「ガラケー」人気根強く残るも・・・ i-mode終了へ
2016年12月07日 08:49
2014年調査ではスマートフォンの出荷台数が2年連続で減少する一方でガラケーは増加するという事態が起きていたほどガラケーの人気は根強い
NTTドコモ<9437>が先月「iモード」に対応した従来型携帯電話(ガラケー)の出荷を、年内をめどに終了することを明らかにした。シニア向けの「らくらくホン」は継続して出荷する方針だが、一般の機種は在庫限りで販売を終了する。KDDI(au)<9433>とソフトバンク<9984>は、しばらくは販売を継続するものの在庫が少なくなっている。
iモードは1999年にNTTドコモがサービスを開始した携帯電話向けのインターネット接続サービス。当時はネットを利用するにはパソコンが必須だった時代。外で携帯電話を使ってEメールを送れたりWebサイトを閲覧できたりするようになったことは画期的だった。しかし2010年頃からを境にスマートフォン(スマホ)の利用者が急増。iモード対応のガラケーの存在感は薄れる一方だった。
しかし、ガラケーの人気は根強く、既にスマホが飽和状態になりつつあった2014年に前年比で5.7%増加、1058万台が出荷されるというデータも残っている。タッチパネル式に慣れない高齢者をはじめ、バッテリーの持ちが良いことから電話を頻繁に使う若い世代からの支持も受けていた。スマホのデータ通信料が高額であることを敬遠するユーザーも多くいた。
そこでキャリア各社がこぞって採用したのが、見た目は折りたたみ型携帯電話だがOSはAndroid搭載機という「ガラホ」だ。特にNTTドコモは昨年からAndroidをベースとしたガラホの投入を本格化した。OSがAndroidのため、ネットにつなぐ場合はiモードではなくspモードとなる。16年冬春モデルでは、「P-smartケータイ P-01J」と「AQUOSケータイ SH-01J」の2つのガラホが発表されている。
現在販売されているiモード対応ガラケーは唯一残る「らくらくホン」を含めて6機種。ユーザーからは「ガラホとガラケーは別物だ」「ひとつの時代が終わった」「ガラケー自体が無くなるよりも、ガラケー向けの安いプランが無くなることが残念」といった声があがっている
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