全国交通ニュースブログ

幻の阪神高速泉北線→天王寺大和川線の状況(その4)

その3の続きです。

4.阪神高速14号松原線との交差部から南田辺駅まで

現地付近の地図   基本計画検討案(一部意見がまとまらなかった部分あり)

ここから都市計画道路天王寺大和川線の南端までは、基本的に「東側が用途未定の空き地、西側が阪和線の高架」となっています。地平時代の阪和線は東側を通っていましたが、高架線は別途西側の阪神高速用を兼ねて用地買収済の部分に建設され、鉄道高架工事の一般的なプロセスである「もともと線路が敷かれていた部分に高架線を建設するため、いったん仮線を建設して上下線を順にずらしたのち、その跡地に順に上下の高架線を建設していく」のうち仮線関係のプロセスをすっ飛ばせたため、比較的早く工事が完成しました。

<参考> 仮線方式による鉄道高架の工事手順(寝屋川市公式サイト)

さて、交差部の南西側は桃ヶ池公園となっており、それゆえ基本計画検討案では「公園とつながるみどりの空間」となっています。一方、桃ヶ池公園の中央部から南田辺駅の間はもともと阪和線に並行する道路が狭い南行一方通行のため、現状は「高架のすぐ東側に暫定的に北行一方通行の道路を建設し供用している」状態です。したがって、美章園駅周辺と異なり、車道は対面2車線を確保する予定です。

↓右側(西側)が桃が池公園の遊歩道、左側(東側)が暫定供用の道路

暫定供用の道路は南田辺駅を前に終わり、もともと高架線の西側にあった既存の道路につながります。

そして、南田辺駅付近は基本計画検討案を1案に絞り込むことができず、4案併記となっています。

https://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/cmsfiles/contents/0000010/10519/3-81.pdf(2~3ページ目)

駅前ロータリーになる構想の場所は、暫定供用の駐輪場となっています。

(つづく)

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