帝政の頃の中国を理解するには、
寺田浩明「中国伝統法における法解釈のあり方」
が便利です。
(人文科学が役に立つ、などと軽率に宣う連中は、寺田名誉教授のような知見を提供し給え!)
に
社会主義国(北朝鮮を除く)の特徴として、政治的指導者の子孫が政治的実権を持ちにくい、という点があります(党を含む政治部門における人材登用の仕組み上、政治的指導者の子孫が特別扱いされにくいので)。
特に中国の場合、政治的指導者の親族は、財力や知力があっても、政治的実権を持ちにくいです(鄧小平さんのお子さんやお孫さんですら主に、経済人や技術者ですから)。しかも近年では、僻地で揉まれつつ活躍した人物が、トップに就く傾向。
そして、(財産上の利益誘導を別にすれば)政治的判断に際して自身の家族の意向を汲むべきではない、という(帝政の頃から続く)政治文化もあります(「江青」を反面教師としている側面もあるでしょうけど)。
なので、家族から口説き落とす、というルートは望み薄です。
https://zh.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%A0%E6%98%8E%E6%B3%BD
https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3796172
もし娘さんに亡命の企図があれば、そもそも米国に送り出さないでしょう。周囲の人々が。
……法典は変化しても、
法文化・行動様式は、長生きするものです。
で言いそびれていた事ですが、
法文化・行動様式は、主導権を持つ側が司るものです。
近年の米中対立には、
どちらか法文化・行動様式に於いて主導権を得るか、
という一面があります。
ただ、米中の法文化・行動様式、
その違いは決して大きくはないです。
まあ、今夜目に留まった
などという阿呆には、
寺田名誉教授の言葉も、当方も苦言も、届かないのでしょうけど……
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