長野の時より全然楽しんでる。
自分のナショナリズムなのか、やはり日本人にはメダルを期待してしまうし応援にも熱が入る。
当然、メダルが取れると嬉しいが、取れないと凄く悔しい。
想いが強くなるほどに結果が出なかった時にモヤモヤと嫌な気持ちが湧き上がる。
オリンピックが国を背負った大会だから、ある程度自分の感情を理解できる。
出場する選手だって、それを背負う意味をある程度は理解してるんだと思う。
だから普段通りの結果が出ない時もあるだろう。
なにかとても嫌な気分になるのは、結果が出せなかった選手に直後にインタビューすることだ。
それはマスコミに対してではなく、悲しい顔で、呆然とした顔で、時には涙を流しながら懸命に答える選手を見て
「あんなに苦しんでるんだから仕方ない」
みたいな、まるで許してやる的な感情で自分を誤魔化そうとするのがわかるからだ。
メダルを取れなかったからといって謝る必要がどこにある。
いや、もっと前はそう思っていた。
国の代表なんだから、と。
その歪な想いが、自分が思うよりもまだ残っているのだろうか。
別に俺達の為に競技をしてきたわけじゃない。
たとえ国の何かを背負ってても、今まで国からたいしたこともしてもらってないだろう。
勿論、俺もなにもしてやってない。
だから全ては選手の為だ。
四年に一回、日本の看板背負ってるだけ。
俺に言えることは、ありがとうだけ。
こんなに楽しませてくれてありがとう。