http://mx4.nikkei.co.jp/?4_--_54205_--_26011_--_9
より
猫背でいると気分も沈む
碓田院長は以前、放送大学で講師をしていたときに、10~80代の206名の男女を対象に「姿勢と気持ちの関係」についてアンケートを行った。
それによると、「背中を丸めて『やる気マンマンです』と前向きに考える」ことを「不自然」と感じた人は96%、逆に「背筋を伸ばして『もう最悪です』と後ろ向きに考える」ことを「不自然」と感じた人は82%もいたという。確かに、背中を丸めて「ああ、オレってなんて幸せなんだ!」と叫ぶのは難しい。自然と気持ちが暗くなり、ネガティブな考え方になってこないだろうか。
「姿勢は周囲に与える印象だけではなく、自分自身の心理状態にも大きな影響を与えます。自信のなさが姿勢に表れると言いますが、逆に姿勢を正すことで自信が生まれ、気持ちも明るくなるわけです」(碓田院長)
姿勢の良し悪しは、恐ろしいことに仕事の効率にも影響する。
猫背になっていると胸郭が圧迫されるため、肺活量が小さくなる。「脳に取り込まれる酸素が減るため、集中力が落ちるんです」と碓田院長。一方、骨盤を立てて座ると交感神経のスイッチが入り、心身にほどよい緊張感が生まれる。脳と体を活性化し、効率よく仕事を進める上でも骨盤を立てて座ることは大切なのだ。
しかし残念なことに、現代社会で姿勢がいい人は極めて少ない。「電車で座っている人を見ると、95%は猫背になっていますね」と碓田院長は苦笑する。「猫背になる最大の要因は、姿勢を保持するために最低限必要な体力が備わっていないから。骨盤を立てて座り続けられる体力(筋力とバランス感覚)を備えることが、猫背解消の近道です」(碓田院長)。
猫背がもたらすデメリットは意外に多い
|
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます