今日の会食場所は宿泊ホテルから近い第一百貨店のグルメ館にある「陶陶居」。「新鮮な食材を店舗で調理する」という原点に立ち戻った名店です。
1.飲食店もIT化「陶陶居」
今回の訪問では飲食店のIT化も大いに進んでいました。
数百人の客席を持つような大規模店も少なくない上海では、「スマホで注文・スマホで決済」の店舗が広がっているようです。
注文聞きも省人化・迅速化、待ち時間も短縮され注文ミスもなくなります。支払いの迅速・正確性も向上します。
人気料理の分析など店舗の経営にも利用されているのでしょう。
2.第一百貨店
旧上海四大でパートの一つ「大新公司」の10階建て建物で、豪州華僑資本で1936年開業しました。
当時最新式のエレベーターと、3階売り場まで中国最初のエスカレーターを設置していました。
5階にはダンスホールとレストラン、6階から10階までは演芸場や遊園地を設けていました。
新中国成立後も国内最大でパートの地位を保ち、休日には30万人の買い物客が訪れれていたそうです。
建物は上海優秀歴史建築の指定を受けています。
3.豆豉鯪魚油麦菜
緑色が濃い油麦菜(カラスムギ)を豆豉(大豆が原料の調味料)と鯪魚(淡水魚を干したもの)で炒めたもの。
歯ごたえはレタスよりもシャキシャキした触感です。
4.錦繍海鮮紅米腸
本来米粉の皮で肉などをクレープのように巻いたものを「腸粉」と呼んでいますが、米粉を赤くしたものが流行のようです。
5.萕菜鮮蝦餃
萕菜と蝦の蒸餃子。
萕菜(jicai)はナズナのことで漢方では利尿や解熱・止血に利用されます。
中国の食材は体に良いものが多いですね。
6.陶陶居大蝦餃
定番の蝦の蒸餃子ですが、店の名前を冠した自信作のようです。
7.青萕金絲蘿ト糕
金絲(jinsi)は絹の糸で、蘿ト糕(luobo gao)は大根餅のことですが、大根をどのように料理したらこのような絹糸になるのでしょうか。
店No.2の人気料理のようです。
8.醤皇煎中蝦
殻付きの蝦の炒め物です。
中国では殻付きや骨付きが美味しいと思われていますが、私は殻をむくのが下手でちょっと苦手です。
9.海皇鶏火炒飯
錦糸卵がたっぷりの鶏肉チャーハンです。
10.おまけ
メニューにはないデザートです。
杏仁豆腐にフルーツが入っています。
以前、中国料理のメニューを調べたことがありますが、北京や四川、広東や江南4大料理の内、四川料理だけでも1千以上ありました。
中国4千年の歴史は文字ができてからの歴史ですが、宮廷料理と広い国土がこの文化を作り上げたのでしょう。
とりわけ、中国人の食に対するエネルギーがこの食文化を維持しているのでしょう。
撮影:CANON EOS RP + RF24-105mm F4-7.1 IS STM
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