日日是好日

退職後の日々を写真で記録

久しぶりの東京(1) I 先生

2023-07-17 13:22:59 | 日記
孫が渋谷のポケモンセンターへ行く旅に妻と15~16日と2日間同行した。
渋谷には現役時代に大変お世話になった I 先生が娘さんと住んでいたが、昨年末に82歳で亡くなられた。先生にお礼をと思い妻と一緒に孫と娘との東京旅となった。
渋谷駅で孫たちと別れてから、軽食を摂って約束の13時に娘さんの住むマンションを訪れた。
娘さんとは以前にお会いしたこともあり、快く迎えてくれた。
小さな机に先生の遺影が置かれて、茄子の馬などが飾られており新盆の準備がされていた。
妻と共にお参りをしてから、色々お話を伺った。

娘さんが背表紙に私の名前が書かれていると言いながら本棚から一つの厚いファイルを持ってきた。
私が32歳の頃に、先生の研究所で半年間にわたって、先生からある技術の指導を受けた。
その時、指導を受けた技術は清書しデータと共に翌日先生に提出していた。
それが、このファイルだった。45年も前のものを今でも持っていてくれたのに感動した。
この技術は他にも応用ができて、多くの新製品の開発に繋がった。
先生との出会いやこの技術の習得が無かったら自分の人生も違っていただろうと、先生には感謝している。

また、先生は亡くなる少し前に電話で「今、小説を書いている」と言っていたが、小説とは意外に思ったが声が弱々しく深く聞かなかった。
今回、訪問したさいに娘さんから、その小説を渡された。
タイトルに「小説 〇〇〇物語」と書かれているが、内容は先生の大学時代から始まり、先生が独自で〇〇〇の開発するまでの自伝的な物語であるようである。
この〇〇〇は現在でもある製薬会社から市販されている。
これから、じっくりとこの小説を読もうと思う。

パッチワークをされていた先生の奥様が亡くなられた際に、先生は布や糸などを大量に私の妻に送ってくれた。娘さんにも改めて、その時のお礼を述べた。



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