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探査機はやぶさ2 小惑星リュウグウに着陸成功か(19/02/22)

2019年02月22日 08時45分14秒 | デジタル・インターネット

探査機はやぶさ2 小惑星リュウグウに着陸成功か(19/02/22)

はやぶさ2、着陸成功 小惑星探査で偉業

科学&新技術
2019/2/22 7:53
 
 
 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機「はやぶさ2」が地球から約3億キロメートル離れた小惑星「りゅうぐう」への着陸に成功したと発表した。岩だらけの地表で半径わずか3メートルの場所を狙って着地し、岩石を取って数秒後に離れたとみられる。小惑星への着陸は、世界でも2005年の初代「はやぶさ」以来。極めて高い精度の着陸をなし遂げ、日本の技術力を証明するとともに小惑星探査で世界に存在感を示した。

 

小惑星の岩石は太陽系が46億年前に生まれたころの痕跡を残す「タイムカプセル」。19年夏までに再び着陸に挑み、20年末に地球へ持ち帰る。宇宙の成り立ちや生命誕生の謎を探る今後に期待が膨らむ。

はやぶさ2は22日午前6時すぎから最終の降下を始めた。地球からの指示が遅れる最終盤はカメラや高度計を駆使した自動運転に入り、22日午前7時50分ごろに着陸した。

機体の下から伸びる筒状の装置を地表に押しつけ、弾丸をぶつけて砕いた岩石のかけらを回収した。機体は正常という。

小惑星りゅうぐうに着陸するはやぶさ2の想像図(JAXA・池下章裕氏提供)

小惑星りゅうぐうに着陸するはやぶさ2の想像図(JAXA・池下章裕氏提供)

 

着陸の前後は地形に合わせて姿勢を傾け、地球とは通信が滞る。着陸前後の一連の動きは、JAXAが探査機から届くわずかなデータで推測した。機体の速度変化などから「着陸した」と結論づけた。

岩石の採取にも成功したとみているが、成否がわかるのは回収カプセルが地球に戻ってからだ。

はやぶさ2は、10年に小惑星「イトカワ」の微粒子を地球に持ち帰った初代はやぶさの後継機。14年12月に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げ、18年6月にりゅうぐう周辺に到着した。地球帰還までの総事業費は約289億円を見込む。

小惑星探査の狙いの1つは「地球の生命はどこからきたのか」という人類の根源的な問いに応えることだ。

りゅうぐうは直径約900メートル。生命の元となる有機物や水分を含む岩石が豊富とされる。かつて地球に衝突した小惑星が有機物などをもたらし、生命誕生を促したとの仮説がある。小惑星は火星と木星の間に多いが、火星と地球の間にあるりゅうぐうは岩石を地球に持ち帰って調べやすく、目的地に決まった。

月や火星、その先の天体に向かう技術力を世界に示す思惑もある。はるか遠くの小惑星に搭載カメラの画像や星の位置を頼りに近づき、ピンポイントで降りる。こうした手順や経験は強みになる。

米航空宇宙局(NASA)も「米国版はやぶさ」と呼ばれる小惑星探査機「オシリス・レックス」を小惑星「ベンヌ」周辺に到着させた。20年に岩石を採取し、23年に地球に運ぶ予定だ。はやぶさ2の成否に関心を寄せているという。


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