東大の”進振り”は現代には不要では?

2006-06-29 | 自然科学
旧制帝国大学としてはじまった東京大学。

今実も、2年生の秋学期前までの教養科目の成績の平均点で、進学する学部学科を競争し取り合っている。

この制度は、進学振り分け制度とよばれている。

各進学高校出身者はそのための情報を豊富に蓄積しているため、有利であることは確からしい。しかし、逆にそういった意識を捨てられない分、学問、交流、交際といった本来の活動、特に現代においては男女の交流が疎かになっているといえる。女性にうつつを抜かす男児はけしからんといった風潮などもう「古典」であるはず・・・。ところが、この「古典」が東大生の無意識に取り付いているのだと、最近になって気づいてきた。

男性の方が精神的にまず女性を敬遠する。女性も物理的に敬遠する。結果、お互いに近づいたとしても常に牽制的になる。その無意識を強化し続けているのが、あの”進振り”なのだ。

私にあえて乱暴に言わせれば、三島由紀夫の小説から作られた映画「春の雪」のテーマは、このことに凝縮されている。ただ単にそれだけのことで、アノ映画はとてもつまらなかった・・・(原作はまた別の情緒があるのだが)

ことは、映画だけにとどまらない。

この現象は科学の将来にとって大きなハンディキャップのように思う。

逆に、このハンディキャップを低減すると、Japanの科学は、欧米を凌駕する可能性もあると思っている。

どうでしょう?そろそろ現代版の制度にきりかえては?

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