もう10年前の話である。
私の5歳年上の兄の娘さん、姪っ子が4年生のある私立大学に入学した時のことである。姪っ子から電話があって、私に「奨学金を借りたいので、連帯保証人になってもらえますか?」と言われた。慌てて主人に電話すると、「そんなの無理だよ。」と主人は姪っ子に断った。
兄夫婦は共稼ぎで、兄は某一流企業の部長さんしているし、子供二人とも中学受験して、私立中・高通っていて、自宅通学でそんなにお金に困っているようにはとても思えなかった。姪っ子は、「連帯保証人」の意味も分かっていなかった。
兄がどういうつもりでいたのかはわからない、私は短大の時父に「奨学金を借りたい。」と言ったところ猛反対された。「女の子が奨学金を借りたら、借金背負ってお嫁にいけない。」と言われた。そして私は奨学金借りずに無事短大卒業した。そして、主人と結婚して主人がやはり某一流大学院卒業するのに、奨学金借りていて、後から返すのに本当に苦労した。やっぱり、結婚するときに女の子が奨学金借りてることは、あまりよくないことなんだと思った。
連帯保証人にはならなくて、姪っ子は主人を避けていが、なぜ連帯保証人断ったかいつか話できる機会に話をちゃんとしようと思う。説明しようと思っている。
結局、姪っ子が就学金借りたのかは聞いてはいない。でも、大学時代アルバイトしていたので借りていないように思う。私は、それでよかったと勝手に思っている。でも、内心わだかまりがあった。
そんなこんなで、兄家族とは、必要最低限しかお付き合いしていない。いや、必要最低限もしていない。
でも、95歳の認知症の母が施設に入所したり、92歳の父はパーキンソン病と糖尿病を抱えて、それでも実家で一人で頑張ってくれている。兄は、3週間に一回父の病院のつき添いと、話を聞いてくれている。それもなかなかできないことである。兄には感謝している。でも私は、自分の病気でいっぱいいっぱいでなにもできてなかった。どうしても負い目がある。でもどうすることもできなかった。
兄妹でも、親でも通じないことはたくさんある(笑)どのうちも親子間、兄弟間うまくいっている話あまりは聞かない。うちだけでなくみんな大なり小なりあることもわかってきた。
できれば生きているうちに和解しておきたいと以前から思っているが、言いにくい話を伝えることはとてもむずかしい。
でも一人で、メモ書いたり、ブログ書いたり、ノートに書いたりして、毎日自分の気持ちを書けるようにもなってきた。しかしちゃんと感情的にはならずに、どう受け止めて、お話していくかは、まだ時間かかりそうである。
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