3月19日(火)に、「春の里山散策&のらぼう菜摘みツアー」が開催されました。
毎年秋に「ハーブ摘み取りツアー」を開催していますが、3月の早春には、のらぼう菜摘みをメインとしたツアーを開催しています。
今回は、早野聖地公園墓苑センターを出発して、
①戒翁寺・古墳群・殿様の墓 ⇒ ②早野のため池(五郎池・上池) ⇒ ③炭焼き小屋・菜の花畑 ⇒ ④東京農業大学活動ゾーン ⇒ のらぼう菜摘み体験というルートで巡りました。
戒翁寺・古墳群・殿様の墓あたりは、早野の歴史を感じられる区域です。
戒翁寺は、江戸時代初期に建立し、江戸幕府から御朱印を受領していること。
殿様の墓は五輪塔という形式の墓であり、後北条氏の家臣、小田原城落城後は徳川家康の家臣で戒翁寺を建立した、富永重吉とその家族の墓であることなどの説明がありました。
また、この辺りは古墳が発掘されており、ここの古墳は、古墳時代、縄文時代、弥生時代のものであり、古墳時代から人々が生活していたことがわかります。
ツアー参加者のみなさんも、古代の人々の生活を思い浮かべながら歩きました。
また、この辺りは高台になっていて、丹沢山系や富士山のてっぺんが望めます。丹沢山系には、まだまだ雪が見えました。
続いて、早野のため池の五郎池、上池に向かいました。
早野の特徴の1つとして7つのため池が挙げられます。
神奈川県にはため池が20か所あるそうなのですが、そのうち7つは早野にあるのです。
五郎池から上池に向かう途中に、里山ボランティアの炭焼き小屋がありますが、この日はちょうどボランティアさんたちの活動日でした。
里山ボランティアのみなさんは、作業最中のところ、快く私たちに活動内容を説明してくれました。
炭焼きかまどの説明や、里山を守るために間伐していること。そこで出た木材を炭焼き小屋で炭にしていること、最近はナラ枯れの被害が多く、その被害を受けた木で炭を作っていることなどのお話がありました。どのお話も参加者を唸らせるものでした。
続いて、上池を超えて菜の花畑に向かいしました。
こちらも里山ボランティアのみなさんが管理している場所です。この時が菜の花がちょうど見ごろで満開でした。
一面、菜の花のじゅうたんのようで、参加者のみなさん、感動し写真をたくさん撮っていました。
合わせて東京農業大学の活動ゾーンに行き、活動について少し説明をしました。
最後に、川崎市の圃場に行って、お待ちかねののらぼう菜摘みです。
まずは、都市農業振興センターの職員の方から、圃場とのらぼう菜の説明がありました。
今回摘み取りができるのは、一般的なのらぼう菜と川崎市で品種改良した「かわさきつや菜」です。
参加したみなさんは、たくさんののらぼう菜を摘んで帰りました。