オレンジ色の家庭

こころ温まる日々の出来事を発信したい。

ははの茶箱

2006-10-29 00:41:15 | Weblog

          

         

                          

           母が遺していった古布
           茶箱に二箱あった 
                        
           買っていつか使おうとしていた布
           着物を作った残り布 
           洗い張りし 
           綿入れや着物に再生するために
           裏地と一緒に束ねた布  
           小布をつなぎ合わせ    
           炬燵掛けに端を綴じればすぐ使えそうな布
           どの布も母の手が入ればすぐに  
           役立ちそうなものばかり     
           きまえよく捨てるのは忍びなかった  
            さりとて 
          綿入れや浴衣や着物を作るすべを私はしらない
          子育ても仕事もめどが立ち   
          これからゆっくり母娘で縫い物の    
          時間が取れると思っていたのに    
          母はもういない 
          今 母をしのびながら
                      友人三人と 
       遺された布で袋や座布団カバーを作っている

                       
              娘さんの昔のワンピースのスモッキング 
              

                     
            紬の端布で       古いバックの取っ手を利用して