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朝倉市の「菱野三連水車」は揚水水車としては日本最大規模で、完成から200年以上田畑に水を供給し続けています。
1.三連式の揚水水車
用水が完成した後、西暦1789年に川面より高い農地にも水を送るため。自動回転式の三連水車が設置されました。
例年6月17日から10月上旬まで水車大工により設置され、オフシーズンは解体され保管されます。
2.堀川用水の説明
西暦1663年に筑後川の堰から灌漑用水を引く工事が完成し、水路の北側の農地に農業用水を供給することができました。
3.三連水車の役目
三連水車は用水路よりも高い北側の土地に用水を引くために設置されました。
4.自動揚水の技術
堀川用水の水流を動力とし水車を回し、円周の両側に取り付けられた片側20個x2の柄杓(ひしゃく)により連続的に水をくみ上げます。
1分当たり約6,100リットルを揚水し、13.5ヘクタールの水田を灌漑しています。
5.最初は二連だった。
堀川用水の下流の三島・久重の2か所に二連水車が同じ時期稼働しています。
菱野三連水車も元は二連水車だったそうですが、その後一連追加され揚水量が増えました。
6.三連水車に見る技術
付近の農産物直売所「三連水車の里あさくら」に三連水車のコーナーがあり詳しい説明が展示してあります。
7.朝倉の水車大工
現在の三連水車の姿は200年以上の試行錯誤の工夫が受け継がれたものなんですね。
8.日本の水車の歴史
なお直売所公園内に三連水車のモニュメントがあり、年内を通じ稼働しています。
電力を使わないSDGSは小学生の夏休みの自由研究にはもってこいのテーマですね。
撮影:CANON EOS RP + RF24-105mm F4-7.1 IS STM
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