文部科学省が小学6年と中学3年を対象に実施した全国学力調査の結果が29日、公表された。県の平均正答率は2007年度の調査開始以来初めて、小6の4科目すべてで全国平均を下回った。中3は国語Bを除いて全国平均を上回った。
教科は国語と算数・数学で、「A」は知識を、「B」は活用力を問う。対象となる児童・生徒がいない小、中各1校を除く県内の公立小中学校で、小6が約1万1200人、中3が約1万900人参加した。
小6の平均正答率は全国に比べて全4科目で0・5~1・2ポイント下回った。Aが国語、算数ともに全国を下回ったのは初めてという。
中3の平均正答率は全国平均と比べると、国語Bは1ポイント下回ったが、ほかの3科目は0・1~1・4ポイント上回った。
都道府県別の4科目の平均正答率では、小6は全国36位、中3は19位と、これまでで最も低かった。県教育委員会学校教育課の深田展巧課長は「授業の復習など家庭での学習習慣がつくように促し、学力の向上を図りたい」と話した。分析結果を活用した指導改善について、市町村教委や教員を対象に説明会を開く。
学習意欲や生活習慣を尋ねた調査結果も発表した。家庭で学校の授業の復習を「している」「どちらかといえばしている」と答えた児童・生徒は小6で46・9%(全国平均55・2%)、中3で41・6%(同51・0%)だった。
学習塾(家庭教師を含む)に「通っていない」と答えた児童・生徒は小6で46・2%(全国平均53・9%)、中3で26・2%(同38・9%)だった。
【2016年度全国学力テスト】 都道府県別結果、
9月29日公表された2016年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の都道府県別結果
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