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1.孫文先生の所持していた銃
孫文(1866-1925)清国政府を倒し中華民国を成立させた辛亥革命の指導者で初代大統領。
広州出身の医者ですが、熱心なクリスチャン。宗家の三姉妹次女「宋慶齢」と当時亡命先の東京で結婚式を挙げます。
革命後の国内統一に奔走しましたが、志半ばでがんのため北京で死去。南京に広大な中山陵、広州に記念館があります。
中国の国父と呼ばれ各都市に彼の号を付けた「中山路」や「中山公園」、「中山大学」や「逸仙路」などがありますが、「中山」は彼が日本亡命中に中国との通信用の書簡に用いた偽名です。
2.4階展示室
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4階は「消防管理館」「警察用装備館」「警察業務交流館」となっています。
3.租界時代の消防機器
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租界時代からの伝統でしょうか、「消防署」も公安の組織に含まれます。
4.「警察用装備館」の展示「古代銃器」
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火薬は中国が発明した世界4大発明品の一つで、銃砲は古くから中国でも武器として利用されています。
5.孫文先生所持の工芸銃
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「スペイン製ASTRA工芸銃」とありますが、表面に装飾が施された外国からの贈り物のようです。
6.孫文先生所持の護身用銃
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ベルギー製の小型ブローニング銃。
7.特殊な拳銃
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杖に仕込まれた銃など、珍しい変わり種の銃も展示してあります。
8.黄金栄所持の折り畳み式拳銃
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ベルギー製の6連発銃
黄金栄:租界時代の暗黒街組織「青幇」の首領。フランス租界の警察官から警察署長まで上り詰め、その地位を利用し裏では麻薬、売春、賭博なの事業で財産と組織を広げる。
上海裏社会では強大な権力を握り、1927年、蒋介石に協力し共産党を弾圧する。
新中国成立後は高齢のため香港逃亡をあきらめ、過去の罪に服す。1953年上海で病死。
9.杜月笙所持のナイフ型拳銃
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装着される弾丸は1発ですが、5m以内であれば殺傷力があると書かれています。
杜月笙:小説や、やくざドラマ「上海灘」にもモデルとなる、上海でも有名な裏社会のボス。
今でも上海の古いレストランの壁に写真が飾ってあります。
黄金栄の暗黒街組織「青幇」の下っ端から成り上がり、上海の三大ボスの一人となる。
共産党を弾圧した上海クーデターでは、中心的な活動を行い、手下を使って何百人もの共産党員や労働者を虐殺した。
そのことから南京国民政府誕生後は軍や政財界にも影響力を及ぼすようになり、フランス租界に銀行まで設立し莫大な裏資金を吸い上げた。
新中国成立後は香港に逃亡し余生を過ごし、1951年に病没。
10.ドイツ製拳銃
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中国ではドイツ製工業製品の評価が高いようです。アメリカ製など各国の銃のコレクションです。
11.旧日本軍火器
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日本軍が中国侵略に使用した火器も展示してありました。
さて、今年の記事はこれが最後となります。
上海下町写真館へのご訪問、ありがとうございました。
PM2.5が高い日は取材にも出かけられませんが、来年もよろしくお願いいたします。
撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 L IS
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