クリスマスが楽しみ過ぎて夏頃からプレゼントを何にしようか口にしていたコキータくんは中学生だ。
日本一純朴な中学生なんじゃないかとボクは思っている。
当然、サンタさんの存在は信じている。
待てよ。
このネット情報社会、そして地方の田舎町とはいえ、コキータくんは、そんなに純朴ではない標準中学生(笑)たちと日々過ごしている。
さすがにサンタさん、信じてないんじゃない?
毎年この時期になると、ボクは少しとぼけた純朴な父ちゃんになる。
コキータくんさ、サンタさんを信じなくなったら言いなよ。
そしたらたぶんサンタさんからは届かなくなるし、親として何かプレゼントしてあげたいんだ。
朝起きて何もなくて悲しむキミを見たくないんだよね。
周りの友達のとこはもう来ないから親に買ってもらってない?
お父さんも子どもの頃、信じなくなったら来なくなって、欲しいものを親に買ってもらったんだよ。
でも安心して。
本は買ってあるし、それは必ず枕元に置くから何もないことはないからさ。
両親からは欲しい本をプレゼントするのが昔からの恒例だ。
とにかくそんなコトを真顔で笑わずにボクが話すもんだから、コキータくんも信じる?
いや、そんな話をするもっと前から、玄関にはこんな手紙が。
完全に信じてる!!!
もしサンタさんからのプレゼントが届かなかったら代わりに何か買ってあげる。
ポケモンのゲームソフトは高くて無理だけどさ。
そんな純朴風な父との会話で更に不安になったコキータくんは、クリスマスイブの夜、更にこんな心遣いを。
という訳でサンタさん、そろそろ手紙を用意しないとですよ。
プレゼントもどこかに隠さないと!
…メリークリスマス!
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