グランドピアノの調律中。
音が調整されていくというのは気持ちが落ち着く。
調律中はその作業の音を聞いていると、
なんだか自分まで静かになっていく気がするんだよね。
もうねーーー、ホントがまんの限界だった。
今は自宅でのレッスンがないので、
生徒の耳に害があるとか心配しないでいい分、
自分さえがまんしていればいいやって感じ。
しかも先月は時間が取れなくて1ヶ月遅れの1年1ヶ月目。
そもそもチューニングピンがもうバカになっていて、
チューニングハンマーが戻ってしまう。
それだけ弦の張力にピンが耐えられなくなっていて、
ピン穴がゴソゴソしているというか・・・説明が難しい。
このチューニングピンを全部取り替えるには、
ピアノごと工場に入れなければならない。
搬出して全取っ替えして、また搬入してという大作業。
そんなことをするならいっそのこと、
35年以上経った弦も錆びているので新品に取り替える?
という提案も調律師さんから頂いていて、
まぁ、それをするには何十万円仕事というお見積もり。
そんな費用がどこにある?って感じだ。
今まで1年に1回かそれ以上調律をきちんとして維持はしたけど、
経年劣化はこんなものでも進んでいくものだ。
よく19世紀のグランドピアノとかが展示されているけど、
あの状態がよいのはメンテが行き届いているから。
自宅では美術品のようにはいかないので、
いかんせん劣化はしていくよねーー。
しかしグランドピアノを買い替えるという選択肢もまたNO!
私が購入した時からすると、
同じ大きさの型でお値段が1.5倍にはなっている(泣
さらにそんな価格でどうせ買うなら、
今のよりもハイグレードのものが欲しいという欲が出てくる。
アズーロさんにつぎ込んだ資金をはるかに上回る額が途方もないよ。
(・・・・・いや、アズーロさんのジュエリーの総額で買えるな(笑)
っていうことで、もうしばらく今のピアノを大事に使おう。
我が家のグランドピアノはKAWAIだけど、
数年前にかなりの金額をかけたオーバーホールで、
スタインウェイのハンマーや部品に変わっているからもったいない!
スタインウェイの同じ大きさの中古を買おうと思ったら、
確実に500万円以上はするので(ハハハ・・・
今のピアノは大事にせにゃいかんわ。
くぅ