忙中閑あり

日々のこと、ぽつぽつと綴っていきます‥

【俳句】江ノ電とあじさい

2016-06-16 | 日記

木曜日は 『 プレバト 』 の日! 

いつき組の云うところの  プレバト ナイト

Oh yeah ~  

 は

 「 江ノ電とあじさい 」  

‥さて 、早速 ‥

 

第5位 サイダーを飲む子供を見て入梅へ (30点)

      サイダーを飲む子「入梅す」とニュース

     季語が2つあることに気付いてほしい

     「サイダー」「入梅」

     「~を見て」 サイダーを飲む子供の姿があった段階で既に見ている

     わざわざ「見て」と念押しする必要はない

     「サイダーを飲む子」 「ども」で2音

     「~どもをみて」 たった17音の中で5音も無駄に使っている

     無駄遣いに気づかないうちは才能ナシ

     季語に強弱をつける

     「入梅」 ニュース映像に、「今日 梅雨に入りました」

     入梅す」とニュース     季語に強弱は生まれる

 

第4位 あじしゃいと孫が指差す線路沿い (45点)

      あじしゃいと指差す紫陽花の線路

     孫の可愛らしさを表現したいのは分かる

     孫を持っている人は「孫孫」言いたい気持ちは分かる

     「あじしゃい」と言っていたら 幼い子だと分かる

     「孫が」「子が」と言わなくても読み手はちゃんと想像してくれる

     「あじしゃいと孫が指差す」

     季語のあじさいをクローズアップ

     「紫陽花の線路沿い

     描こうとした光景が悪いのではなく描き方がヘタ!

      ひと工夫が分かる言葉選びを

         「あじしゃい」という舌足らずな言葉で幼い子であるということは分かるので「孫」はいらない

         その分、改めて「紫陽花」と強調することで、線路の脇に紫陽花が咲き誇る光景を表現できる

 

第3位 江ノ電やいゆっくりこいとこででむし (50点)

      江ノ電やい風起こすなと子ででむし

     発想は楽しい

     江ノ電に向かって「やい」

     語順もなかなか良い

     もったいないのが中七

     「ゆっくりこいと」 意味をいくつか、別の読み方がある

     時刻表通りに来ないで遅れて来てください、という意味もある

     どうして「ゆっくりこい」なのか、揺らされるのが嫌だからお願いしている

     風を起こしてほしくない 「ゆっくりこい風起こすなと」

     縦に一行に書くのが正しい書き方

     「ゆっくりこい・と・こ・で・で・む・し」 ? 読み方を迷ってしまう

     「子ででむし」と書くだけで可愛くなる

     そうすると完璧に伝わる

      誤解のない表現を

         「ゆっくりこい」では電車の遅延を願うでんでんむしの気持ちを詠んだとも受け取れてしまう

         「風を起こすな」とより明確にでんでんむしの気持ちを表現する

 

第2位 浜風の鉄路よひらに縁どられ (72点)

      浜風の鉄路よひらの光かな

      よひら  四つの花弁の意味で「あじさい」の別名

     花だと思っているのは萼(がく)

     「浜風の鉄路」

     吹いてくる「風」の触覚 、 「浜」の1字のおかげで潮の匂いもしてくる 、 「鉄路」で視覚も押さえている

     「よひらに」 静かな光景が見えてくる

     もったいないのが「縁どられ」

     レースで縁どったテーブルクロスとか、ハンカチとか  周囲を囲む印象がある

     「鉄路」だから まっすぐ続いていく   ちょっと違和感がある

     よひら、あじさいの光に焦点を当てる  「~の光かな

     反射して綺麗に映る、 そして 鉄路の鈍い光

     質感の違いでお互いを引き立てる

     

 

第1位 あじさいや三日続けて昼は蕎麦 (75点)

     さりげない光景をサラッと書いてある、味がある

     基本の型を押さえている

     頭に季語を持ってきて 「や」 で カットを切り替えて、中七・下五でワンフレーズ

     「あじさい」 別の植物でもいいと思う人もいる

     この「あじさい」は効果をちゃんと持っている

     雨が降り続いていて お昼は遠いところに食べに行くのは嫌だなー

     昨日も蕎麦、今日も蕎麦、3日目だけどあじさいが綺麗に咲いていたから

     やっぱり あそこの蕎麦屋に行くかー    ‥ そんな人物の姿も見えてくる

     肩の力を入れないでどうでもいいことを あじさいという季語を信じると詩になる

     詩心がある

     直すとバランスが崩れるので このままで味わう

     

 

そして 、 ワンランク上の 厳しい査定に挑むのはっ!

特待生5級の 三遊亭圓楽さんっ!

紫陽花の毬一つ切り軒の下

 毬一つ剪る紫陽花の軒下に

相変わらず手堅い作り方、手馴れている

頭のところに紫陽花という季語、それを毬に見立てる、切るという人物の動作、軒の下という場所

それぞれの情報がお互いを邪魔しないで 必要な情報として並べられている

基本的な大事な技術

果たして 査定はっ ‥‥‥ 現状維持ーっ!

面白味がない!

あじさいを毬に例える、そういう発想は結構ある

語順によって面白味を入れることはできる

「あじさい」から始めないで「毬一つ」から   「剪る

「切る」 → 刃物で物を分ける、繋がりを断つ

「剪る」 → 枝・葉・花などを切り整える

毬をどうやって切る? 毬というのはあじさいのことか、小さな驚き・発見

「軒下に」 動きが出てくる   軒下で剪っている

多少の面白味も出て 特待生らしい句になる


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