に対して
福島第一原発汚染水・処理水の海洋放出の問題点は三つ第一に、生物濃縮が起きうること。
生物濃縮の弊害は、水俣病やフグ毒で知られている事。
第二に、処理水にトリチウム以外の核種が含まれている恐れ。
「東電によると、8月上旬時点でタンクに保管されていた多核種除去設備(ALPS)で浄化した89万トンの処理水のうち、84%に当たる75万トンに、基準を超えるトリチウム以外の放射性物質が含まれていた。 」
仔細の数字は国際環境NGO FoE Japan の
に詳しい
第三に、「科学的」を振り回す側の利益相反(新型コロナワクチン売り込みのように)。観測データの信頼性に関わる事柄。
当方も、新型コロナワクチン関連記事で散々、指摘していた事。
……札束で篭絡すれば、いくらでも「科学的」のお墨付きを得られる。
観測データは、すべて東電側・日本政府側が収集・公表。
データ改竄の余地は、いくらでもある。
データ改竄の動機も。
……少しは頭を使え(ていうか、カナダで設計された原子炉の特性くらい確認しましょ)。
と説教
「ナダで設計された原子炉」とは、
CANDU炉のこと。
天然ウランを燃料として使えるため核拡散防止に資する(だから、中国国内で建設・稼働されることとなった)。
一方、冷却材として重水を使うため、
トリチウムが大気中に拡散しやすい。
生物濃縮を引き起こす海中投棄ではない。
ヒトがトリチウムを長期間摂取したことによる放射線被ばく事故例が1960年代にヨーロッ パで起きている。当時、トリチウムを含む夜光塗料が時計の文字盤に使用され、時計を製 造する2つの施設で事故が発生した。1つは、7.4年にわたってトリチウムを経口摂取し、尿中のトリチウム量から被ばく線量は7.4年で3 ~ 6 Svと推定された。赤血球中のヘモグロビ ンの量は正常であるが、赤血球数が少なくなる正色素性貧血を発症し、その後、白血球や血小板の減少が起こり、汎血球減少症*9が原因で死亡している。もう1つの事例は、トリチ ウムの経口摂取により3年で10 ~ 20 Svの被ばくと推定され、似たような症状の経過をた どり汎血球減少症が原因で死亡している
特にトリチウム水による被ばくの影響は、低線量・低線量率の放射線被ばくの影響なので、 トリチウムの被ばく影響を評価するための高感度な実験システムが必要である。しかし、これ までの放射線影響研究は比較的高線量の被ばく影響を解析するものが多く、現時点で低 線量・低線量率被ばくの健康影響を明確に評価できる実験システムは少ない。また、科学的根拠となるこれまでのトリチウムの生物影響に関する研究は、そのほとんどが モデル動物を用いて行われてきたものであり、私たちはこれらの科学的根拠がそのままヒトに 当てはめられないことにも留意しなければならない。今後、ヒトでのトリチウムを含めた低線 量・低線量率放射線による健康影響を解明するための科学的根拠の解明が継続して行 われることを期待する。
(「トリチウムによる健康影響 」一般社団法人 日本放射線影響学会 放射線災害対応委員会編 https://www.jrrs.org/assets/file/tritium_20191111.pdf )
有機結合型トリチウム
有機結合型トリチウムには、組織内に存在する自由水(組織自由水)と容易に交換可能な交換型トリチウムと有機物の炭素と強く結合している非交換型トリチウムの2種類がある。国際放射線防護委員会(ICRP)が提示しているトリチウムの化学形別の線量係数(Sv/Bq)、すなわち単位摂取放射能当たりの実効線量では、吸入および経口摂取のいずれの場合もトリチウム水(HTO)の線量係数は、トリチウムガス(HT)の10000倍となっている。植物等の組織と結合した有機結合型トリチウム(OBT)の線量係数はトリチウム水(HTO)のさらに約2.3倍である。環境中でトリチウム移行に関与するさまざまなプロセスには、拡散、沈着、再放出、HTのHTOへの変換、HTOの有機形トリチウム(OBT)への変換などがある。
( 国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 ATOMICA https://atomica.jaea.go.jp/dic/detail/dic_detail_2269.html )
トリチウムの生物影響
その仔細については
国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 ATOMICAの
を参照。
以上、2023-08-30 23:48:25
追記
は、
サンプル採取・測定・データ管理・公開のプロセスに、
改ざん・隠蔽が入り込む余地を、
看過。
(水俣病の)ネコ400号
や
(新型コロナワクチンの)副反応死者数のように、
データが改ざん・隠蔽される事態は、
科学界隈では珍しくない事。
「トリチウムだけじゃなくてセシウムとかストロンチウムとかいろんな放射性物質が入ってるわけです」
そうではない、
と否定するには、
第三者によるサンプル採取・測定が必要。
しかし、
福島第一原発周辺に近付ける者は、
東電側・政府側の人間に限られている。
つまり、
東電側・政府側の人間でない者は、
サンプルを採取する事すら、困難。
「alps処理水」についての愕然とさせられる事は