忙中閑あり

日々のこと、ぽつぽつと綴っていきます‥

【俳句】こたつと猫

2015-12-21 | 日記

木曜日は 『 プレバト 』 の日! 

所謂 、 いつき組の云うところの  プレバト ナイト

 は

 「 こたつと猫 」   

 

第2位 氷柱窓火照るほっぺた猫とともだち (60点)

      猫とともだち氷柱の窓に頬よせて

     「三段切れ」 調べが滞って好まれない型

     音数が多いのは上五に持ってくる

第3位 師走時借りたいけれど肘枕 (50点)

      猫の手も借りたき師走を肘枕

      具体的な言葉を使って表現

第4位 娘待ち母もこたつで猫となる (30点)

      娘待つこたつに母と猫眠る

最下位 狛猫にみかん供えて御利益を (20点)

      みかん供う狛犬めける猫二匹

     めける=めくの活用系

     ~のように見える ~のようになる

ランキング 1位  は 高田延彦さん

枯れ柳風に踊れば月笑う (70点) 

夏井いつき先生の解説~ 

「枯れ柳」「月」の光景に 、発想を部屋の外へ飛ばした

「枯れ柳」冬の季語 、「月」秋の季語

二つの季語を入れて なおかつ作品としてまとめている

俳句では「~すれば~になる」という風に

原因・結果を一句の中で語るのは

普通の語りになるということで 割りと嫌われる

「踊る」「笑う」 人ではないものを人のように

擬人化もテクニックとしてはとても難しい

季重なりと擬人化を二つ使っていて

因果関係がでそうな言葉を使いながら

一句が破綻していないというのは大したもの

枯れ柳が風に踊っておりますよ

そして 、お月様は笑っておりますよ

ファンタスティックな詩のような味わいになっている

直すところ?  無い無い無い無い無い

そして 、 今回も 特待生の昇格試験がっ!

ワンランク上の 厳しい査定に挑むのはっ!

特待生5級の FUJIWARA藤本さんっ!

独り酒妻はこたつで昏々と

夏井いつき先生の解説~ 

「こたつ」という季語は一家団らんのイメージを持っている

一家団らんを詠った似たような句が出てきがち

そこがちょっと違う 、いきなり 「独り酒」

独りで飲んでいると思った瞬間に 「妻」が出てくる

「一人じゃないじゃない?」 その後に「こたつ」が出てくる

飲み屋じゃなくて 屋台じゃなくて 「家なの?」と思う

最後に「昏々と」で 妻が眠っているのが分かる

「こたつ」という温かそうな季語と

「独り酒」という寂しそうな言葉が

一句の中で相対する言葉なのに 物語・ドラマを構築する

「この人こんなことも出来るんだ」と思いました 

果たして 査定はっ ‥‥‥ 現状維持ーーっ!

一文字たりともおろそかにするな!

惜しいのが たったこの一文字

「こたつ」 → 「こたつ

「で」も「に」も場所を表す助詞

「で」は後に動的なイメージが来た時に似合う

「に」は後に静的なものに似合う

「で」が入った瞬間に「踊りだす」みたいな気分になる

「に」と言うと静かな状況が生まれる

昏々と眠っている

「に」を使うことで最後の「昏々と」が生きてくる

独り酒妻はこたつに昏々と

特待生じゃなければ

これ位のつまらないことは言いませんよ

助詞の意味も分からないで 「同じやん」とか言いやがった 


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