トランプ氏支持者が議会占拠、1人死亡 バイデン氏「反乱」と非難
1/7(木) 3:23配信
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ロイター
昨年11月の米大統領選の選挙人投票集計が行われている連邦議会で6日、議事堂周辺に集まったトランプ大統領支持者の一部が警備を破り建物内に侵入した(2021年 ロイター/LEAH MILLIS)
[ワシントン 6日 ロイター] - 昨年11月の米大統領選の選挙人投票集計を行う連邦議会で6日、議事堂周辺に集まったトランプ大統領支持者の一部が、警備を破り建物内に侵入した。これを受けて議事堂は閉鎖され、上下両院合同本会議の討議も中断された。
地元メディアによると、銃で撃たれた女性1人が死亡した。
この混乱を受け、上下両院の議員は避難。議事進行役を務めるペンス副大統領も上院を退出した。警察は侵入者に対し催涙弾を使用した。首都ワシントンの警察当局によると、侵入者らは化学刺激物質を使って警備の警官隊を攻撃、複数の警官が負傷した。
警察は騒動発生から3時間以上経った午後5時半(2230GMT、日本時間7日午前7時半)すぎ、議事堂の安全を確保したと宣言した。
その後、上下両院合同本会議は、バイデン氏の次期大統領認定に関する審議を再開。トランプ派の議員が申し立てた異議について議論を進めているが、異議が認められる可能性は低い。
異議を申し立てる意向を示していた議員の一部も、複数の州ではなく1つの州の選挙結果にのみに異議を唱える方針に転換するなど、態度を軟化させている。
ジョージア州の決選投票で敗北した共和党のロフラー上院議員は、バイデン氏の次期大統領認定に異議を唱える予定だったが、トランプ支持者の議会占拠を受けて方針を転換したと発言。「良心に照らして選挙結果に異議を唱えられなくなった」と述べた。
バイデン次期大統領は、議事堂への襲撃や窓の破壊、議会の占拠といった行為は「抗議ではなく反乱だ」とテレビ演説で非難。「暴徒らが退き、民主主義の手続きが進行するよう求める」とした上で、トランプ氏に支持者に対して包囲行動を解くよう要請することを求めた。
こうした中、トランプ氏はツイッターに投稿した動画で、支持者らに自制を呼び掛けた。選挙が盗まれたとの根拠のない主張を繰り返した上で「あなたたちは自宅に戻らなければならない。われわれには平和が必要だ。法と秩序がなければならない」とした。
混乱の発生を受け、首都ワシントンの市長はこの日午後6時から翌日午前6時までの外出禁止令を発動した。
これに先立ちトランプ大統領は、ワシントンの集会で演説し、昨年11月の大統領選の敗北を決して認めないと言明。支持者に対し、選挙では大規模な不正があったと改めて主張し「われわれは決して諦めない。決して敗北は認めない」「盗みをやめさせる」と訴えた。
集会には、上下両院合同本会議で同日行われるバイデン氏の次期大統領認定に抗議するトランプ大統領の支持者数千人が集まり、トランプ大統領に声援を送った。抗議には過激派グループや極右グループのメンバーも参加した。
CNNによると、首都ワシントンの州兵全体が配備された。バージニア州のノーサム知事は要請を受け、州兵を首都に派遣すると表明した。
上院共和党トップのマコネル院内総務は、上下両院合同本会議の冒頭で、昨年11月の米大統領選でのバイデン前副大統領の勝利に疑念を示した共和党議員について、米国を損ねる行動として非難。「われわれが投票結果を覆せば、米国は永遠にダメージを受ける」と述べた。
*内容を追加しました。
ペンス氏、選挙結果の認定阻止せず トランプ氏の要請拒む
1/7(木) 4:19配信
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AFP=時事
米首都ワシントンで開かれた上下両院合同会議に臨むマイク・ペンス副大統領(2021年1月6日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領は6日、議会による民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)氏の大統領選での勝利認定を阻止しない意向を表明した。介入を求めたドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の要請を拒んだ形。
【写真】上下両院合同会議に臨むペンス氏と民主党のペロシ下院議長
ペンス氏は、昨年11月に実施された大統領選の選挙人投票結果を確定させる上下両院合同会議の開会に合わせて出した声明で、「私は憲法により、選挙人の票の集計の是非を決める一方的な権限を主張できないことになっている」と説明した。
