心の模様

心の中の一つ一つを整理して、いつか素敵な部屋にしてみたい。

いてもいい?

2016-05-18 | 願い
グループの集まりに

仲いい仲間の一人が来なかった



あの人がいないと寂しいね



仲間の一人が私に言う



ふと

私がいないと寂しいって

思ってくれる人は

いるだろうかと考えた



一人でも平気

孤独も楽しめるって

自分の中では

思っているところがあるけど



人からしたら私の存在は

どんなだろう



ただ

いないと不便だとか

いないと負担が大きくなるとか



私の利便性だけが

重要であって



誰かが時々言う

誰でもいいから

そばにいてほしいっていう



その誰でもの中にも

入れないような不安



私はいてもいい?



そこにいるだけで

生きてここにいるだけで

それだけでいいって



誰かに言われてみたい



誰かに

嘘でもいいから



あなたがいないと寂しいって






スカウト

2016-05-16 | 日常
グループに

入ってもらうための

スカウトなるものを

初めてした



実力のある

子どもの噂を聞くと



何とかつてを伝って

勧誘しようとするのだけど



子どもの場合

親が動かないと

子どもがやりたくても

入れない



今回は

親が実業団でやっているほどの

スポーツ一家



子ども同士の勧誘で

子どもはやりたそうだけど

親が入らなくていいと

言ってるという情報で



その親が

大会に来ていると

さっき見かけたなんて

グループ内の一人が言ったものだから

グループ内は色めき立ち



スカウトしてきてと

説得してきてと



なぜか私に

白羽の矢が立って



仕方なく

何人かを引き連れて

その人の所へ



テレビで見たこともあるその人は

とても優しげで



にこにこしながら

快くOKしてくれて



グループ内は

ハイタッチの嵐になった



話したこともない人に

いきなり話しかけるという

緊張感と心臓の音との戦いの中



スカウト成功の快感は

この上ないもので



また誰かを

スカウトしてみたいなんて



変な欲求が

むくむくしだしていた






敗北は失恋と同じ

2016-05-14 | 日常
試合に負けた

大事なところで負けた



あなたは負けちゃったって

笑顔を作ろうとしていたけど



うまく笑えなくて

何とも情けない顔に

なっていて



ミス多すぎだよって

代わりに私が笑ってあげた



あなたは少し

ホッとした顔して



まだ泣きじゃくってる

ペアのもとへ

走って行った



強い相手だった

だけど実力的に差が

あったというより

時の運という感じで



あなたたちは

本当に悔しいとか悲しいとか

感じているのかな



私は心にぽっかり

穴が開いたような



何とも虚しく

どこにも何にも当たれない

やるせない気持ちで



それはまるで失恋の感情のようで



いつまでも引きずらずに

次へと切り替えなきゃいけないのも似てる



そうもっと強くなりたい

敗北感にも失恋にも

押しつぶされないように



だから明日の私は

今日の私よりも



きっと強くなっているって

信じて進もう

滑稽

2016-05-12 | 昔々
学校の先生に

気に入られるのは得意



だって優等生のふりをして

にこにこしてたら

いいだけだから



クラスメイトには

ヒイキされてるって

よく言われてきたけど



そんなの嬉しくないしって

笑いあえばいい



だけどちょっと

面倒なことが起きて



学校代表で

選手宣誓を私にさせるって



女性の年配の先生が

代々男の子がやってきたこと

女の子じゃ迫力に欠けるって

大反対したらしいけど



特に私を気に入ってる先生が

あいつならできるからって

押して譲らなかったらしい



そんなこと

男の子にやらせておけばいいのにって

ため息でたけど



反対した先生の言葉で

私の中のスイッチが

入ってしまって



友人に聞き役頼んで

鉄橋の下で

本番まで毎日



選手宣誓の文句を大声で

男の子に負けない迫力で

何度も何度も練習して



結果声を潰して

本番はハスキーボイスに



血の味をかみしめながら

叫んだけど



反対した先生が

鼻で笑っている気がした



ごめんね先生

失敗してごめんなさい



生意気だった自分が滑稽で



一人になると

涙が止まらなくて




名前

2016-05-11 | 日常
子どもたちの中に

彼と同じ名前

