愛しのボニー

元保護犬
2020年9月21日没(推定10歳)
ラブラドール・レトリバーのボニーの思い出

去年のこと…

2022-01-12 09:07:06 | つぶやき

夫の腹水がひどいことになっている

まるで妊婦のよう

 

夫はネット検索などしないので

「なんだろう?またむくみが出てるのかな?」

…そんなのんきなことを言っている

一方で「苦しい」「痛い」とも…

 

それでも まだ仕事は続けていて

どれだけ仕事が好きなのかと思う

他にすることがあるではないかと

思うことはいろいろあったが

わたしは何も言わなくなった

 

去年の3月だったか

お恥ずかしい話ではあるが

夫の発言が許せず 責めてしまったことがあった

 

ボニーの話をしていて

「あなたが顔から血を流して大泣きして帰ってきたからびっくりしたんだよ」

「これはもう無理だと思ったから助言してやったんだよ」

「やめたほうがいいって」

 

笑いながら言う

夫から見たらそんな些細なことだったんだ…

そのことがとてもショックだった

 

10年前のあの日…問題に向き合うでもなく

「このおかしな犬を返してこい!」

と冷たく言い放った

その態度にわたしは傷ついたのだった

 

ボニーを亡くしてわたしたちは傷心の極みだったから

過去のことを夫は悔やんでいると思っていた

 

それがどうしたことか記憶は夫の都合のいいように改ざんされ

わたしは泣きわめきながら帰ってきたことにされ

どう考えてもやっていくのは無理だと判断して

助言してやったという

自分には無関係だけどアドバイスしてやったんだ感謝しろ

そういうスタンス

いつだってそうだった

 

あの時わたしは冷静だった

だから夫のことも冷静に見ていた

許せなかった

 

何かあれば「犬を預かってほしい」と言い出す人間に譲渡したことを

お預かりの方は悔いたに違いない

「ボニーは返せない」という…

その後ボニーは戻ってきたがお預かりの方とは絶縁状態に

 

あの時どれだけわたしが悩み苦しんだか

夫は考えもしない

ボニーが“親友”と会えなくなったのもわたしたちのせいだ

 

このことはずっと心から消えることはなく

その痛みはまるで昨日のことのように感じられ苦しくなる

 

おかしな話だ

わたしはボニーのために許せなかったのだ

既に亡くなっている犬のために…

彼女との思い出を汚されるようで

そのことで重病人を責めたのだ

 

夫はわたしが逆らうとは思っていなかったので

面食らったようだった

 

  

このこともいつか悲しい思い出になっていくのかな

生きていくのはつらいことだ

 

あの時も重病人とわかっていながら敢えて「離婚」を切り出した

決して仲がいいとも相性がいいともいえない相手だけれど

それでも

 

  

夫婦というのは唯一無二の存在だと思っている