トランプ氏はこれに先立ち、米首都ワシントンでの集会で、ペンス氏に選挙人投票結果の認定を拒否するよう求めていた。【翻訳編集】 AFPBB News
トランプ支持者が議会議事堂に侵入 バイデン氏勝利確定に反発
1/7(木) 7:36配信
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産経新聞
【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領選で民主党のバイデン前副大統領の当選を公式に確定させる上下両院合同会議が行われていた連邦議会議事堂に6日、大統領選で敗北した共和党のトランプ大統領を支持するデモ隊が侵入し、上院本会議場を占拠した。選挙結果の確定手続きは中断され、議事進行役のペンス副大統領や上下両院議員らは議場から一斉に避難した。波乱続きの大統領選は、米民主主義の象徴の一つである議会議事堂が蹂躙(じゅうりん)されるという前代未聞の事態となった。
CNNテレビによると、議事堂の敷地内で女性1人が銃で胸を撃たれ重体となった。詳細は不明。一部のデモ参加者は下院本会議場への侵入を図り、場内で銃を構えた警護官らとにらみ合いとなった。
首都ワシントンのホワイトハウス前広場では合同会議の直前、トランプ氏が数万人を前に演説し、選挙に不正があったと主張して「私はあきらめない。敗北を認めない」と訴えて支持者らに議事堂へデモ行進するよう呼びかけていた。
トランプ氏は事態を受け、ツイッターに音声メッセージを投稿し、デモ隊に「気持ちは分かるが自宅に戻ってほしい。平和が必要だ」と述べ、議事堂から退去するよう呼びかけた。
ペンス氏は「議事堂への襲撃行為は容認しない」と警告した。マケナニー大統領報道官はツイッターで州兵部隊が首都に急派されたことを明らかにした。国防総省によると約1800人が投入される。連邦捜査局(FBI)の要員らも市内に投入された。
首都ワシントンのバウザー市長は6日、同日午後6時(日本時間7日午前8時)から翌朝まで外出禁止令を発令した。
トランプ氏はこの日の演説で、ペンス氏に大統領選の結果を確定させないよう要請していたが、ペンス氏は合同会議の開会直前に発表した声明で自身には結果確定を阻止する権限がないと言明。これによりバイデン氏の勝利を覆す方途が消滅したとして失望したトランプ氏の支持者らが議事堂に乱入したとみられる。
バイデン氏は事態を受けて演説し、「これは、我が国の民主主義と法の支配に対する攻撃だ」と非難した。
米民主党が「トリプルブルー」達成、大統領選と上下両院制す
1/7(木) 10:27配信
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ロイター
米ジョージア州で5日投票が行われた連邦議会上院決選投票の残る1議席で、民主党オソフ氏が現職の共和党パーデュー氏を破り勝利した。民主党はこれで上下院とも多数派を確保し、大統領選にも勝利したことで、10年ぶりに「トリプルブルー」を達成する。
エジソン・リサーチによると、98%集計時点の得票率はドキュメンタリー映画プロデューサーのオソフ氏が50.3%、パーデュー氏が49.7%。再集計を回避できるのに十分な得票率差が開いたことになる。エジソンは、オソフ氏のリードがさらに広がるとの見通しを示した。
今回争われたもう1つの議席について、エジソン・リサーチは6日早朝に、民主党候補で黒人牧師のワーノック氏が共和党の現職ロフラー氏に勝利するとの見通しを示していた。
民主党2候補の勝利によって、上院の議席配分は与野党50議席ずつとなり、ハリス次期副大統領が決定票を握ることになる。
米民主議員、トランプ氏弾劾法案を準備 支持者の議会侵入受け
1/7(木) 10:52配信
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ロイター
米民主党のイルハン・オマル下院議員は6日、大統領選の選挙人投票集計を行う連邦議会の建物内にトランプ大統領の支持者が侵入したことを受け、トランプ氏の弾劾条項を策定していると明らかにした。写真は、米議会議事堂前に集まったトランプ氏の支持者。(2021年 ロイター/Stephanie Keith)
[ワシントン 6日 ロイター] - 米民主党のイルハン・オマル下院議員は6日、大統領選の選挙人投票集計を行う連邦議会の建物内にトランプ大統領の支持者が侵入したことを受け、トランプ氏の弾劾条項を策定していると明らかにした。
