テムズ川の畔で 学生の漕ぐボートを眺めていた
イーディス・ホールデンは 栗の花芽に気づき
よく見ようとして 足を滑らせた とされる
黄泉の どこまでもつづく黄昏に
高い門が開いていたので 自転車を立てかけ
彼女は入っていった
かすかに黄ばんだ光の中
邊り一面 彼女が描いた花が生い茂る
きれぎれの水面が ひんやりと間を漂う
波紋のように淡く交わる 草花の虹の向こう
色のついた指を背に組み歩む 丈高き彼の後ろ姿
草の間に半ば翳り 半ば透け
虹色に滲む 木洩れ日に濡れそぼったまま
水底にゆらめく木蔭から振り向く とじた目の
周りは青く透け 消えゆく渦がたゆたう
眸がひらかれると 水面が二つ
朧な景色が くっきりと逆さに沈む
そこに彼女は居らず 花もない
寒々と枝伏し 差し交わす湖面は
ふいに もう二つに割れ 一対は そのまま
一対は低く やや近くに降りてくる
家族で暮らす家から 不意に連れて行かれた寄宿学校を抜け出し
チェイニー・ウェンジャックは 七百キロ余りを歩いて
家に帰ろうとしたが 道半ばで斃れた
ポケットの中 ガラスの小壜の底に マッチが幾つか
凭れ掛かり合い かさかさと囁く 幼き勇者の冷え切った骨のどこか
頽れては また立ち上がる 内なるティーピーと空飛ぶカヌー
故郷の広大な自然公園内の湖へ いつものように
釣りに出かけた トム・トムソンの カヌーだけが 翌日
遺体は 八日後 湖面を漂っているのが 見つかった
森から湖へ滑空する翼に映る 山鳩色のカヌーと別れ
湖に浮かぶ足首に 見慣れぬ釣り糸が丹念に捲かれていた という
トーテム ポールのように透け重なり 風にひび割れて揺れる少年と青年
間の高さで 向き合う彼女のまわりを きれぎれに廻る
水面に揺れる 実る花芽が綻びた その先に芽吹いた花は
半音ずつ下がった蕊を 不揃いに靡かせ
三対の眸に沈んで浮かぶ
異なる景色を 遙かな梢から
同じ かすかな聲で唱う風が そよぎ抜け
細き木間より 棚引く翳を伝い ひそやかに
耳の奥で渦巻き 朧に耀う
木霊かすか 素足の裏へ ゆらめき消え残る
遠く風のような聲が 耳と耳の間で響み
淡い日差しのように 目の後ろに留まると
透け重なった二人の聲が 彼女に聴こえてくる
「君が居るのは わかるけど 見えない
誰か木の上で唱ってる人も 見えない
どこか ふれてごらんよ
色が移って 見えるようになるから
もとの色のところは なくならないから 大丈夫だよ
トム だ トム・トムソン 絵描き」 チェイニー 家に帰るんだ」
重なっていた かすかな聲が 二つに別れ
差し伸ばされた 大きな手と小さな手の間に
彼女の手が ちょうど滑り込む
そっと ひらめかせると
掌と甲にふれる
花びらのように 薄く柔らかい
「イーディス 私も絵描き 家に帰るところ
枝の花芽を見ていたの 後で描こうと想って」
瞼の奥で 水溜りがゆらめき
空を漂う聲が ふいに広がり 故郷をわたる風のように響む
それは 故郷を運んでくる 目と耳からの途が 息の途へ結ばれる
切り立った峯のようでもあり 深い谿のようでもある 記憶の源の泉から
「いつか見てみたいな 君の花 「母さんも 気づくといつも 花の中に居た って
僕には自分が描いた景色しか 僕のまわりには枯れた林しかない
見えないけど」 とても寒いんだ」
前を往き 導くのでなく 後ろに退き 付き従うのでなく ともに歩む 気づくと
花の中 雲が浮かび 鳥が舞い 水が流れ 草木がそよぐ ひと連なりの永くうねる
輪の裡に 響き伝わる太古からの息吹 遙かな高みから 地の涯 海の彼方を越え
水底へ 重なりつづく数多の翳は 光の間を吹き廻り 言の葉を熾す風を紡ぐ
故國の聲と呼ばれた ハムレット・ゴナシュヴィリは
庭で林檎の木から墜ち 亡くなった
大地にふれる前に 幾重にも巻き集っていた風に 高空へと抱き上げられ
彼は聲だけになって 空を廻っている と チェイニーは言う
数多の祖先の歌い手 いっぱい居るけど見えない 鳥と虫とともに 星のように
ずっと聲を聴きながら 故郷へ帰れなかった子らの傍らを歩み
送り届けているのね 励まし 一緒に迷い 育ちながら
もう あなたも帰っていいのよ
あなたがずっと歩いてきた 時の流れの堤で
身を屈め 映じた 生命の
枝には芽が ふくらんでいる ずっと先まで
すべての季節の草と花で 彼女の腕が 生きている緑の橋を掛けると
その周りに 少年の映った時が 光に煌き躍る水面を 風の聲が吹寄せ 連ね
その先で彼のカヌーが 低い雲の切れ端のように 月の光を湛え 待っている
