ぐうたら主婦 きっとの暮らしと遊び

ヘタレな主婦の山歩きとぐうたらな生活の中で思ったことなどを書き連ねてみました。

山岳事故の法的責任 という本

2015-07-28 20:36:36 | 防災関連
昨夜、今夜と昨日買った本を読んでみた。

なんか、違和感のない厚さと横書きなところが気になって考えてたら
思い出した。

これはまるで教科書ぢゃないか。
ちょっと薄めの教科書のような印象。(それが感想?)

中身も
「道義的責任」とか、「危険性の承認」とか「委任契約に基づく注意義務」
「救助活動に伴う法的問題」などなど
なんだったか言葉も法的な言葉や言い回しが多く(それでもわかりやすく書かれている)
なんか久しぶりに教科書読んでるような雰囲気だなー、何の教科書だっけなー
ともどかしく思っていたら思い出した。

商法の教科書みたいだ。


ただ、「よきサマリア人法」についてはもっと詳しく解説してほしかった気もする。
なんたって、山ではセルフレスキューが基本だけれど、たまたま事故現場に居合わせて
協力することになった時の法的に問われる責任と道義的責任などについて日頃から考えさせられていたのでとても興味を持ったが、アメリカでは救助活動に関する法的責任は一切問われない為に
緊急時の救命行為について奨励されているのに対して日本では(ほとんど知られていないが故に)
抑制される、
というのは いささかショックでありました。
実際何事か起こったとしても、関わり合いになりたくないという考えから
素通りしてしまうこともあると聞く。
それは悲しすぎるよね。

その一方で赤十字や消防署主催の救命講習には本当に多くの人が参加している。
特に赤十字の講習会などはお金を払って三日間みっちりとバタバタと講習を受ける、
そんな講習会の申込み定員がすぐいっぱいになっている。
「えーっ?ウッソー。マジ?マジ?」とかキャッキャ言ってる若い女子高生も参加してる。
他にもMFA(メディカルファーストエイド)とか、プロの山岳ガイドさん達が参加する
WFA(ウィルダネスファーストエイド・野外災害救急法)などもある。
お金を払って救命講習を受け、実際に救助活動に携わる人達をしっかり保護する法律って
結局ないんだな、と思った次第です。

でも、WFAって本当に凄いらしい。
臨場感ハンパないらしい。