約2週間後にはバイデン次期大統領の就任が予定されているが、オマル議員はツイッターへの投稿で「トランプ氏が大統領職にとどまることを容認するわけにはいかない」と述べた。
民主党下院議員で、トランプ氏が標的にすることの多いリベラル派の派閥に所属するアレクサンドリア・オカシオ・コルテス氏も、オマル氏に同調し、「弾劾」と一言だけツイートした。
この日、議事堂周辺に集まったトランプ氏の支持者らの一部が、警備を破り建物内に侵入。これを受けて議事堂は閉鎖され、上下両院合同本会議の討議も中断された。
ソーシャルメディアでは民主党議員やコメンテーターに加え、共和党議員の一部の間でもトランプ氏の弾劾を求める声が一気に広がった。
共和党のフィル・スコット・バーモント州知事は、ツイッターへの投稿で「民主主義の構造と共和国の原則が大統領の攻撃を受けている。もう十分だ。トランプ大統領は辞任するか、閣僚や議会によって罷免されるべきだ」と述べた。
民主党のデービッド・シシリーニ下院議員は、議会が7日にトランプ氏を「弾劾し、有罪判決を下すべきだ」と訴えた。
全米黒人地位向上協会(NAACP)のレオン・ラッセル会長はツイッターで「クーデターの扇動は弾劾を正当化する根拠となるべきだ」と指摘した。
今回の騒動を巡っては、大統領の職務遂行が不可能になった場合に副大統領に権限を委譲する憲法修正第25条の適用を求める声も広がっている。
議会関係者によると、民主党は暴動を扇動したとする1条項を盛り込んだ弾劾法案を速やかに提出し、採決を実施する可能性があるが、法案は共和党主導の上院で阻止される見込みという。
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米議会封鎖、抗議のトランプ支持者が侵入:識者はこうみる
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アングル:トランプ氏「敗北後」戦略、再出馬へ新メディア設立か
米議会突入、火を付けたのはトランプ氏 オバマ氏とクリントン氏が非難
1/7(木) 10:56配信
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AFP=時事
バラク・オバマ前米大統領。米フロリダ州マイアミで(2020年11月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の支持者らによる連邦議会議事堂への突入について、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領は6日、「わが国にとって非常に不名誉で恥ずべきこと」と呼び、トランプ氏が攻撃をあおったと非難した。ビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領も、火を付けたのはトランプ氏だと非難した。
【写真】トランプ支持者が米議会突入 1人撃たれ死亡
オバマ氏は、攻撃をあおったのは、公正な選挙結果に関してでたらめな主張を繰り返しているトランプ氏だと非難した。
さらに、共和党を支持するメディアについて、昨年11月3日の大統領選で民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)次期大統領が大勝したという真実を伝えていないと批判した。
クリントン氏は6日、「われわれはきょう、連邦議会議事堂、合衆国憲法、米国に対する前例のない攻撃に直面した」と述べ、この攻撃は「4年にわたる有害な政治」と意図的な誤情報にあおられたものだと指摘した。「火を付けたのは、大統領選の敗北という結果をひっくり返そうとするドナルド・トランプ氏と、多くの議員を含むその最も熱心な支援者たちだ」 【翻訳編集】 AFPBB News
「これ、アメリカか?」トランプ支持者の議会襲撃にネット騒然! 制御不能のカオス空間
1/7(木) 10:03配信
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東スポWeb
議会に侵入する暴徒集団(ロイター)
米国の首都ワシントンで6日、トランプ大統領の支持者多数が連邦議会議事堂の建物に侵入。警官と銃撃戦になり、トランプ支持者の女性が撃たれて死亡した。
【写真】まるで戦争!議会襲撃の決定的瞬間
この日、議会では大統領選でのバイデン次期大統領の当選を認証する選挙人投票の集計を行う予定だったが、暴動により中断。ペンス副大統領も議事堂から退避し、現在も再開のメドは立っていない。
暴徒集団は現地時間午後1時過ぎに議事堂周辺のバリケードを突破。建物内に侵入し下院と上院の議場のドアに迫った。そこで警察による退避措置が取られ、侵入者には催涙ガスがまかれ、銃口が向けられる異常事態となった。
