く く た ち
何のことでしょう?
茎立とかきます くきたちともいいます
蕪や菜の類が花を咲かせようとして薹とうを抽ぬきんでること
つまり蕾をつけた茎が伸び立つことです
うっかりしているといつのまにか花菜や花大根になってしまうのを
見過ごさずに俳句に詠んだのです
春の季語です
素敵な言葉に巡り合いました
でも都会ではアブラナ科の野菜は見かけるのが少ないのです
まわりをみるとチュウリップやクリスマスローズも
花を咲かす直前に突然丈を伸ばしています
マラソンランナーがゴール直前で集団から抜きんでて
ラストスパートをかけているのと同じように思えます
蕗の薹早茎立ちて無骨なる はなえみ
4月3日 墨卜會書展を見に銀座の大黒屋ギャラリー
に行きました
轡田先生の作品は藤原定家の明月記から
月帯蝕于時天漢無雲
雲ひとつ無い空に月蝕の月と銀河と・・・
定家は10代から80代の死ぬまで欠かさず
日記を書き続けていました
その多くは子孫である京都の冷泉家に大切に
保管されています
宇宙、空、星のことが多く当時の貴重な
記録になっているようです
轡田先生からいつも沢山のことを教わります
最近三笠書房より出版された
「あらすじ」と「よみどころ」
「世界の名著」50 をいただきました
観世榮夫氏を偲んで高野早苗先生の「極」
受付を飾るオーリキュラ