2010年4月4日(日)にNHKスペシャルで『無縁社会』を放送していた。
無縁社会においても貧困ビジネスと似たものがある。
○有料で電話で話し相手をするビジネス
2009年から増加しているそうだ。
○共同墓
全国に800箇所あり、増加しているとのこと。
○保証人ビジネス
保証人のいない人に保証料3万円でアパートを借りる。
10万件/年のペース。
無縁社会は、
地縁・血縁(地域社会等)が崩壊し、親は親心として子供に心配を掛けたくないと話さず、子供は親に心配掛けたくないと話さない。
そして、
近所との付き合いが無く、無縁になっていく悪循環である。
この社会構造は、
自立を求められると同時に、孤独を求められている。
若年層は、
ツィッターで人間関係を求める。要するにネットでのバーチャルな人間関係である。
番組のコメンテーターが、
○看取りまでの持続ある伴走者(パーソナルアシスタント)の必要性
○「助けて」と言える社会になること。
○医療、福祉、家族、仕事までの横断的支援
等の必要性を説いていた。
しかし、
何もしないよりはましではあるが、根本的な解決までに至らないであろうと思う。
では、
安心出来る社会モデルとは、どんなものか?
「自己責任」と「助けてもらう」境界が曖昧であり、どちらが正しいとか正しくないとかの話では無いような気がする。
番組のコメンテーターが言っていたのは、必要であるとは考える。
しかし、
生活で目一杯になっている普通の人たちに、そんな余力が期待出来るだろうか?
期待出来ないのであれば、地方自治体や国がすべきことなのだろうか?
番組の終わりに、
昔のように地縁・血縁社会に戻してもというのがあった。
封建的な地縁・血縁社会に戻せば解決するのかも知れないが、たぶん、今更、戻れないであろうと思う。
『無縁社会』について、
俺には、答えが出ない。というより出せない。
今、
「生きるとは」何か?
「家族」って何?
「社会と人のかかわり」って?
が、問われているような気がしてならない。