とはいえ、数が違い過ぎた。押し寄せる暴徒集団は議会を占拠し、議長席に座ったり、器物を取り去るなどやりたい放題。中には「南部連合」の旗を掲げる者もいた。
南部連合とは奴隷制の拡大に反対だったリンカーン大統領の当選を受け、合衆国から脱退を表明した南部の州が1861年に結成した政府。計11州が参加し、独自の大統領や旗を決め、奴隷制を擁護する憲法を制定した。合衆国(北軍)と争った南北戦争で敗北し、65年に消滅した。
「現在は白人至上主義の象徴のように扱われ、トランプ氏も擁護してきた」とは関係者。
実際、暴動のトリガーを引いたのはトランプ氏だ。この日正午から、大勢の支持者の前で演説を行い「歴史に残る大規模な不正を、我々は決して忘れない」「これは終わりではない。今日という日はただの始まりだ」「抗議行動が起これば自分も参加する」などと発言。直後に議事堂襲撃が起こった。
慌てたトランプ氏は暴動から約2時間後にSNSで「この選挙は盗まれたものであることは誰もが知っていることだが、誰も傷つけたくはない。平和にいこう。あなた達は家に帰る必要がある」と促したが、時すでに遅し。
日本のネット上では衝撃的な光景に「これ、アメリカか?」「新たな南北戦争の始まり」「現地の日本人は外に出ない方がいい」など様々な意見が寄せられている。
連邦議会議事堂でこのような暴動が起きたのは、米英戦争中に英国の攻撃で建物が焼けた1814年以来初。
トランプ氏のツイッターアカウントを凍結
1/7(木) 10:04配信
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日本テレビ系(NNN)
トランプ氏のツイッターアカウントを凍結
アメリカ大統領選の結果の認定手続きをめぐり、トランプ大統領の支持者らが首都ワシントンの議事堂に侵入したことを受け、ツイッター社はトランプ大統領のツイッターアカウントを12時間凍結すると発表しました。
地元メディアによると、削除されたのは、大統領選の結果を認定する議事の進行役であるペンス副大統領に圧力をかけたり、トランプ支持者を「愛国者」と表現したトランプ大統領自身のツイートです。
ツイッター社は、「ワシントンDCでの前例のない、いまだ続く暴力的な状況の結果として、我々は本日早くに投稿されたトランプ大統領の3つのツイートを、度重なる重大な規約違反のために削除するよう要請した」と発表しました。
削除後12時間は、トランプ大統領のアカウントは凍結されるということです。さらにFacebook社も、大統領が投稿した動画を削除しました。
扇動者はトランプ大統領! 支持者暴徒化で財界から「即時免職」求める声
1/7(木) 11:09配信
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東スポWeb
武装警官と衝突するトランプ支持者たち(ロイター)
米国で7日(現地時間6日)に起きたドナルド・トランプ大統領の支持者による〝議事堂襲撃事件〟に衝撃が走っている。
【写真】まるで戦争!議会襲撃の決定的瞬間
この日、議会では先月14日に行われた選挙人投票の結果承認が行われていたが、暴徒集団が侵入したことで審議が中断。議事堂内ではデモ隊を排除するために武装警官が催涙ガスが使用し、銃撃戦で白人女性1人が亡くなるなど、およそ民主主義国家とは思えない光景が広がった。
慌てたトランプ氏は議事堂襲撃から2時間後、SNSで「平和的でいるように!」と呼び掛けたが、後の祭り。
もっと言えば、暴動をたきつけたのはトランプ氏自身である可能性が高い。トランプ氏は事前に支持者たちに対し「1月6日はワシントンD.C.で大規模デモだ。来てくれ。ワイルドなものになるぞ!」と呼びかけていたからだ。
ワイルドには「野蛮な」といった意味もあり、この日、起こったことはまさに民主主義を脅かしかねない暴力的なデモ。しかも、現職大統領が呼びかけたことは明らかで、米国の歴史上に残る汚点だ。
これを受け、全米製造業協会(NAM)のティモンズ会長は6日、憲法修正第25条を用いてトランプ氏の即時免職を検討するよう政権幹部に要請。1万4000社の製造業者を代表する主要業界団体。修正第25条は、大統領が職務遂行不能となった場合の職務継承について定めている。
ティモンズ会長は現地メディアの取材にトランプ氏は「権力を保持するために暴力をアオった」と指摘。続けて「選出された指導者の中でトランプ氏を擁護している人々は無政府を支持して民主主義を否定している。議事堂から退避したペンス副大統領は民主主義を保つため、他の閣僚とともに修正第25条の発動を真剣に検討すべきだ」と訴えた。
