風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

曽爾高原・ススキ・夕景 その1

2015-11-04 | 奈良県
 奈良県曽爾(そに)村、三重県との県境から広がる曽爾高原です。
 ここは関西随一のススキと夕陽の名所です。
 2010年の11月に来て以来、この時期は5年ぶりです。
 ところがススキの穂の広がりが減っているのです。
 今年の8月下旬と2011年の7月にも来ているのですが、ススキの時期ではなかったため、穂が少ないのにはあまり気が付かなかったのです。
 2010年に来たときも、一部の場所でススキがそげ落ちたようなところがあり、気になっていたのですが、一過性の現象だと思っていました。
 今年のは激減といってもいいくらいでした。
 過去の写真も比較のため、少しまじえてご紹介しますが、ここはススキだけでなく、室生火山群の山々と黄金色の草原の広がりがみごとなところです。
 そうした雄大な景観をご覧ください。
 3回に分けて掲載します。
 10月26日の写真です。

①②曽爾高原は標高約700mの草原。
 逆光の中のススキの穂は、金属的なきらめきがある。




③ススキの向こうの山は、これから登る倶留尊(くろそ)山の支峰、二本ボソ。


④背後の山は亀山(849m)。


⑤亀山峠への歩きやすい登山道を登って行く。


⑥右手側のススキはみごと。
 お亀池のわずかな水面が見えるところまで登ってきた。


⑦亀山峠へ着いた。
 何人かの人が休憩して、眼下の景観を楽しんでいる。
 右側は三重県津市の旧美杉村。
 二本ボソへの稜線などが焼け焦げているのは、春の山焼きのための境界線(自然公園指導員の方に教えてもらった)。 


⑧⑨峠からの俯瞰。
 ちょっとした高度感がある。
 鳥人になって見下ろしたような気分だ。
 亀山からの斜面の傾斜はきつい。
 お亀池のひょうたん形がはっきりわかる。
 



⑩二本ボソへの登山道。
 この境界の焼け後は、昨日焼いたということだった。


⑪⑫振り返って見ると、左手の亀山の稜線を越えた向こうに古光山(こごやま)。
 この雄大な稜線歩きを楽しむ人も多いようだ。




⑬二本ボソの森林と草原との境、曽爾高原独特の「草原限界」を越えて、山頂近くまで登ってきた。
 遠方の山は屏風岩、住塚山、国見山など。


⑭~⑰山頂直下の展望広場とよばれているところで休憩。
 しばし休んで、この雄大な風景の広がりを楽しむ。 
 吹く風が心地よく、汗がみるみるうちに引いてゆくのが分かる。






 

⑱二本ボソの頂上は林の中で、あまり景色が見えないところのようだ。
 写真的にはこの場所が二本ボソの頂上ということにして、これから同じ道を下って行く。


 明日は、その2です。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
二本ボソ山 (こだる)
2015-11-04 18:39:54
いせえびさま こんばんは~
二本ボソに登らせてしまって悪いこだるです、お許しを(^^)
何十年も前なのでいま道はどうなったかわかりませんが頂上の林の中をもう少し進んで下りにかかるところ
眼前にマッコウクジラが飛びあがったような倶留尊山が見えてくる・・。
来年行かれたら覗いてみていただけますでしょうか・・^^;。
牧歌的なこの風景、背後にも特徴的な山々を従えて、ああ懐かしすぎます、行きたい行きたい!
写真も綺麗すぎます、なのにまだこれから佳境に入るとは・・あしたはどうなることでしょう(^^)v


返信する
こだるさま (いせえび)
2015-11-04 20:25:56
こんばんは。コメント、ありがとうございます。
今回、二本ボソへ登ってよかったです。
こだるさんのおかげです(^^)。
亀山峠とは風景の広がり、雄大さが違います。
ただ、あの頂上手前で、上から下りてきた人に尋ねたら、展望は開けないと聞いたので、しんどいのでうれしくなり(^^)、そこから引き返してきました(^^;)。
来年は、マッコウクジラのような倶留尊山にマッコウからぶつかってきます(オヤジギャグそのものです(^^;))。
実は明日は、風景写真としてはおもしろくありません。
一応の佳境にはいるのは、夕景の明後日です。
テキヤの口上のように、引っ張り、延ばすというセコイ作戦なのです(^^;)。
返信する

コメントを投稿