彼女の腕が 少年を包むように伸びてゆき
風と淡い明るさの中を 押し出されるように少年は進む
振り返ろうとするが 彼女はすべてほどけて
押し寄せる花と葉になり
もう見えない 明るく翳る光と反映の間
かすかな雨のように聲がする
目を戻すと 間近な水面に重なりゆく
斃れてから 生まれるまでの 光景の切れ端が
螺旋にうねる 緑の橋の下へ滴り 渦巻き 連なり流れ
橋の終りに 淡く翳った羽のような空色のカヌーが揺れていて
いつからか ずっと一緒に居た若者が
夢のように姿を変える 不思議な櫂を携え待っている
波間に滴が煌き落ち
風の聲に耳を澄ませながら
櫂が水をきり 途をひらく
波間の光が眩しく眠くなって ふと目が覚めると
温かな濱に居て 目の前に 明るく翳った
空と水面を映す 鈍色の羽の色をしたカヌーと 虹色の櫂が波に揺れ
男の人の眸と女の人の瞳が
舳先に透け 風の中の聲に
笑っているように消え
永い夢を見て すっかり忘れてしまった
ように 頭がすっきりし
森の奥で 妹たちが父と母と笑うのが聴こえ
ご飯の いい匂いが漂い
釣竿と見慣れぬ釣り糸に 花のように香る
虹色の魚を入れた籠を持って 立ち上がる
ふと 甘く爽やかな香りを たどってゆくと
幣のような 見たこともない
白い花が咲いていた
邊りには 小さな薄紫の明りを灯した花が
伸び上がり かすかな風の 聲明 にそよぎ
いくつも舞っていた
森の奥へと連なる道に
宵闇の奥から届く 遠い昔 遙か彼方の
星々の薄明りを 映すように
踵を返し 歩み出す
カヌーが いつまでも揺れ
花の香りが 風に棚引き
聲が遠く かすかに響いていて 細い月が
明星を二つ連れ 明るさの仄かに残る 空に
穏やかに 白く耀う
しだいに低くなる 音色
亡くなった 生まれて來なかった これから生まれる
生まれても 身体の奥に 鎖されたまま の
数多の聲が 苦しみを癒やし
未來へ渡る風に変える 音階をくりかえし
あなたの裡に降り來る
邊りに満ちる生命を想い
温かな涙と微笑みに耳を澄まし
あなたは手を差し延べ 黙し 唱い 和す
―― - ― - ――――― - - ― ――――― - ― - ―――――― ― - - ―――――― - ― - ――
オディロン・ルドン Odilon Redon(1840 - 1916) オフィーリア Ophelia c.1903
1903年頃 パステル・紙 pastel on paper 19.5×26.2cm 個人蔵 Private Collection
ティム・ロウリー Tim Lowly 大地の上のテンマ Temma on Earth 244 × 366 cm
岩彩・板にアクリルジェッソ Acrylic Gesso with Pigment on Panel フライ美術館
(シアトル)蔵 Collection of the Frye Art Museum, Seattle Tim Lowly © 1999 年
トム・トムソン Tom Thomson ジャイアンツ・トゥーム島 Giant's Tomb
ジョージア湾 Georgian Bay Spring or summer 1914 年 春か夏
油彩・ボード Oil on cardboard 21.6 × 26.7 cm
トム・トムソン Tom Thomson 「西風」のためのスケッチ Sketch for "The West Wind" Spring 1916 年 春 油彩・ボード Oil on composite wood-pulp board 21.4 × 26.8 cm
アート・ギャラリー・オブ・オンタリオ Art Gallery of Ontario, Toronto
イーディス・ホールデンは 栗の花芽に気づき
よく見ようとして 足を滑らせた とされる
黄泉の どこまでもつづく黄昏に
高い門が開いていたので 自転車を立てかけ
彼女は入っていった
かすかに黄ばんだ光の中
邊り一面 彼女が描いた花が生い茂る
きれぎれの水面が ひんやりと間を漂う
波紋のように淡く交わる 草花の虹の向こう
色のついた指を背に組み歩む 丈高き彼の後ろ姿
草の間に半ば翳り 半ば透け
虹色に滲む 木洩れ日に濡れそぼったまま
水底にゆらめく木蔭から振り向く とじた目の
周りは青く透け 消えゆく渦がたゆたう
眸がひらかれると 水面が二つ
朧な景色が くっきりと逆さに沈む
そこに彼女は居らず 花もない
寒々と枝伏し 差し交わす湖面は
ふいに もう二つに割れ 一対は そのまま