前代未聞の事態に発展しそうだ。
1/7(木) 3:23配信
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ロイター
昨年11月の米大統領選の選挙人投票集計が行われている連邦議会で6日、議事堂周辺に集まったトランプ大統領支持者の一部が警備を破り建物内に侵入した(2021年 ロイター/LEAH MILLIS)
[ワシントン 6日 ロイター] - 昨年11月の米大統領選の選挙人投票集計を行う連邦議会で6日、議事堂周辺に集まったトランプ大統領支持者の一部が、警備を破り建物内に侵入した。これを受けて議事堂は閉鎖され、上下両院合同本会議の討議も中断された。
地元メディアによると、銃で撃たれた女性1人が死亡した。
この混乱を受け、上下両院の議員は避難。議事進行役を務めるペンス副大統領も上院を退出した。警察は侵入者に対し催涙弾を使用した。首都ワシントンの警察当局によると、侵入者らは化学刺激物質を使って警備の警官隊を攻撃、複数の警官が負傷した。
警察は騒動発生から3時間以上経った午後5時半(2230GMT、日本時間7日午前7時半)すぎ、議事堂の安全を確保したと宣言した。
その後、上下両院合同本会議は、バイデン氏の次期大統領認定に関する審議を再開。トランプ派の議員が申し立てた異議について議論を進めているが、異議が認められる可能性は低い。
異議を申し立てる意向を示していた議員の一部も、複数の州ではなく1つの州の選挙結果にのみに異議を唱える方針に転換するなど、態度を軟化させている。
ジョージア州の決選投票で敗北した共和党のロフラー上院議員は、バイデン氏の次期大統領認定に異議を唱える予定だったが、トランプ支持者の議会占拠を受けて方針を転換したと発言。「良心に照らして選挙結果に異議を唱えられなくなった」と述べた。
バイデン次期大統領は、議事堂への襲撃や窓の破壊、議会の占拠といった行為は「抗議ではなく反乱だ」とテレビ演説で非難。「暴徒らが退き、民主主義の手続きが進行するよう求める」とした上で、トランプ氏に支持者に対して包囲行動を解くよう要請することを求めた。
こうした中、トランプ氏はツイッターに投稿した動画で、支持者らに自制を呼び掛けた。選挙が盗まれたとの根拠のない主張を繰り返した上で「あなたたちは自宅に戻らなければならない。われわれには平和が必要だ。法と秩序がなければならない」とした。
混乱の発生を受け、首都ワシントンの市長はこの日午後6時から翌日午前6時までの外出禁止令を発動した。
これに先立ちトランプ大統領は、ワシントンの集会で演説し、昨年11月の大統領選の敗北を決して認めないと言明。支持者に対し、選挙では大規模な不正があったと改めて主張し「われわれは決して諦めない。決して敗北は認めない」「盗みをやめさせる」と訴えた。
集会には、上下両院合同本会議で同日行われるバイデン氏の次期大統領認定に抗議するトランプ大統領の支持者数千人が集まり、トランプ大統領に声援を送った。抗議には過激派グループや極右グループのメンバーも参加した。
CNNによると、首都ワシントンの州兵全体が配備された。バージニア州のノーサム知事は要請を受け、州兵を首都に派遣すると表明した。
上院共和党トップのマコネル院内総務は、上下両院合同本会議の冒頭で、昨年11月の米大統領選でのバイデン前副大統領の勝利に疑念を示した共和党議員について、米国を損ねる行動として非難。「われわれが投票結果を覆せば、米国は永遠にダメージを受ける」と述べた。
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ペンス氏、選挙結果の認定阻止せず トランプ氏の要請拒む
1/7(木) 4:19配信
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AFP=時事
米首都ワシントンで開かれた上下両院合同会議に臨むマイク・ペンス副大統領(2021年1月6日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領は6日、議会による民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)氏の大統領選での勝利認定を阻止しない意向を表明した。介入を求めたドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の要請を拒んだ形。
【写真】上下両院合同会議に臨むペンス氏と民主党のペロシ下院議長
