Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

国立歌劇場「ウェルテル」20.9.2007

2007年09月21日 06時31分37秒 | Weblog
立ち見のお客さんが少なかったので、やはりフランス語はしんどいか?と思ったのですが、実際は思った以上にいい作品でした。

原作はゲーテの「若きウェルテルの悩み」です。ゲーテの作品そのものがいいから、こういうドラマになるのか、主役のウェルテルの(高音がもう少ししっかりしたら最高)表現力のよさか、いやいや、シャルロッテのメゾソプラノの歌と演技力のよさか、どれかわからないけど、拍手をしたくないほど、先が見たい。どうなるのか、次にどういう風にからんでいくのか見たいと思わせる舞台になりました。

また、季節の移り変わりを、舞台中央の大きな木で表現したのですが、夏の葉っぱは、動いていないのですが、そこへ葉っぱの影と光を当てて揺らすのです。するとずっとそよ風が舞台の上に吹いているように思われました。とってもステキでした。

でもそのステキな木の下に、3幕になって急にテレビやベッドが出てきたときは、ちょっと興ざめしましたけど、それでもドラマがおもしろかったです。

ウェルテルを亡くし、そばにいた夫に再び慈悲を乞うシャルロッテを、夫がのけ倒した瞬間終幕しました。拍手より先に「う~ん、すごい」とうなってしまいました。オペラって感じがしませんでした。

実は原作読んだことがありません。(この夏借りたけど読めなかった)帰ったらすぐに読みたい本の候補になりました。
コメント (5)
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