一対は低く やや近くに降りてくる
家族で暮らす家から 不意に連れて行かれた寄宿学校を抜け出し
チェイニー・ウェンジャックは 七百キロ余りを歩いて
家に帰ろうとしたが 道半ばで斃れた
ポケットの中 ガラスの小壜の底に マッチが幾つか
凭れ掛かり合い かさかさと囁く 幼き勇者の冷え切った骨のどこか
頽れては また立ち上がる 内なるティーピーと空飛ぶカヌー
故郷の広大な自然公園内の湖へ いつものように
釣りに出かけた トム・トムソンの カヌーだけが 翌日
遺体は 八日後 湖面を漂っているのが 見つかった
森から湖へ滑空する翼に映る 山鳩色のカヌーと別れ
湖に浮かぶ足首に 見慣れぬ釣り糸が丹念に捲かれていた という
トーテム ポールのように透け重なり 風にひび割れて揺れる少年と青年
間の高さで 向き合う彼女のまわりを きれぎれに廻る
水面に揺れる 実る花芽が綻びた その先に芽吹いた花は
半音ずつ下がった蕊を 不揃いに靡かせ
三対の眸に沈んで浮かぶ
異なる景色を 遙かな梢から
同じ かすかな聲で唱う風が そよぎ抜け
細き木間より 棚引く翳を伝い ひそやかに
耳の奥で渦巻き 朧に耀う
木霊かすか 素足の裏へ ゆらめき消え残る
遠く風のような聲が 耳と耳の間で響み
淡い日差しのように 目の後ろに留まると
透け重なった二人の聲が 彼女に聴こえてくる
「君が居るのは わかるけど 見えない
誰か木の上で唱ってる人も 見えない
どこか ふれてごらんよ
色が移って 見えるようになるから
もとの色のところは なくならないから 大丈夫だよ
トム だ トム・トムソン 絵描き」 チェイニー 家に帰るんだ」
重なっていた かすかな聲が 二つに別れ
差し伸ばされた 大きな手と小さな手の間に
彼女の手が ちょうど滑り込む
そっと ひらめかせると
掌と甲にふれる
花びらのように 薄く柔らかい
「イーディス 私も絵描き 家に帰るところ
枝の花芽を見ていたの 後で描こうと想って」
瞼の奥で 水溜りがゆらめき
空を漂う聲が ふいに広がり 故郷をわたる風のように響む
それは 故郷を運んでくる 目と耳からの途が 息の途へ結ばれる
切り立った峯のようでもあり 深い谿のようでもある 記憶の源の泉から
「いつか見てみたいな 君の花 「母さんも 気づくといつも 花の中に居た って
僕には自分が描いた景色しか 僕のまわりには枯れた林しかない
見えないけど」 とても寒いんだ」
前を往き 導くのでなく 後ろに退き 付き従うのでなく ともに歩む 気づくと
花の中 雲が浮かび 鳥が舞い 水が流れ 草木がそよぐ ひと連なりの永くうねる
輪の裡に 響き伝わる太古からの息吹 遙かな高みから 地の涯 海の彼方を越え
水底へ 重なりつづく数多の翳は 光の間を吹き廻り 言の葉を熾す風を紡ぐ
故國の聲と呼ばれた ハムレット・ゴナシュヴィリは
庭で林檎の木から墜ち 亡くなった
大地にふれる前に 幾重にも巻き集っていた風に 高空へと抱き上げられ
彼は聲だけになって 空を廻っている と チェイニーは言う
数多の祖先の歌い手 いっぱい居るけど見えない 鳥と虫とともに 星のように
ずっと聲を聴きながら 故郷へ帰れなかった子らの傍らを歩み
送り届けているのね 励まし 一緒に迷い 育ちながら
もう あなたも帰っていいのよ
あなたがずっと歩いてきた 時の流れの堤で
身を屈め 映じた 生命の
枝には芽が ふくらんでいる ずっと先まで
すべての季節の草と花で 彼女の腕が 生きている緑の橋を掛けると
その周りに 少年の映った時が 光に煌き躍る水面を 風の聲が吹寄せ 連ね
その先で彼のカヌーが 低い雲の切れ端のように 月の光を湛え 待っている
彼女の腕が 少年を包むように伸びてゆき
風と淡い明るさの中を 押し出されるように少年は進む
振り返ろうとするが 彼女はすべてほどけて
押し寄せる花と葉になり
もう見えない 明るく翳る光と反映の間
かすかな雨のように聲がする
目を戻すと 間近な水面に重なりゆく
斃れてから 生まれるまでの 光景の切れ端が
螺旋にうねる 緑の橋の下へ滴り 渦巻き 連なり流れ
橋の終りに 淡く翳った羽のような空色のカヌーが揺れていて
いつからか ずっと一緒に居た若者が
夢のように姿を変える 不思議な櫂を携え待っている
波間に滴が煌き落ち
風の聲に耳を澄ませながら
櫂が水をきり 途をひらく
波間の光が眩しく眠くなって ふと目が覚めると
温かな濱に居て 目の前に 明るく翳った
空と水面を映す 鈍色の羽の色をしたカヌーと 虹色の櫂が波に揺れ
男の人の眸と女の人の瞳が