ペンス氏は、昨年11月に実施された大統領選の選挙人投票結果を確定させる上下両院合同会議の開会に合わせて出した声明で、「私は憲法により、選挙人の票の集計の是非を決める一方的な権限を主張できないことになっている」と説明した。
トランプ氏はこれに先立ち、米首都ワシントンでの集会で、ペンス氏に選挙人投票結果の認定を拒否するよう求めていた。【翻訳編集】 AFPBB News
トランプ支持者が議会議事堂に侵入 バイデン氏勝利確定に反発
1/7(木) 7:36配信
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【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領選で民主党のバイデン前副大統領の当選を公式に確定させる上下両院合同会議が行われていた連邦議会議事堂に6日、大統領選で敗北した共和党のトランプ大統領を支持するデモ隊が侵入し、上院本会議場を占拠した。選挙結果の確定手続きは中断され、議事進行役のペンス副大統領や上下両院議員らは議場から一斉に避難した。波乱続きの大統領選は、米民主主義の象徴の一つである議会議事堂が蹂躙(じゅうりん)されるという前代未聞の事態となった。
CNNテレビによると、議事堂の敷地内で女性1人が銃で胸を撃たれ重体となった。詳細は不明。一部のデモ参加者は下院本会議場への侵入を図り、場内で銃を構えた警護官らとにらみ合いとなった。
首都ワシントンのホワイトハウス前広場では合同会議の直前、トランプ氏が数万人を前に演説し、選挙に不正があったと主張して「私はあきらめない。敗北を認めない」と訴えて支持者らに議事堂へデモ行進するよう呼びかけていた。
トランプ氏は事態を受け、ツイッターに音声メッセージを投稿し、デモ隊に「気持ちは分かるが自宅に戻ってほしい。平和が必要だ」と述べ、議事堂から退去するよう呼びかけた。
ペンス氏は「議事堂への襲撃行為は容認しない」と警告した。マケナニー大統領報道官はツイッターで州兵部隊が首都に急派されたことを明らかにした。国防総省によると約1800人が投入される。連邦捜査局(FBI)の要員らも市内に投入された。
首都ワシントンのバウザー市長は6日、同日午後6時(日本時間7日午前8時)から翌朝まで外出禁止令を発令した。
トランプ氏はこの日の演説で、ペンス氏に大統領選の結果を確定させないよう要請していたが、ペンス氏は合同会議の開会直前に発表した声明で自身には結果確定を阻止する権限がないと言明。これによりバイデン氏の勝利を覆す方途が消滅したとして失望したトランプ氏の支持者らが議事堂に乱入したとみられる。
バイデン氏は事態を受けて演説し、「これは、我が国の民主主義と法の支配に対する攻撃だ」と非難した。
米民主党が「トリプルブルー」達成、大統領選と上下両院制す
1/7(木) 10:27配信
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米ジョージア州で5日投票が行われた連邦議会上院決選投票の残る1議席で、民主党オソフ氏が現職の共和党パーデュー氏を破り勝利した。民主党はこれで上下院とも多数派を確保し、大統領選にも勝利したことで、10年ぶりに「トリプルブルー」を達成する。
エジソン・リサーチによると、98%集計時点の得票率はドキュメンタリー映画プロデューサーのオソフ氏が50.3%、パーデュー氏が49.7%。再集計を回避できるのに十分な得票率差が開いたことになる。エジソンは、オソフ氏のリードがさらに広がるとの見通しを示した。
今回争われたもう1つの議席について、エジソン・リサーチは6日早朝に、民主党候補で黒人牧師のワーノック氏が共和党の現職ロフラー氏に勝利するとの見通しを示していた。
民主党2候補の勝利によって、上院の議席配分は与野党50議席ずつとなり、ハリス次期副大統領が決定票を握ることになる。
米民主議員、トランプ氏弾劾法案を準備 支持者の議会侵入受け
1/7(木) 10:52配信
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米民主党のイルハン・オマル下院議員は6日、大統領選の選挙人投票集計を行う連邦議会の建物内にトランプ大統領の支持者が侵入したことを受け、トランプ氏の弾劾条項を策定していると明らかにした。写真は、米議会議事堂前に集まったトランプ氏の支持者。(2021年 ロイター/Stephanie Keith)
[ワシントン 6日 ロイター] - 米民主党のイルハン・オマル下院議員は6日、大統領選の選挙人投票集計を行う連邦議会の建物内にトランプ大統領の支持者が侵入したことを受け、トランプ氏の弾劾条項を策定していると明らかにした。
