超久しぶりに本を買って読みました。
一時凄く貪るように読んでた時期があったんだけど
働くようになってからは読む時間がなかなかとれなくて。
暇だったしなんか気持ちがザワザワしてて読書で紛らわせてた頃だったんだよなぁ。
それはおいといて。
買ったのはこちら。
元SKE48で今は女優さんとして活躍してる松井玲奈さんの短編集「カモフラージュ」です。
短編集なのでひとつのお話が短く、すぐ読めます。
そして情景が頭に浮かんできて勝手に脳内映像できるのです。
この感覚はなんだろう。
文と文の間に想像できる余白がちゃんとあって
読み手の想像力を掻き立てる感じ。
食べ物がどのお話にも出てくるのだけどどれも描写が上手で
バターで炒めたチキンライスを使ったオムライスとか
バターの風味が効いた明太子パスタとか
なんかバター味のものが食べたくなったり（笑）
果汁の滴る桃を食べたくなったり←これ私の中では石原さとみで脳内変換してました（笑）
そして、人間ってどこか人に対して虚勢を張ったり、身構えて取り繕ったりどこか誤魔化してる部分があって。
そんな部分やコンプレックスに悩みながら、それでいいんだって思わせてくれる落とし所が心に染みました。
曖昧にしない、真っ直ぐなところは本人の本質に通じるものがある気がします。
だからかな、読後感は基本的にさっぱりしました。
1編、グロテスクなホラーな話はありましたが。
色んなテイストの内容でおもしろかったです。
