あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

対症療法と根本療法

2022-01-21 21:42:00 | 健康・病気
こんにちは🌞今朝も厳しい冷え込みでしたね。
日中も風が冷たく、冬らしい1日となりました😢

新型コロナウイルス🦠オミクロン株の感染拡大が
止まるところがありません。
当院では、引き続き感染対策を万全にして
治療にあたらせていただきます。

さて、今日は対症療法と根本療法についてお話しします。
例えば、風邪をひいた時の治療を例にあげますと
「風邪の原因となるウイルスや細菌を直接退治する」のは根本療法。
「風邪による諸症状を抑える」のが対症療法です。

実は、薬で根本療法に繋がっているものは本当に限りなく少なく、
ほとんどの西洋薬は「出ている症状を抑える」ものであることはご存じでしょうか?
「解熱剤」「鎮痛剤」「降圧剤」「抗アレルギー剤」などなど
これらはすべて、出ている症状を抑えるものであって、
病気そのものを治すものではありません。

では、東洋医学では病をどう捉えているかですが。。。
1番の基本は、患者さま皆さまが持っておられる自然治癒力を高めて
患者さまの身体が病を寄せ付けない身体、病を追い出す力を高める
治療です。

本来、私たちの身体は病気を治す力を持っています。
風邪をひいて熱を出すのは、体内に入ったウイルスと戦っているためです。
咳は異物を外に出す反射、痰は戦った結果の分泌物、痛みは細菌などと
戦っているために生じるものです(この限りではありませんが、風邪を例に
考えています)。

東洋医学では、病が体内に入ってしまった時に追い出す方法として
「汗吐下和」(かんとげわ)という考えを持っています。
汗とともに排出(熱)
吐くことによって排出(消化管に入った異物など)
下痢(下す)させることによって排出(熱や消化管に入った異物など)
させることによって、和するという考え方です。
これらは、生体の正常な免疫機構と捉えて、どのルートで治すかを
考えて治療を行います。原則的にはこれらを止めることはありません。
むしろ、治療後に病が外に出ていくような治療を行っています。
これも根本療法だと考えています。

今日も、お電話でコロナ後遺症に悩まれている患者さまからもお問合せがございました。
東洋医学では、出ている症状が身体の中のどのバランスの崩れから起きているかを
診断して治療を行いますので、次から次へと症状が変わる後遺症や原因の
わからない(西洋医学的に診断名がつかない)病へも対応が可能です。

バランス調整を取ることで、あちこちの不調が一気に良くなったということが
起きるのは、東洋医学では珍しいことではありません。

西洋医学には西洋医学の
東洋医学には東洋医学の考え方がございます。

西洋医学では、なかなかうまく答えが出ない方。
こんな選択肢も考えていただけたら嬉しいですね😊



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