関連ブログ記事・・・2023/7/15付「紀伊半島を南北に貫く五條新宮道路の整備状況(その8)」
上記ブログ記事の「21.相賀高田工区」の章で
>北側区間の「仮称2号トンネル」は2022/12/1に安全祈願祭が執り行われ、現在掘削工事中です。
と書きましたが、大きな問題が発生したため工事はいったん打ち切りとなることが決定しました。
http://wave.pref.wakayama.lg.jp/news/kensei/shiryo.php?sid=39487
このトンネルは2023/9までに全体の約1割を掘り進みましたが、
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080200/index_d/fil/R168_2gouTN.pdf (9月時点の進捗状況)
掘削済みの全区間で基準値以上のフッ素やヒ素が検出され、掘削後の残土の処理にあたり土壌汚染対策法に基づく適切な処理が必要となりました。そして、今後も同様の地質が続くことが予想され、そうなれば工事費が200億円も増大する結果となるため、いったんトンネル掘削は打ち切りとし、処理方法におけるコスト縮減策の実施の見通しが立った後の再発注を想定しているとのこと。
2号トンネルを含む相賀高田工区の再評価結果(令和4年度事業継続箇所)によれば全体事業費は約115億円となっており、それが一気に3倍近くに膨れ上がるとなれば致し方ないですね・・・
このことは関西の各メディアで一斉に報道されましたが、もっとも詳しい産経新聞の記事を紹介しておきます。
https://www.sankei.com/article/20231101-ZPV3QU52CJOIHABJRB5KUSSM6Y/
残土を230回検査したうちの219回で環境基準値を上回り、コスト増に耐えかねて工事を中断したとのこと。