フロリダのミッキー

こんにちは😃今日は晴れの予報でしたが、

夕方は雨もちらついたり、肌寒かったりなんだか変なお天気でしたね。

毎週日曜日は、院長の自伝です。

彼女は、その後も、仕事に疲れて喘息が出ると治療に訪れる様になった。
治療に来るのは、介護の仕事が終わってからですので来院するのはほとんど午
後の診療時間の終わりがけでした。
疲れきって来院しているので、鍼をして呼吸が整った途端に爆睡してしまうのだ。
しばらく休ませて私はその間に夕食を済ませてくる。頬を数回叩くが起きない。
しばらく置いてから又叩く。「あ！　ごめんなさい」と、やっと気がつくが、ぼんやりとした声である。
そんな日々が数回続いた。つかれているんだなあ、目が開くまで寝かせてあげよ
うと思い、私も隣のベットで仮眠することにした。
十二時過ぎても起きない。もう起こして帰してあげないと明日の仕事にも差し支
えがあるだろうと思い、軽く頬を叩くが起きない。
「もう十二時過ぎたよ！」と、更に強く頬をたたく。
「あ！　ごめんなさい」と言って玄関に向かう。
玄関を出る彼女に「遅いから気をつけてね」と声をかけると、振り向いて力無くうなずく。
去りゆく彼女の後ろ姿にも寂しさを感じた。
20年間余りも喘息で苦しめられ一時は入院中の病院から養護学校に通った事もあったと言う。
去りゆく後ろ姿を見ながら、鍼灸師として「この子は俺が守ってあげなければ！」
と、思いを巡らしていた。

半年後、彼女の両親に出会い、彼女との結婚を申し出た。
両親共に私より二歳年下である。それに私と彼女は二回り以上も離れている。た
だ、両親とは初対面ではなかった。数回当院を訪れ治療したことがあったので、
「よろしくね」の言葉だけで会食会となった。
結婚式は、アメリカのディズニーワールドで彼女の大好きなミッキー（東の浮気相手）に御祝いしていただくこととした。

名古屋での披露宴は私の大親友のｓ氏が中心となり、中華料理店を貸し切りにし
て、名古屋漢方鍼医会会員を中心に、私の家族・友人を含め、盛大に行っていた
だいた。さらに東京本部の漢方鍼医会でも、総務部長が中心となり御祝いしてい
ただいたが、二十歳以上の年齢差に、犯罪だ犯罪だの声しきりであった。

次週に続く