是枝監督「万引き家族」に最高賞=第71回カンヌ国際映画祭
【カンヌ(フランス南部)時事】フランスで開催された第71回カンヌ国際映画祭で19日夜(日本時間20日未明)、長編コンペティション部門の審査結果が発表され、是枝裕和監督(55)の「万引き家族」が最高賞パルムドールを受賞した。日本作品の受賞は1997年の「うなぎ」(今村昌平監督)以来21年ぶり。
是枝監督は2004年に「誰も知らない」で当時14歳だった主演の柳楽優弥さんが男優賞、13年には「そして父になる」で審査員賞を受けており、3度目の受賞作で最高賞を手にした。
物語は是枝監督のオリジナル。東京・下町を舞台に、犯罪を通じてつながった「家族」を通して人間の絆とは何かを問い掛けた。両親役をリリー・フランキーさんと安藤サクラさんが演じ、樹木希林さんや松岡茉優さんらが出演した。
是枝監督は東京都出身。早大卒業後、テレビマンユニオンを経て1995年に「幻の光」で長編映画デビュー。カンヌ参加は7回(長編コンペ部門は5回)を数える常連で、ベネチアなど他の国際映画祭でも数々の受賞実績を誇る。近年の作品に「海街diary」「海よりもまだ深く」「三度目の殺人」などがある。
同部門に出品されていた浜口竜介監督の「寝ても覚めても」は受賞を逃した。 (了)
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