約2週間後にはバイデン次期大統領の就任が予定されているが、オマル議員はツイッターへの投稿で「トランプ氏が大統領職にとどまることを容認するわけにはいかない」と述べた。
民主党下院議員で、トランプ氏が標的にすることの多いリベラル派の派閥に所属するアレクサンドリア・オカシオ・コルテス氏も、オマル氏に同調し、「弾劾」と一言だけツイートした。
この日、議事堂周辺に集まったトランプ氏の支持者らの一部が、警備を破り建物内に侵入。これを受けて議事堂は閉鎖され、上下両院合同本会議の討議も中断された。
ソーシャルメディアでは民主党議員やコメンテーターに加え、共和党議員の一部の間でもトランプ氏の弾劾を求める声が一気に広がった。
共和党のフィル・スコット・バーモント州知事は、ツイッターへの投稿で「民主主義の構造と共和国の原則が大統領の攻撃を受けている。もう十分だ。トランプ大統領は辞任するか、閣僚や議会によって罷免されるべきだ」と述べた。
民主党のデービッド・シシリーニ下院議員は、議会が7日にトランプ氏を「弾劾し、有罪判決を下すべきだ」と訴えた。
全米黒人地位向上協会(NAACP)のレオン・ラッセル会長はツイッターで「クーデターの扇動は弾劾を正当化する根拠となるべきだ」と指摘した。
今回の騒動を巡っては、大統領の職務遂行が不可能になった場合に副大統領に権限を委譲する憲法修正第25条の適用を求める声も広がっている。
議会関係者によると、民主党は暴動を扇動したとする1条項を盛り込んだ弾劾法案を速やかに提出し、採決を実施する可能性があるが、法案は共和党主導の上院で阻止される見込みという。
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アングル:トランプ氏「敗北後」戦略、再出馬へ新メディア設立か
米議会突入、火を付けたのはトランプ氏 オバマ氏とクリントン氏が非難
1/7(木) 10:56配信
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バラク・オバマ前米大統領。米フロリダ州マイアミで(2020年11月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の支持者らによる連邦議会議事堂への突入について、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領は6日、「わが国にとって非常に不名誉で恥ずべきこと」と呼び、トランプ氏が攻撃をあおったと非難した。ビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領も、火を付けたのはトランプ氏だと非難した。
【写真】トランプ支持者が米議会突入 1人撃たれ死亡
オバマ氏は、攻撃をあおったのは、公正な選挙結果に関してでたらめな主張を繰り返しているトランプ氏だと非難した。
さらに、共和党を支持するメディアについて、昨年11月3日の大統領選で民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)次期大統領が大勝したという真実を伝えていないと批判した。
クリントン氏は6日、「われわれはきょう、連邦議会議事堂、合衆国憲法、米国に対する前例のない攻撃に直面した」と述べ、この攻撃は「4年にわたる有害な政治」と意図的な誤情報にあおられたものだと指摘した。「火を付けたのは、大統領選の敗北という結果をひっくり返そうとするドナルド・トランプ氏と、多くの議員を含むその最も熱心な支援者たちだ」 【翻訳編集】 AFPBB News
「これ、アメリカか?」トランプ支持者の議会襲撃にネット騒然! 制御不能のカオス空間
1/7(木) 10:03配信
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東スポWeb
議会に侵入する暴徒集団(ロイター)
米国の首都ワシントンで6日、トランプ大統領の支持者多数が連邦議会議事堂の建物に侵入。警官と銃撃戦になり、トランプ支持者の女性が撃たれて死亡した。
【写真】まるで戦争!議会襲撃の決定的瞬間
この日、議会では大統領選でのバイデン次期大統領の当選を認証する選挙人投票の集計を行う予定だったが、暴動により中断。ペンス副大統領も議事堂から退避し、現在も再開のメドは立っていない。
暴徒集団は現地時間午後1時過ぎに議事堂周辺のバリケードを突破。建物内に侵入し下院と上院の議場のドアに迫った。そこで警察による退避措置が取られ、侵入者には催涙ガスがまかれ、銃口が向けられる異常事態となった。
とはいえ、数が違い過ぎた。押し寄せる暴徒集団は議会を占拠し、議長席に座ったり、器物を取り去るなどやりたい放題。中には「南部連合」の旗を掲げる者もいた。
