百歳に向かってもう一度世界一周

百歳に向かってもう一度「歩いて世界一周」に挑戦したい。日中友好董存瑞育英基金を充実したい。富士登拝・・・

蝉しぐれ

2006-04-22 22:40:32 | Weblog

 4月22日  (土) 
           平成17年1月1日より477日目
                   歩いた歩数     其の距離  
           本日        16,178歩      11,325m
            総計      6,682,789 歩   4,677,952 m
           広州から桂林に向かう 桂林まで364,165m

  神明町長寿会と社会部の共催で、第11回名画劇場を開催、参加者は20名ほどだったが、藤沢周平の最高傑作といわれる「蝉しぐれ」に、感動の拍手が起こった。

 市川染五郎演じる「文四郎」と木村佳乃演じる「おふく」の『純愛』、逸平・与之助との『友情』父助左衛門との「死の別れ』全てが日本の良き伝統と日本人の生き方のすばらしさを美しい風景の中で描き出された秀作だ。

 「おふくさま」と敬称で話していた文四郎が、彼女への強い思いを抑えきれずに、「ふく」と呼び捨てにしたところでは、こちらもその気になった。ほんの僅かしか交わさない言葉ながら、その中に深い愛情を語れるこの映画はやはりすごい。

 おふくが仏門に入る覚悟を決めて、本心からの述懐、「文四郎さんのお子が私の子で、私の子供が文四郎さんのお子であるような道はなかったのでしょうか?」には運命と願望の厳しさを感じた。成就できなかった恋の清らかさは、なんの言っても美しい。

      

 切腹を覚悟した父助左衛門に。自らの思いを伝え切れなかった文四郎の無念さには、私自身の思いが重なった。とにかく泣けました。