山田洋次監督吉永小百合主演の母べえを観ました。
戦時下にドイツ文学者の父親が思想犯として検挙され
母と幼い娘二人が残されたました。
黒沢明の記録係だった野上照代の原作だそうです。
父は転向することもなく獄死し、棺となって自宅に戻りました。
その日の雪景色はとても美しく哀しいものでした。
戦争の波にのまれながら、清貧に耐えながら
信じるところを貫いた家族のすがすがしさが心を打ちました。
羽子板の羽がすぐ屋根にのってしまい、箒の竹でとるのになんぎしたこと
木造の平屋造りの家、懐かしさがこみあげてきました。
とても佳い映画でした。