イヌサフラン科イヌサフラン属。 イヌサフラン科の植物で、寒さ暑さに強い。 かってはユリ科に分類されていた。別名:コルチカム、コルヒカム。秋に咲く花、なお名前に「サフラン」とつき、見た目もよく似ているが、アヤメ科のサフランとは全く別の植物です。 球根や葉には毒を含んでいるので、誤って食べてしまい死亡した事故も起きているので、絶対に食べてはいけません。 サフランに非常によく似た花、土に植えず、水や肥料がなくても奇麗な花が咲くなど、お手軽な花です。草丈5~30㎝。 原産地:ヨーロッパ中南部~北アフリカ原産。 日本へは明治の初期に渡来し、薬用、観賞用として栽培される。 球根や種子には「コルヒチン」という物質が含まれておる。 この物質は痛風薬としても薬事法で許可販売処方されている。また、植物の細胞分裂に影響を与えて倍数体にする作用があり、品種改良などに使われる。 開花期:9月~10月。 花径5㎝程で6弁花、色は白や紫、黄色。 開花期には葉がないのが特徴です。 9月21日の誕生花。 花言葉:「楽しい思い出」、「悔いなき青春」。
写真 イヌサフラン(9月22日・元本郷町)
シソ科:クサギ属。 落葉小低木、木や葉の薬品臭から臭木の名がついたが、花自体はとても甘い香り、従来はクマツヅラ科に入れられてきたが現在はシソ科に移されている。 分布:日本全国のほか、朝鮮、中国に分布する。 開花期:7月下旬~8月末。 花弁は萼から長く突き出してその先で開くオシベ、メシベはその中からさらに突き出す。 花弁は白く初めは緑色で次第に赤くなり、甘い香がする。 実は液果で秋に実り瑠璃色でよく目立つ。 鳥の好物らしい。 用途:果実は草木染に使うと、媒体剤なしで絹糸を鮮やかな空色に染めることができ、赤い萼からは鉄媒体で灰色の染め上がりを得る事ができる。 食用としてお茶、若葉は山菜として利用される。
写真 クサギ(臭木) 9月18日・清水公園
シソ科ムラサキシキブ属。 落葉低木、日本各地の林などに自生し、また、果実が紫色で美しいので観賞用に栽培される。 高さ3m程に成長する。コムラサキも全体に小形だが果実の数が多く美しいのでよく栽培される。 別名:コムラサキ。 ムラサキシキブとは別種であるが、混同されやすく、コムラサキをムラサキシキブと言って栽培していることが大半です。全体によく似ているがコムラサキの方がこじんまりとしている。個々の特徴は、コムラサキの葉は先端半分だけに鋸歯がある。ムラサキシキブは全体に鋸歯がある。 原産地:日本、東南アジア。北海道から九州、琉球列島まで広く見られる。国外では朝鮮半島、台湾に分布する。低山の森林にごく普通に見られる。特に崩壊地などはよく育っている。 ムラサキシキブ(コムラサキ、シロシキブ)の名所として、京都嵯峨野の正覚寺が有名です。
開花期:6月~7月。 花は淡紫色の小花が散房花序をつくり、葉腋から対になって出て6月頃に咲く。 10月~11月に果実が熟すと紫色になる。実は3mmほどの球形。白のものもある。 花色は紫、ピンク、白。 11月6日の誕生花。 花言葉:「上品」、「聡明」、「愛され上手」。
写真 コムラサキ(実)9月14日・西中野
マメ科ハギ属。 低木、花木。 耐寒、耐暑性あり。 秋の七草の一つであるハギは、「万葉集」にも多く詠まれていることからも、古くから日本人に親しまれてきた植物だと言えます。ハギの仲間の種類が多く、中でも最も広く栽培されているものは、ミヤギノハギです。刈り込んでも枝をⅠm以上伸ばすほど生育旺盛です。 枝垂れて晩夏から秋にかけて、多数の赤紫色の花を咲かせるのが特徴です。 原産地:日本(園芸起源と推定される)。 本州日本海側の多雪地帯に分布するケハギから選抜されたとも、中国産とも言われていますが、その起源は明らかでありません。 ユリやラン、ツツジが特定の種類の植物名でなく、共通の特性をもつグループの総称であるように、「ハギ」はヤマハギやマルバハギ、ケハギなどの野生種や、その園芸品種の総称として使われています。どれも栽培容易で、秋の風情を楽しむことが出来ます。草丈1.5~2m。 古い枝を残しておいても花はつかないので、栄養が分散しないよに剪定する必要があります。 冬には落葉しますが、2月頃には芽が出ます。その頃になったら根元から20㎝の位置で枝をバッサリ切り戻します。 開花期:7月~9月。 花はマメ科のため、豆の花の形で赤紫色、ピンク、白色です。 9月24日、10月1日の誕生花。 花言葉:「思案」、「柔軟な精神」,「内気」。
写真 ハギ(9月18日・清水公園)
アオイ科フヨウ属。 落葉低木。 フヨウは蓮の美称であることから、特に区別するため、「木芙蓉」と呼ばれる。 この変種のスイフヨウは、朝咲き始めた花弁は白いが、時間がたつにつれてピンクに変色する八重咲きの変種であり、色が変わったさまを酔って赤くなることにたとえたもの。なお「水芙蓉」は蓮のことであり、混同しないように注意のこと。高さ1~5m。 原産地:日本、中国、台湾、東アジアを中心に自生する落葉低木で、日本でも古来より愛されてきたフヨウの園芸品種です。 暖地に生え観賞用に栽植される。 開花期:7月~10月。 八重咲きの品種が多いが一重のものもある。花色は朝は白、午後は桃色、夕方には紅色に変化する。 花は一日花である。 花言葉:「幸せの再来」、「心変わり」、「繊細な美」、「しとやかな恋人」。
写真 スイフヨウ (9月14日・近隣)