この前「小説作法」を読んだとき、彼の作品について彼自身のコメントが載っていたので、久しぶりに読みたくなってきた。
できれば、彼が書いた作品は全部読みたい。
昔読んだ「シャイニング」や「デッド・ゾーン」はもう一度読みなおしたいくらい。
というわけで最初に選んだのが「デスペレーション」。
のっけから怖かった。
登場人物の紹介が展開する小説の冒頭は退屈な場合がたまにある。
しかし、この作品は初っ端から恐怖のどん底。
一旦怖がらせて、ちょっとだけ安心させておいて、
トドメを刺す恐怖の緩急のつけ方など流石である。
小説はじっとしていても汗が滴り落ちる蒸し暑い場面なのに、
読者は氷のように冷たい鋭利なものを背中に押し付けられながら読み進めるような感じ。
長編を飽きさせない謎解きや伏線の張り方もお見事。
ハラハラドキドキな追いかけっこ場面に、登場人物のイマジネーションを挿入して、
じらせてみたり。
とにかくやりたい放題なのだ。
ただ怖がらせるだけでは終わらないのがキングのすごいところ。
神とは何か?
家族愛とは何か?
を考えさせられ読後の余韻がなんともいえない。
姉妹作にあたるリチャード・バックマン名義の「レギュレイターズ」も是非読んでみたい。
ますますスティーブン・キングの世界を探検してみたくなった。
デスペレーション〈上〉
スティーヴン キング (著)
山田 順子 (翻訳)
新潮社 (2000/11)
4102193235
デスペレーション〈下〉
スティーヴン キング (著)
山田 順子 (翻訳)
新潮社 (2000/11)
4102193243
できれば、彼が書いた作品は全部読みたい。
昔読んだ「シャイニング」や「デッド・ゾーン」はもう一度読みなおしたいくらい。
というわけで最初に選んだのが「デスペレーション」。
のっけから怖かった。
登場人物の紹介が展開する小説の冒頭は退屈な場合がたまにある。
しかし、この作品は初っ端から恐怖のどん底。
一旦怖がらせて、ちょっとだけ安心させておいて、
トドメを刺す恐怖の緩急のつけ方など流石である。
小説はじっとしていても汗が滴り落ちる蒸し暑い場面なのに、
読者は氷のように冷たい鋭利なものを背中に押し付けられながら読み進めるような感じ。
長編を飽きさせない謎解きや伏線の張り方もお見事。
ハラハラドキドキな追いかけっこ場面に、登場人物のイマジネーションを挿入して、
じらせてみたり。
とにかくやりたい放題なのだ。
ただ怖がらせるだけでは終わらないのがキングのすごいところ。
神とは何か?
家族愛とは何か?
を考えさせられ読後の余韻がなんともいえない。
姉妹作にあたるリチャード・バックマン名義の「レギュレイターズ」も是非読んでみたい。
ますますスティーブン・キングの世界を探検してみたくなった。
デスペレーション〈上〉
スティーヴン キング (著)
山田 順子 (翻訳)
新潮社 (2000/11)
4102193235
デスペレーション〈下〉
スティーヴン キング (著)
山田 順子 (翻訳)
新潮社 (2000/11)
4102193243