)長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル 358

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チャイナリスクが高まっている。
英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は今週初め、野村ホールディングス(HD)傘下の香港法人の投資銀行部門幹部が、中国当局によって滞在する中国本土からの出国を禁止されたと報じた
中国経済の悪化が深刻化するなか、投資銀行は中国政府が躍起になっている外資誘致に不可欠な存在であり、今回の対応は、海外企業の投資意欲を低下させそうだ。
中国では、人民解放軍や外務省の幹部が相次いで動静不明となるなど異変が伝えられる。
経営再建中の不動産大手、中国恒大集団は28日、創業者の許家印会長が当局に拘束されたと公表した。
ジャーナリストの長谷川幸洋氏が「危ない中国」に迫った。
 野村HD傘下の香港法人の投資銀行部門幹部が中国本土からの出国を禁止された。中国はかねて、外国人や中国人に出国禁止措置を連発していたが、外資の投資銀行関係者への発動は異例だ。
中国はいよいよ、外国に門戸を閉じようとしているのだろうか。
 英紙フィナンシャル・タイムズなどによれば、出国を禁止されたのは、投資銀行部門で中国向け業務のトップを務めているチャールズ・ワン氏だ。同氏は、メリルリンチやドイツ銀行などでキャリアを積んだ後、2011年から16年まで国営銀行の中国工商銀行(ICBC)の国際部門で働き、18年に野村に移った。
国籍は不明だ。 
ICBC時代の同僚だった中国人バンカーが当局に身柄を拘束され、取り調べを受けており、「ワン氏の出国禁止はそれに関係している」と報じられている。そのバンカーは17年に中国の投資銀行「華興資本控股」の会長に転じたが、同社創業者の包凡(バオ・ファン)会長兼最高経営責任者(CEO)も2月から消息不明だ。「汚職の疑いで取り調べを受けている」という報道もある。 
ン氏の出国禁止が、野村の業務に関係しているかどうかは不明だが、投資銀行業界には、大きな衝撃を与えている。
というのは、投資銀行は中国が懸命に旗を振っている「外資誘致」政策の鍵を握っており、本来なら歓迎される立場であるからだ。 
不動産バブルが崩壊した中国は「経済立て直しには外資が不可欠」とみて、欧州にミッションを派遣するなど、政府を挙げて、誘致キャンペーンを展開してきた。
ところが、一方で、当局は外資コンサルタント企業などを摘発し、現地従業員を拘束するなど、外資弾圧も強めている。
矛盾するような習近平政権の動きに、外資関係者の懸念が高まっていたなか、今回の出国禁止は決定的な不信感を植え付ける結果になった。
スペインの非政府組織(NGO)「セーフガード・ディフェンダーズ」が5月に発表した報告書によれば、中国当局が出国を禁止した中国人は約1400万人に上っている。
同NGOは9月5日、情報を更新し、8月に燃料タンクを牽引(けんいん)した水上オートバイで海を渡って韓国に亡命した韓国系中国人のケースなどを紹介した。
出国を禁止された中国人の多くは人権活動家や習体制に批判的な文化人とその家族などが多い。7月に施行された改正反スパイ法を含めて、少なくとも15本の法律が、当局による「出国禁止命令」を可能にしている、という
今回のワン氏に対する措置が、どんな法律に基づいているのか、分かっていない。
問題は、この先だ。
中国からの資本流出は止まらず、8月には2015年12月以来、最大の490億ドル(約7兆3000億円)の純流出を記録した。
うち、証券投資は290億ドルの赤字(流出)だ。
そんななか、今回の出国禁止措置は、中国当局が外資系投資銀行の利用価値を見限り始めた兆候のようにも見える。「もはや投資銀行は外資誘致の役に立たない」とみたのだ。そうだとすれば、今回の事態は「始まり」にすぎない。
 中国で事業を営む外国人の受難は、これからが本番ではないか。
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https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/51cbd305b265300fc04c1646bdd2cb96



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