「気づいた時は遅かった」家族6人感染 祖父が死亡|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト
一緒に暮らす8人のうち6人が感染してしまった家族。離れ離れになり最愛の人までも失った悲しみから家庭内感染の恐ろしさを訴えています。
一家8人が、予想外の出来事に直面したのはゴールデンウィーク期間中だったそうです。
宮崎市に住む40代男性のAさんは、家庭内感染による苦悩を打ち明けました。
新型コロナウイルスに感染したAさん(40代):「暗くなって病院の電気を消して寝ようと思うとベッドの上で、もちろん家族のこと、これからのこと、仕事のこと、色んなことが走馬灯のように頭の中に入ってきて眠れないんですよね」
Aさんを含む6人が新型コロナウイルスに感染。それぞれ症状は異なるものの医療機関と療養施設に分かれて入り、陰性だった子どもは濃厚接触者として自宅待機…。家族が離れ離れになってしまいました。
さらには、別の場所で暮らしていたAさんの両親への感染も発覚。自らもめまいなどで意識が朦朧(もうろう)とする時期もあるなか、何より心配だったのは、子どもたちと基礎疾患があるAさんの父親のことだったといいます。
急激に悪化していったという父親の容態。心身ともに追い詰められたAさんの救いとなったのは家族からの応援メッセージでした。
人工呼吸器を付けた措置なども及ばず…10日、帰らぬ人となり家族は、誰も看取ることができませんでした。
新型コロナウイルスに感染したAさん(40代):「気付いた時には遅かったという感じですよね。正直な話、家族内で起きる感染というのは予防のしようがない。皆に危機感を持ってもらって、大事な人をなくして初めて気付いても遅いということをこれはもう、皆さんに私はもう本当に日本中、世界中の人に伝えていかないといけないと思ってます」