舳先に透け 風の中の聲に
笑っているように消え
永い夢を見て すっかり忘れてしまった
ように 頭がすっきりし
森の奥で 妹たちが父と母と笑うのが聴こえ
ご飯の いい匂いが漂い
釣竿と見慣れぬ釣り糸に 花のように香る
虹色の魚を入れた籠を持って 立ち上がる
ふと 甘く爽やかな香りを たどってゆくと
幣のような 見たこともない
白い花が咲いていた
邊りには 小さな薄紫の明りを灯した花が
伸び上がり かすかな風の 聲明 にそよぎ
いくつも舞っていた
森の奥へと連なる道に
宵闇の奥から届く 遠い昔 遙か彼方の
星々の薄明りを 映すように
踵を返し 歩み出す
カヌーが いつまでも揺れ
花の香りが 風に棚引き
聲が遠く かすかに響いていて 細い月が
明星を二つ連れ 明るさの仄かに残る 空に
穏やかに 白く耀う
しだいに低くなる 音色
亡くなった 生まれて來なかった これから生まれる
生まれても 身体の奥に 鎖されたまま の
数多の聲が 苦しみを癒やし
未來へ渡る風に変える 音階をくりかえし
あなたの裡に降り來る
邊りに満ちる生命を想い
温かな涙と微笑みに耳を澄まし
あなたは手を差し延べ 黙し 唱い 和す
―― - ― - ――――― - - ― ――――― - ― - ―――――― ― - - ―――――― - ― - ――
オディロン・ルドン Odilon Redon(1840 - 1916) オフィーリア Ophelia c.1903
1903年頃 パステル・紙 pastel on paper 19.5×26.2cm 個人蔵 Private Collection
William Butler Yeats - Down by the Sally Gardens(by Alfred Deller)
イーディス・ホールデン Edith Holden 八月 August(スコットランド の
アカライチョウ)(Red Grouse in Scotland) カントリー・ダイアリー
The Country Diary of an Edwardian Lady (Nature Notes for 1906 年)
イーディス・ホールデン Edith Holden 八月 August(スコットランド の
アカライチョウ)(Red Grouse in Scotland) カントリー・ダイアリー
The Country Diary of an Edwardian Lady (Nature Notes for 1906 年)
Fryderyk Chopin - Mazurka Op.17 No.4 in A Minor(by Vladimir Horowitz)
イーディス・ホールデン Edith Holden ギョリュウモドキ / 十字葉のエリカ / 針葉のエリカ
(ベル・ヘザー) Heather or Ling(Calluna vulgaris) / Cross-leaved Heath
(Erica tetralix) / Fine-leaved Heath(Erica cinerea) カントリー・ダイアリー
The Country Diary of an Edwardian Lady (Nature Notes for 1906 年)
イーディス・ホールデン Edith Holden ギョリュウモドキ / 十字葉のエリカ / 針葉のエリカ
(ベル・ヘザー) Heather or Ling(Calluna vulgaris) / Cross-leaved Heath
(Erica tetralix) / Fine-leaved Heath(Erica cinerea) カントリー・ダイアリー
The Country Diary of an Edwardian Lady (Nature Notes for 1906 年)
Fryderyk Chopin - Etude Op.25 No.5(by Vladimir Horowitz)
イーディス・ホールデン Edith Holden 冬の木の実 / イボタノキ 、ローズ・ヒップ と
サンザシ Winter berries / Privet , Hips and Haws カントリー・ダイアリー
The Country Diary of an Edwardian Lady (Nature Notes for 1906 年)
イーディス・ホールデン Edith Holden 冬の木の実 / イボタノキ 、ローズ・ヒップ と