南部連合とは奴隷制の拡大に反対だったリンカーン大統領の当選を受け、合衆国から脱退を表明した南部の州が1861年に結成した政府。計11州が参加し、独自の大統領や旗を決め、奴隷制を擁護する憲法を制定した。合衆国(北軍)と争った南北戦争で敗北し、65年に消滅した。
「現在は白人至上主義の象徴のように扱われ、トランプ氏も擁護してきた」とは関係者。
実際、暴動のトリガーを引いたのはトランプ氏だ。この日正午から、大勢の支持者の前で演説を行い「歴史に残る大規模な不正を、我々は決して忘れない」「これは終わりではない。今日という日はただの始まりだ」「抗議行動が起これば自分も参加する」などと発言。直後に議事堂襲撃が起こった。
慌てたトランプ氏は暴動から約2時間後にSNSで「この選挙は盗まれたものであることは誰もが知っていることだが、誰も傷つけたくはない。平和にいこう。あなた達は家に帰る必要がある」と促したが、時すでに遅し。
日本のネット上では衝撃的な光景に「これ、アメリカか?」「新たな南北戦争の始まり」「現地の日本人は外に出ない方がいい」など様々な意見が寄せられている。
連邦議会議事堂でこのような暴動が起きたのは、米英戦争中に英国の攻撃で建物が焼けた1814年以来初。
トランプ氏のツイッターアカウントを凍結
1/7(木) 10:04配信
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日本テレビ系(NNN)
トランプ氏のツイッターアカウントを凍結
アメリカ大統領選の結果の認定手続きをめぐり、トランプ大統領の支持者らが首都ワシントンの議事堂に侵入したことを受け、ツイッター社はトランプ大統領のツイッターアカウントを12時間凍結すると発表しました。
地元メディアによると、削除されたのは、大統領選の結果を認定する議事の進行役であるペンス副大統領に圧力をかけたり、トランプ支持者を「愛国者」と表現したトランプ大統領自身のツイートです。
ツイッター社は、「ワシントンDCでの前例のない、いまだ続く暴力的な状況の結果として、我々は本日早くに投稿されたトランプ大統領の3つのツイートを、度重なる重大な規約違反のために削除するよう要請した」と発表しました。
削除後12時間は、トランプ大統領のアカウントは凍結されるということです。さらにFacebook社も、大統領が投稿した動画を削除しました。
扇動者はトランプ大統領! 支持者暴徒化で財界から「即時免職」求める声
1/7(木) 11:09配信
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東スポWeb
武装警官と衝突するトランプ支持者たち(ロイター)
米国で7日(現地時間6日)に起きたドナルド・トランプ大統領の支持者による〝議事堂襲撃事件〟に衝撃が走っている。
【写真】まるで戦争!議会襲撃の決定的瞬間
この日、議会では先月14日に行われた選挙人投票の結果承認が行われていたが、暴徒集団が侵入したことで審議が中断。議事堂内ではデモ隊を排除するために武装警官が催涙ガスが使用し、銃撃戦で白人女性1人が亡くなるなど、およそ民主主義国家とは思えない光景が広がった。
慌てたトランプ氏は議事堂襲撃から2時間後、SNSで「平和的でいるように!」と呼び掛けたが、後の祭り。
もっと言えば、暴動をたきつけたのはトランプ氏自身である可能性が高い。トランプ氏は事前に支持者たちに対し「1月6日はワシントンD.C.で大規模デモだ。来てくれ。ワイルドなものになるぞ!」と呼びかけていたからだ。
ワイルドには「野蛮な」といった意味もあり、この日、起こったことはまさに民主主義を脅かしかねない暴力的なデモ。しかも、現職大統領が呼びかけたことは明らかで、米国の歴史上に残る汚点だ。
これを受け、全米製造業協会(NAM)のティモンズ会長は6日、憲法修正第25条を用いてトランプ氏の即時免職を検討するよう政権幹部に要請。1万4000社の製造業者を代表する主要業界団体。修正第25条は、大統領が職務遂行不能となった場合の職務継承について定めている。
ティモンズ会長は現地メディアの取材にトランプ氏は「権力を保持するために暴力をアオった」と指摘。続けて「選出された指導者の中でトランプ氏を擁護している人々は無政府を支持して民主主義を否定している。議事堂から退避したペンス副大統領は民主主義を保つため、他の閣僚とともに修正第25条の発動を真剣に検討すべきだ」と訴えた。
前代未聞の事態に発展しそうだ。
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