木曜日は 『 プレバト 』 の日!
所謂 、 いつき組の云うところの プレバト ナイト
は
「 こたつと猫 」
第2位 氷柱窓火照るほっぺた猫とともだち (60点)
猫とともだち氷柱の窓に頬よせて
「三段切れ」 調べが滞って好まれない型
音数が多いのは上五に持ってくる
第3位 師走時借りたいけれど肘枕 (50点)
猫の手も借りたき師走を肘枕
具体的な言葉を使って表現
第4位 娘待ち母もこたつで猫となる (30点)
娘待つこたつに母と猫眠る
最下位 狛猫にみかん供えて御利益を (20点)
みかん供う狛犬めける猫二匹
めける=めくの活用系
~のように見える ~のようになる
ランキング 1位 は 高田延彦さん
枯れ柳風に踊れば月笑う (70点)
夏井いつき先生の解説~
「枯れ柳」「月」の光景に 、発想を部屋の外へ飛ばした
「枯れ柳」冬の季語 、「月」秋の季語
二つの季語を入れて なおかつ作品としてまとめている
俳句では「~すれば~になる」という風に
原因・結果を一句の中で語るのは
普通の語りになるということで 割りと嫌われる
「踊る」「笑う」 人ではないものを人のように
擬人化もテクニックとしてはとても難しい
季重なりと擬人化を二つ使っていて
因果関係がでそうな言葉を使いながら
一句が破綻していないというのは大したもの
枯れ柳が風に踊っておりますよ
そして 、お月様は笑っておりますよ
ファンタスティックな詩のような味わいになっている
直すところ? 無い無い無い無い無い
そして 、 今回も 特待生の昇格試験がっ!
ワンランク上の 厳しい査定に挑むのはっ!
特待生5級の FUJIWARA藤本さんっ!
独り酒妻はこたつで昏々と
夏井いつき先生の解説~
「こたつ」という季語は一家団らんのイメージを持っている
一家団らんを詠った似たような句が出てきがち
そこがちょっと違う 、いきなり 「独り酒」
独りで飲んでいると思った瞬間に 「妻」が出てくる
「一人じゃないじゃない?」 その後に「こたつ」が出てくる
飲み屋じゃなくて 屋台じゃなくて 「家なの?」と思う
最後に「昏々と」で 妻が眠っているのが分かる
「こたつ」という温かそうな季語と
「独り酒」という寂しそうな言葉が
一句の中で相対する言葉なのに 物語・ドラマを構築する
「この人こんなことも出来るんだ」と思いました
果たして 査定はっ ‥‥‥ 現状維持ーーっ!
一文字たりともおろそかにするな!
惜しいのが たったこの一文字
「こたつで」 → 「こたつに」
「で」も「に」も場所を表す助詞
「で」は後に動的なイメージが来た時に似合う
「に」は後に静的なものに似合う
「で」が入った瞬間に「踊りだす」みたいな気分になる
「に」と言うと静かな状況が生まれる
昏々と眠っている
「に」を使うことで最後の「昏々と」が生きてくる
独り酒妻はこたつに昏々と
特待生じゃなければ
これ位のつまらないことは言いませんよ
助詞の意味も分からないで 「同じやん」とか言いやがった
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