サンザシ Winter berries / Privet , Hips and Haws カントリー・ダイアリー
The Country Diary of an Edwardian Lady (Nature Notes for 1906 年)
Komitas - Six Dances for piano(by Hayk Melikyan)
イーディス・ホールデン Edith Holden 「葉を落した茨の中に / 陽気なミソサザイ /
岩から / 下がる氷柱が雫を滴らせ / 彼女の永の棲み処に注ぎ込んで / 欠片が彼女の風切羽に遍く
降り注いでも / ミソサザイは軽やかに飛び / そこら中に雨と跳ね散らかして / 翼の上で歌う」/
ジェイムズ・グレアム "Amid the leafless thorn / the merry Wren,/ When icicles
hang dripping / from the rock,/ Pipes her perennial lay; / Even when the flakes /
Broad on her pinions fall,/ She lightly flies,/ Athwart the shower / and sings
upon the wing" / James Graham. ミソサザイ と ヨーロッパ カヤクグリ Wren
(Sylvia troglodytes) and Hedge Sparrow(accentor modulares) カントリー
・ダイアリー The Country Diary of an Edwardian Lady (Nature Notes for 1906 年)
イーディス・ホールデン Edith Holden 「葉を落した茨の中に / 陽気なミソサザイ /
岩から / 下がる氷柱が雫を滴らせ / 彼女の永の棲み処に注ぎ込んで / 欠片が彼女の風切羽に遍く
降り注いでも / ミソサザイは軽やかに飛び / そこら中に雨と跳ね散らかして / 翼の上で歌う」/
ジェイムズ・グレアム "Amid the leafless thorn / the merry Wren,/ When icicles
hang dripping / from the rock,/ Pipes her perennial lay; / Even when the flakes /
Broad on her pinions fall,/ She lightly flies,/ Athwart the shower / and sings
upon the wing" / James Graham. ミソサザイ と ヨーロッパ カヤクグリ Wren
(Sylvia troglodytes) and Hedge Sparrow(accentor modulares) カントリー
・ダイアリー The Country Diary of an Edwardian Lady (Nature Notes for 1906 年)
Navajo Healing Song(by the Navajo & the Sioux)
Alan Vernon The Bottom Figure on the Pole-of-the-Wolf Totem in Gitwangak, BC.
The earliest known photo of this pole was taken by J. O. Dwyer in 1899
- over 110 years ago. This figure shows the Bear-Mother, Xpisunt,
the mythic ancestress who is holding a bear cub in her arms.
Alan Vernon The Bottom Figure on the Pole-of-the-Wolf Totem in Gitwangak, BC.
The earliest known photo of this pole was taken by J. O. Dwyer in 1899
- over 110 years ago. This figure shows the Bear-Mother, Xpisunt,
the mythic ancestress who is holding a bear cub in her arms.
