「たい」の断片 2005-07-15 | 林の詩・文 地平線の見える どこまで行っても みどりの草原に行ってみたい そこの大気の流れを見たい 高い山にのぼってみたい 星座を全部おぼえたい 世界一周してみたい 日本一周してみたい タテゴトをひいてみたい 油絵をかいてみたい 童話をいっぱい読んでみたい 花の中で暮らしたい 誰もいないしずかな所で 一日中イントン者のような 生活してみたい ーーー高校卒業記念のクラス文集の中のアンケート・<このごろ思うこと>に書いたものーーー (受験勉強で頭ががちがちになっていて、反動で「たい」ばかり追っていたようです) あれから50年近く過ぎて 1連目は同じ 2連目は無理だった 3連目はタテゴトは完全な夢でしかなかった。 楽器でかろうじて曲になるのはハーモニカだけ。 油絵は描いた。 最後、もう そのように思わなくなった。 というより今はもうほぼ隠遁者。