おまけに同じ漢字の子がいて



その子の名前を呼ぶとき

緊張して声が上ずってた



よくよくその子を見て

チラチラじろじろ見て



彼と似ているところはないかと

いろんな角度から眺めてみたけど



顔も性格も

似てそうなところは

見つけられなかった



それなのに

その子を見るたび



その子の名前を

誰かが呼ぶたび



彼の面影を

その子に探してしまう



その子に特別な何かを

感じてしまう



名前の威力ってすごい



でもこのごろやっと

その子を彼から切り離して



子どもの一人として

見られるように



なってきている

気がしている

今日から友人

2016-05-10 | 日常
職場とグループとが同じ人が

いることを知った



違いますか?

って最初にグループ内で声をかけられた時

全然わからなかった



ただでさえ

顔と名前を覚えるのが

得意でないのに



同じ職場でも

同じチームという

狭い範囲でないと

私は覚えていない



でも今日その人に

職場の廊下で

わーって手を振られたら



えーってなって

ああってなって

本当だったんだって

何だか嬉しくなった



名前覚えられないって

言ってあったからか



会うたびに

自分の名前を言うから



いやいや

そこまでばかじゃないからって



二人でクスクス笑って



急に仲良しだよねって

その人が言うから



じゃあ友人に

してあげてもいいよって

少し上から目線で

ふざけて言うと



その人も

じゃあしょうがないから

友人になってあげるって

返してきて



また二人で笑い合った



今日だけは

2016-05-09 | 日常
目を伏せてしまいたいと

思える程恥ずかしい時も



いつも心の隅っこに

追いやってる臆病さが

頭をもたげてきた時も



絶えず顔を上げているように

している



目を逸らさないように

している



自分から逃げださないように



逃げるのは

たぶん得意



逃げ足も

きっと速い



一人でいたら

すぐ泣くし



何もかもすべて

捨てたくなるし



弱くてずるい

本当の私を抑えて



強く見られるように

いい人でいられるように



明日はわかんないけど

今日だけは逃げないって



いつもぎりぎり

踏み止まっている



いざ行かん

2016-05-08 | 日常
トラックのようには

注目度の高くないフィールドで



どよめきと歓声が沸く



あなたは涼しい顔して

計測を待っていたけど



読み上げられた数字を聞いて

笑顔でピョンピョン

飛び跳ねた



周りからはおーという声と共に

自然に拍手が巻き起こり



大会新になったジャンプを

称えた



あなたは観客席に向かって

笑顔で一礼して

走って行く



去年は仲間と共に

夢の舞台に立ったあなたは



今年は一人で

夢の舞台を目指す



あなたの夢は

もう手の届く範疇



あなたの夢は

私の夢でもあるから



さあもう少し

頑張って行くよ



いざ夢の舞台へ向けて

カラス

2016-05-06 | 不思議
カラスがパンを

持っていったって



人の悪口ばかり言ってる人の

パンをもっていったって



カラスってもともと

神様の遣いだったって

言うじゃない



だから

たまにはカラスも

それらしいことを

するのよなんて



友人がこっそり

私に耳打ちして



カラスが罰を当てに来る?

カラスが何かを奪っていく?



カラスは何を知っている?



じゃあきっと

カラスは罰を与えに



あなたや私のところにも

何かを奪いにやってくるはず

流されて

2016-05-04 | 妄想
久しぶりに

この人の体に触れ腕を首に回して



慣れて馴染んだ体を

狂ったように求め求められ

獣になる



私が私でなくなるまで

私が私を忘れるまで



唸り声雄叫び

悲鳴に似た獣の鳴き声



それは飽きることなく続く



違う

こんなこと

しにきたんじゃないのに

話をしたかっただけなのに



叫びながら意識は飛んでいく

体は言うことをきかなかった



そうして何をしてもされても

反応しなくなって

できなくなって



二人とも動かなくなる



ぼんやり薄目を開けて

隣をこの人を見た



ゆっくり寝返りをうって

この人の腕に触れて



起きたらお別れするからって



目が覚めたら

今度こそ必ず別れるからって



でも今はものすごく眠くて

だから少しだけこのままでいたい



少しだけでいいから