ティム・ロウリー Tim Lowly 大地の上のテンマ Temma on Earth 244 × 366 cm
岩彩・板にアクリルジェッソ Acrylic Gesso with Pigment on Panel フライ美術館
(シアトル)蔵 Collection of the Frye Art Museum, Seattle Tim Lowly © 1999 年
トム・トムソン Tom Thomson ジャイアンツ・トゥーム島 Giant's Tomb
ジョージア湾 Georgian Bay Spring or summer 1914 年 春か夏
油彩・ボード Oil on cardboard 21.6 × 26.7 cm
トム・トムソン Tom Thomson 「西風」のためのスケッチ Sketch for "The West Wind" Spring 1916 年 春 油彩・ボード Oil on composite wood-pulp board 21.4 × 26.8 cm
アート・ギャラリー・オブ・オンタリオ Art Gallery of Ontario, Toronto
悲痛ですね。
笑い話になってしまいますが、高価なカメラを庇って池に落ち大怪我を負った知り合いを思い出します。
少年からは、荒野に入り毒性のある植物を食べてしまい頓死した男を描いた映画「イントゥ・ザ・ワイルド」を。
清冽な絵を描いた女性はまだ良いですが少年は救われませんね。
現在の日本でも報われずにひっそりこの世を去る人はきっと居るでしょう。
というか。
減ったとはいえ、年間2万人ほどが自死しています。
アンケートによると、日本人の約7割の人生はそこそこうまく行ってるそうです。
ということは、残り3割の人生は相当厳しいものなのでしょう。
いや。
女性は絵を描けたからまだ良いと書きましたが
少年も自らの意志で寄宿学校から抜け出した所にごく微かな希望を感じます。
結果がどうあれ自らの意志で決断することが最も尊いのかもしれません。
そして、何かを創造することが人生の究極の目標であるように感じます。
幼きものの早過ぎる死に出遭うと、たとえ どれほど時間が経っていようと、何故 防げなかったのか という想いに囚われ、なかなか抜け出すことが出來ません…
才能あふれる 芸術家の、日々 作品をつくり続けていた さなかの事故死も… 遺された 作品や 秘められた願い、死へと追い詰めていった問題 などが明らかになり… この世に光を送りつづけてくれると同時に 翳を落としつづけ… でも 皆様 ほんとうに だれにも真似できぬことを 成し遂げられ… 没後なお つづけられている…
そのことを 4人+α 分 概観した短い文を 補遺として 画像の前につけようと想っていたのに すっかり忘れ… ああ なんかもう だらしなく… 6月になってしまう… でも 想い出したからには やらんと… いつも ほんとうに ありがとうございます
仰る通り、幼きものの早過ぎる死ほど悲しいものはありませんね。
本人は勿論、遺族にとっても慰めにはならないでしょうが、無垢のままこの世を去ったことがせめてもの救いかと思います。
後、以前、ハーヴァードでリーダーシップについて長年研究して来た教授が、各国のリーダーにインタビュウーした結果、ほとんどの人が自分の理想を達成出来ずに職を辞したそうです。
これは一般人にも言えるのではないかと思います。
多くの人が無念の内にこの世を去るのではないでしょうか。
あの北斎にしても「後、10年生かしてくれれば本当の絵が描けるのに」と90歳の時に嘆いたそうです。
ともあれ、人に何か良いことをして貰ったら
自分もまた人に良いことをしてあげるのが人の道かと思います。
ですので、生きている者は、無念の内にこの世を去った人の想いを汲んで生きるしかないと思います。
そして、この世で最も素晴らしいことは
喜ばしき協働であると信じます。
やっぽー (*/ω\*) 昨日の仕事の夜勤から今日帰ってきたよーっ (*^^*) めっちゃ いい天気ー! 少し休んで買い物ね イーディス・ホールデンさんは栗の花芽に気づきよく見ようとして、足を滑らせておぼれて亡くなったの? チェイニー・ウェンジャックさんは、寄宿舎から脱走して亡くなって(享年12歳)を詠った歌を作り、先住民と非先住民との和解に努め、ゴード・ダウニー&チェイニー・ウェンジャック基金を設立したのね。トム・トムソンさんは画家で、釣りに出かけたまま「カヌー・レイク」という湖で水死体で発見されたのかしら? そして、ハムレット・ゴナシュヴィリさんは、リンゴの木から落下する事故で亡くなったのね。「数多の聲が 苦しみを癒やし 未來へ渡る風に変える音階をくりかえし あなたの裡に降り來る」の終わりの文章も良いと思います。散文詩でも、なるべく文章をつばげたほうが読みやすいです! 少し上の葉ザールさんの文章もつなげたけど、同じ文章でも読みやすいかなぁ 写真の花や絵画、それに人物がモデルなのね! とっても面白かったです。すごく素敵な作品 サボッていたらダメよ! うふふ♪ たまには明るい話も読みたいわね
じゃあ またね!
