今日、とても懐かしい番組を観た。
80年代、日本のバイクレース界を席巻した「モリワキ」と「ヨシムラ」
この二つのプライペーターの現在の挑戦を描いた番組だった。
当時、私は中型のバイク免許を取得してYAMAHAのフェイザー250という
ものすごくカッコイイバイクに乗っていた。
(これがそのバイク)
その頃はSUZUKA8時間耐久レースも年に1度のビッグイベントで、
多いときには12万人からの観客でサーキットが埋まっていた。
「モリワキ」と「ヨシムラ」はその全盛時にプライベーターとして
ワークスマシンと互角に戦っていた。
全日本のGPレースも盛んで私はよく鈴鹿に通ったものだ。
モリワキの宮城光選手は「火の玉ボーイ」と呼ばれていて、
私は彼の大ファンだった。
彼との握手会に行って自分の革ツナギにサインをしてもらったほどだ。
(これがモリワキカラーのバイクに乗る光ちゃん)
今日の番組はいろいろな意味で当時を思い出させ、
バイクにのめり込んでいたあの頃を懐かしく感じられて胸が熱くなった。
ちゃだはその頃レーシングライダーだったし、
「オーバーレーシング」という会社に所属していて、
今日の番組に出ていたモリワキの年配の社員さんが顔見知りだったこともあり、
「まだ働いてるんだーー」と言って、うっすらと涙していた。
今年、モリワキは青と黄色のモリワキカラーのマシンをサーキットに持ち込む。
しばらく遠ざかっていたレースの世界に戻ってくる。
そして来年は世界に打って出よう。
そう言って社員を鼓舞していたのは、
あの頃、ほんの小学生だった森脇 緑(吉村秀雄の孫で、森脇護の娘)だった。
身体の中にはさぞかし濃いレースの血が流れているのだろう。
モリワキの磨かれたフレームや手曲げの集合管。
当時「フォーサイト」と呼ばれたその集合管に憧れて、
何度もモリワキテレフォンサービスに電話をしては、
宮城さんが紹介するそのフォーサイトの音を聞いたものだった。
そんなあの頃の思い出。
ちゃだも私もまだ出会ってもいない、それぞれの場所で生きていた、
しかし鈴鹿という場所でニアミスをしていた・・・
そんな頃の懐かしい時間が心の中に戻ってきていた。
くぅ