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今日の違憲判決は、事実関係がえげつなかった。孔子廟事件と政教分離の原則と、観光・地域振興とのパランス感覚

2021-02-24 21:36:21 | 憲法
当方の読んだ違憲判決の中で最も、醜悪な事実関係です。



尊属殺事件を越える事件。

最大判令和3年2月24日

で示された事実関係は、


で、判断のポイントは、

「地域の親睦」は、地域の公民館的な扱いを受けている宗教施設が公有地上に建っているケースを念頭に置いたものと思われます。

「公有地上の宗教施設に対する 行政の対応と問題 
─砂川政教分離訴訟最高裁判決の過剰な波紋 」(矢澤澄道(月刊『寺門興隆』編集発行人))
に詳しい。

また、
「観光資源,国際親善」は、
「政教連携恐れず」、伊勢市や神社本庁が観光で議論
2017年7月25日
にあるような行政と宗教団体との連携を想定しているのでしょう。

例えば、伊勢市が投稿している動画は伊勢神宮の協力で素材提供を受け、伊勢市が構成・編集したうえで「伊勢神宮公式チャンネル」を設けて投稿している。

(伊勢市の場合、市が伊勢神宮を観光資源として売り込まなければ、市の経済が破綻しかねないという事情も)

神社本庁は伊勢市から相談を受け、海外への情報発信などでも協力関係にあるという。「政教分離の観点から大丈夫なのか、という懸念もたくさんもらった」(岩橋氏)。しかし観光客の誘致策や情報発信については、政治が特定の宗教団体を支援すると捉えるのでなく、日本文化を伝える活動と捉えるべきだとした

高津氏は「観光や文化遺産保護の観点で政教連携することは海外では当たり前だ。周りは気にしていないと思う」として、市町村が地域の神社仏閣について情報発信に取り組むべきだと訴えた。

ちなみに、イタリア政府観光局は
信仰の地を訪ねる
という題名で、
バチカン(イタリア国外!)を大々的に紹介。
バチカンへのは例年、途方もない信徒が訪問し、イタリア国内に宿泊。 

しかし、那覇の孔子廟は
観光資源としての活用を拒絶
する管理方針(ちなみに、バチカンは信徒に対して、大道芸(もちろん芸人さんたちは信徒さん)を見せることもあります)。


今後、

コロナ後の観光界隈にとっては、避けるべきアンチパターンとして注目すべきケースでしょう。

追記。
自称「憲法学者」木村草太のズレッズレッな評釈に呆れる。


原文に当たれ、は学問の初歩ですよ。

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