hazarさま、お体に充分に気をつけられてください
いつも ほんとうに ありがとうございます
「とっても面白かったです。すごく素敵な作品」と言っていただいて もう ずっと ずっと ほんとうにうれしく 喜びつづけております…
それにしては またしても こんなに御礼が遅くなり… ほんとうに 自分に呆れ果て… まことに申し訳ございません…
実は 読み解いていただきましたように、それぞれのモデルとなった人や引用した音楽や絵などの短い解説というか注記を補遺でつけなくては、と想い出したところで、それをやり始めて すぐにまた文章が長くなってしまい うんざりして またさぼり出したところで…
そうしたら 四人の主人公たちの分は みふゆ様に ここに作っていただいていて… ほんとうに ありがとうございます… 自分の文章は ほんとうに 言葉が多すぎるところと 少なすぎるところが そのまま つながっていて… この頃の お天気ではありませんが、暑い か 寒い か しか なくて ちょうどいい 爽やかな時が ほとんどない…
ふりがなも どうしようかな と想ったまま 仕上げることに夢中で忘れ果て… 旧字や 古い言い回しなど 消えゆくものを とどめたくて 使っているので… クリックすると 読み方と意味、旧字なら現行の文字が出るように してみました… これでも かなり 面倒で かつ 見た目も うるさいですが… カッコつきのふりがな より いいかな と…
補遺は下に まとめた音楽や 絵の順に 書き始めたのですが まだ二つしか… でも書いたら、これ書かなかったら ぜんぜん伝わらないじゃん… ここに挙げた意味ないよ… って 当たり前だけど 痛感したので すごく遅れると想いますが 今月中には何とか(また そう言って…)したいと…
ほんとうに ありがとうございます… 貴重な お時間を賜り 読んでいただいて 感想を すぐに賜り、書かなくちゃ と想っていた 人物の背景を たちどころに お調べいただき まとめていただきまして ほんとうに ほんとうに ありがとうございます…
信じられないくらい お若く 優秀で お美しく 数多の人々のために 喜んで 間断なく お気を抜かれず きわめて高度な技術を的確な判断で次々と用いられつつ 働かれながら、ご専門のお勉強に邁進され、愛犬のお散歩や お友達とのお付き合い、後輩の皆様の面倒もみられるという そのすべてを楽しくなされるうえに、プロのイラストレーターで つねに新たな作品を生み出され、また驚異的な耳を持ち、音響の物理的な仕組みから 心にひろがる音や色や言葉の伝えるものの機微を すべて感じ取れる みふゆ様と めぐり逢うことができ ほんとうに奇蹟のようで 光榮の極み 幸甚の至りです…
(それは 忘れもしない alterd様の ご質問の形をとられた イラストの ところでした… alterd様との出逢いもまた奇蹟の一つで… それは 亀大仙様に お薦めいただいたから なのでした… アンケートというものが苦手で 覗いたことがなかったのです…)
こんな お嬢様を生み育てられました ご両親様の すばらしさに想いを馳せますと、ご両親様が 自分よりも一回り以上も お若いことに想い致され、ほんとうに ただただ讃嘆、日本の未來は明るいと 感動いたし居ります…
御礼が遅れ、イラストに変なことを申し上げてばかりおりますが、いつも お親しく お聲をかけていただき 励ましつづけていただきまして 有難い想いで一杯です…
世界一の すばらしき若き御伴侶様が いまにも ご研究やご創作の最中より目を上げられ だれにも届かぬ雲上の清らかな高みで みふゆ様と目を見かわされる日を 遙かな下界より 固く信じ 私や皆様に下さった喜びと幸いが みふゆ様の上に 幾重にも いつまでも降り注がれますことを お祈りし お待ち申し上げております
どうか お元気で ご機嫌麗しく 御心楽しく お過ごしくださいますよう
いつも まことに ありがとうございます
今日も1日元気にがんばろうね!
