風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

京都紅葉・神宮道 2014

2015-11-13 | 京都府
 京都の紅葉の時期はまだ早いのですが、本格的な紅葉シーズンを前に、過去の紅葉を振り返ってご案内したいと思います。
 まず、昨年、2014年11月25日の神宮道、ねねの道などの紅葉です。
 これは、東山区の三条神宮道から神宮道やねねの道を南に下って、青蓮院、知恩院、丸山公園、高台寺などをめぐるコースです。
 2回に分けてご案内します。

①~⑤雨の京都です。
 少しうっとうしい天気ですが、私はこの雨の雰囲気が好きなので、よろしくおつきあいください。
 平安神宮へ至る道、神宮道を、神宮を背にして南へ向かってほんの少し歩き、左へ曲がる狭い道を登ってゆくと粟田神社参道へ出ます。
 この参道の散りもみじは色があざやかです。 ほとんど人が来ません。
 ただ、穴場的な小さな神社ですので、静かなだけであまり期待はしないでください。
①粟田神社。














⑥~⑫神宮道へもどって、またほんの少し行くと、青蓮院(しょうれんいん)です。
 入り口の5本の大楠が目を引きます。京都市内最大の巨木です。
 伐採や戦乱などによる火災を生きぬいて、よくぞ残ったものと思います。
 樹齢は約800年といわれています。
 雨で根元の分厚い苔がたっぷりと水を含んでいます。



⑦青蓮院は江戸期の火災で御所が焼けた際には、仮御所となったほどの由緒ある寺です。


⑧この寺は門跡寺院、つまり親王などが歴代住職となってきたため、どことなく寺にしては建物の内部や庭園は雅やかで、みごとなたたずまいを見せています。








⑪元御所だったので、左近の桜の枝が少しのぞいています。





⑬⑭南へ下り、知恩院へ出ましたが、ここは紅葉の名所ではありません。 
 そのため、この時期でも人が多くありません。
 御影堂は2019年まで大修理中ですが、その横を通ってまず宝物殿へ向かいます。
 背後の雨に煙る東山の風情がなんともいえません。






⑮~⑳経堂横の小さなスイレンの池。
 ここのもみじはあざやかなのです。
















 

○21少し知恩院で長居をしたようです。先を急ぎましょう。
 いつも間にか、丸山公園に入って来ました。
 この隣にある八坂神社同様、丸山公園はずっと昔からあると思っていたのですが、公園として整備されたのは1886年、明治19年なのですね。
 古代は真葛ヶ原と呼ばれていた草っ原だったようです。
 ここでも背後の東山を霧が駆け上る風景がみごとです。


○22~○26丸山公園は春の桜が有名ですが、比較的人の少ない秋の方が私の好みです。
 特にきょうは雨降りで、静かです。
 柳が京洛のやさしい雨に打たれて揺れています。
○22


○23


○24


○25


○26


 少し長くなったようです。
 きょうはこれくらいにして、明日は「ねねの道」を通って、高台寺へご案内いたします。
 
 

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4 コメント

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京都の紅葉 (こだる)
2015-11-13 09:30:08
いせえびさま おはようございます^^)
中でも参道の散紅葉が私の大好きなお写真!素晴らしくて魅入ってしまいます。
雨の日ということですが、しっとり感がお写真から伝わってきます。
京都の紅葉は何度もバスツアーで行きましたが紅葉の時期にも恵まれず
なによりも紅葉よりも人を見に行った感じでした。
今回のお写真で京都の紅葉は雨の日で、観光バスの押し寄せない神社寺院をプライベートで・・
を学びました
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こだるさま (いせえび)
2015-11-13 12:18:37
こんにちは。コメント、ありがとうございます。
参道の散りもみじはいいですね。
ただ有名なところでは、観光客が来る前に、滑らないように掃かれてしまいます。
私の紅葉は、雨の朝というワンパターンでうんざりされるかもしれません。
京都の紅葉期は、場所によっては、人も車もめちゃめちゃ多くて、大混雑です。
したがって、有名観光地はツアー客などがまだ来ない朝早く、昼間は2級、3級のところねらいです。
ところが2級3級といっても、この時期は人が多いことには変わりありませんので、プラス雨の日というわけです。
以前の穴場が穴場でなくなっているところが多いのですが、ぜひツアーでなく、独自でお越しください。
ただ、宿、駐車場探しなど苦労も多いでしょうが。

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燃えていますね (夢子)
2015-11-13 16:06:55
 京都の紅葉って、どうしてこんなに美しいのでしょうか
日本に生まれ住んで幸せだと、つくづく思います。
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夢子さま (いせえび)
2015-11-13 17:30:49
コメント、ありがとうございます。
雨に濡れてなお燃え上がる、京都の紅葉ですね。
このあざやかさは、私のいる津市の海岸部のもみじとは比べ物になりません。
京都は盆地で朝晩の冷え込みが厳しく、日照時間も長いと、よくいわれます。
ずっと以前、お寺の方に伺ったのですが、昔からのこの美しい紅葉を維持し、継承してゆくため、庭師さんに欠かさず手入れをお願いし、またよりあざやかな木になるよう、品種改良しているところもある、とのことでした。
それと、京都のまわりの山々や寺社の建造物が調和して、よりあざやかさが増しているのだとも思います。
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