本日は仕事納めの日勤。
帰省出来ない子たちが十数人残っていた。
冬休み全て帰れる子、数日帰れる子、日帰りで帰れる子、一日も帰れない子、帰れる家はあるけど帰りたくない子。
児童養護施設にはそんな不平等がある。
ボクたち職員にはどうにも出来ないコトばかり。
でも出来ないコトを嘆くのではなく、出来るコトを探し、行動出来る職員でありたいと思っている。
今日は子ども達を連れて温泉に。
今年、何度も、入浴だけでなく昼食バイキングに招待してくれた昼神温泉の湯多利の里「伊那華」さん。
担当者の方に、温泉だけでも入りに行って良いか先日相談した所、「ぜひ」と快諾してくれた。
もちろん無料で。
こういう支援の形もある。
そんな想いに感謝しながら温泉に浸り、身も心も温まってきた。
温泉に入って、帰りにアイスを食べてきただけ。
それでも子どもたちは喜んでくれた。
一時でも寂しさを紛らわして、優しい気持ちになれたなら嬉しく思う。
ボクたちが出来るコトには限りがある。
でも色々な人と繋がるというボクのスキルを活かし、その時々の出来る限りをしてあげられる職員でありたい。
先日、色々な事情あり、やや腑に落ちない形で、年度途中に施設から家庭に帰った子がいた。
沢山暴言をぶつけられ、何度も本気で向き合って想いを伝えてきた子だ。
最後の夜、彼が言った。
みんぺーさんが担当職員で良かった。
ありがとう。
様々なご縁で出会った彼のために、ボクが出来る全てをして送り出した。
だから悔いはない。
ずっと応援してるから。
別れの時、車の窓から手を出してきた彼の手を握り、それだけ伝えたボク。
お互いの涙が流れる寸前に窓は閉まり、車は動き出した。
がんばれよ。
報われない日々の積み重ねだけれど、時々、少しだけ報われるこの仕事。
来年も頑張ろうと思う。
穏やかな年の瀬に感謝して。良いお年を。