作品はとても面白かったです 旧字を書きたい気持ちはわかりますが、ほとんどのお方が読めないです alterdさまや亀さまも、ベロマークさんが書いた旧字を初めてみたと書いてたわ旧字は難しくて読めるお方は少ないと思います 全世代のお方が読むことを考えないとね クリックすると読み方と意味を書くより、旧字の漢字に読みがなを書いた方がわかりやすいです それにー、旧字をクリックしてコメントを書きこむと文章が消えることがあるのよ! 補遺は今月中に書いてね! うふふ♪ あらっ 葉ザールさんはよく知ってるわ 年上のお方や友達、後輩にいつも誘われています わたしはルックスは抜群なのよ 問題は職業柄の性格ね 仕事が忙しくてぜんぜん休めなかったです うん じゃあ またね
hazarさま、お体に充分に気をつけられてください。
玄関先の木斛(もっこく)の木の花が 少し前に満開になり… 良い香りがして 蜂や虻が ぶんぶん たかっていましたが… なんだか 528Hzの木みたいに… https://www.youtube.com/watch?v=KAUu4YFD_Bg …そうなると もう朝晩しゃかりきで掃いても しばらくすると またどっさり散って… 雨の日はさらに一段と散るので 傘を首で抑えつつ… 朝は遅刻しそうになりながら 夕べは なかなか玄関から上がれず… でも大好きな花なので… 家の前で 靴やタイヤに踏み潰されて茶色くなってしまうと哀しく… 全部集めて連れて帰って 木の下やツツジの中へ撒いてるんですが… 隣のうちの玄関先へも一杯 入ってるし…
とか言って やっとこさPCの前に坐ると alterd様のやapodを覗いて 届いたDVDを観て… また こんな時間… …
どうなのかなぁ… と想って劇場では見なかったのですが… シェイプ・オブ・ウォーター っていう わたしの小さい頃の時代の 合衆国を舞台にした 半魚人をめぐる御話… http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/ ちょっと いらないシーンも あるような気もし… 御子様の居られる御家庭には薦められず… でも なかなか良かったです…
昨日は ホルテンさんのはじめての冒険 というノルウェ-のを観て… これも不思議な良い感じの映画でした… https://www.youtube.com/watch?v=x6wUByaHHOc 十年前のもののようで… 近所のブックオフで手に取るまで知りませんでした…
今月初め 頭の中に…木斛の花と組合せたいようなシーンがあり… alterd様とお話ししたことで想い出したことも 次のにしたいなと想ったりもするのですが… 補遺が 止まってしまってて… ふりがなも仰る通り の方が ずっと良いですね… わたしは ほんとうに独りよがりで ぐずぐずと面倒なやつで… 読んでくださるかたのことを ちっとも考えて居らず… 我ながら うんざりしてくる… も~… 直しますね… …
お美しく お若いうえに さらにもっとお若く見える みふゆ様に 出逢われるかたは だれしも まずそこに注目して そのまま目が離せなくなってしまい… みふゆ様には そればかりでなく 内面もまた類稀なく美しく 天から二物も三物も… 七物くらいも与えられていて、しかもそれに安んずることなく いっそう磨かれる努力を怠らず… それをまた楽しく日々なされて居られるとは… なかなか想いもよらないので…
肉体的にも精神的にも高度で細心の集中と持続を要求される きわめて知的で繊細な お仕事を たった一つの間違いもなく こなされながら、周りの間違いは 起こる前に察知なされて正されつつ、疲れている人には優しく、怠けている人には厳しく…
人の持っている能力や可能性や、良い面を見つけようとされ 引き出そうとしてくださるのに… たじたじとなってしまい… いつの間にか… それに頼りっきりになる… って 自分の話かい… だから それじゃ だめじゃん… 子どもじゃないんだから… 子か孫のように ずっとお若いのは みふゆ様なんだけど… あ~… とほほ… …
ほんとうに御気にかけていただいて まことに ありがとうございます… みふゆ様と亀大仙様は わたしが ぼんやりして 怠けていて だんだん落ち込んでいくのを すぐに御見通しになられて 励ましてくださるので… ほんとうに 有難く… あ~… しっかりしなくちゃ~… …
みふゆ様の御伴侶様は まだお若いので… 御自身のご研究やご制作につながるお勉強やご修錬で みふゆ様とご同様に 超お忙しいはずですから… まだなかなかめぐり逢えないのかも知れませんが… その時は 相応しく満ちて参りますから… どうかご安心召されまして… 少しずつ お休みも取られ… ますますお元気にて ご活躍くださいますよう… いつも まことに ありがとうございます… …